子供を抱いた女性の幽霊の実話

男鹿半島の絶景で!子供を抱えた女性の霊を連れて帰った

36才 自営業 男性 りんごパパさんの心霊体験

あれは私が小学二年生の夏に起こった出来事です。

夏休みに入ったので秋田県の男鹿半島に父、母、兄、祖母、私の五人で家族旅行へ行くことになりました。

男鹿半島の高台へ旅行にいくことに

久々の旅行に家族は大盛り上がりです。

男鹿半島でも日本海が見渡せる高台が絶景ということで、そこへ向かうことに。

目的地に到着し、評判通りの景色が広がっていました。

切り立った断崖絶壁から見える日本海に自然の雄大さを感じます。

このときは後に怪奇現象が起こるとは知る由もありませんでした。

旅行を満喫し、最初は楽しく会話をしていたのですが徐々に異変が起き始めます。

下り坂で車がスーッと止まったのです。
いくらアクセルを踏んでも車は動きません。
数十秒後、車はゆっくりと動き始めました。

「新車なのにもう故障したのか」

と母が嘆いていたのを覚えています。

さらに途中で祖母の体調が悪くなり、兄も気分が悪いということで早めの帰宅となりました。

夜になって自分にも異変が

その夜、私にも異変が起き始めます。

我が家は平屋で母と川の字で寝ていたのですが、小学生の私が低い声で唸っていたというのです。

母は気味が悪かったので、思わず私を起こしたといいます。

そして翌日、一斉に怪奇現象が始まることになります。

朝食後、祖母が洗濯物を干そうと踏み台に上がった瞬間に転倒し、腰を強く打ってしまったのです。
どうやら骨折はしていないようで、湿布を腰に貼ってあげたのを覚えています。

すると数分後、家の電話が鳴りました。

兄が友人とバスケットボールで遊んでいた際に相手の肘が頭に当たり、失神して病院へ運ばれたとのこと。
急いで父と病院へ向かいました。

幸い意識は回復し、入院には至りませんでした。

父は不安そうな表情をして言いました。

「あの旅行から何かがおかしい。」

断崖絶壁に立つ女が夢に

二日目の夜、私は恐ろしい夢を見ます。

そこには家族旅行で行った、あの断崖絶壁の風景が広がっていました。
ものすごく悲しい気持ちです。
どうやら海を眺めている女性の視点のようで、手には赤ちゃんを抱えています。

目の前には海を見ている少女がいました。

するとその女性は少女に近づき、崖へ向かってドンっと押したのです。

その女性は海に向かってなにか叫んでいます。
怒りと絶望に満ちた気持ちが伝わってきます。
そして、自らも崖へ身投げしました。

落下しながら、迫りくる岩肌と女の叫び声が今も脳裏に焼き付いています。

ハッと目が覚めると母が心配そうに私を抱えていました。
私は涙が止まらず母に抱きついていました。

翌朝、夢の一部始終を話すと父の顔が青ざめていました。

「友人から聞いたんだが、どうやらあそこは飛び降り自殺の名所らしい。」

何かがおかしいと感じていた我が家では、その日中に地元で有名な神社でお祓いしてもらうことにしました。

神主さんに会った瞬間、彼の顔が曇りました。

「どこから連れてきたんですか?これはかなりまずいですね。」

その後、数人の巫女さんを呼び、神社の前で火を焚いてお祓いが始まりました。

怖い話番組でよく見るお祓いシーンだったので、かなり印象的でした。

二時間ほどかけてお祓いしたあとに、神主さんは両親に言ったそうです。

自殺した女性の強い怨念が様々な霊を呼び寄せ強い地縛霊となり、家族に取り憑いていた。

家族に強い嫉妬の念を感じたと。

その日から、ピッタリと怪奇現象はなくなりました。

私が見たあの光景は、自殺した女性の見た最期の瞬間だったのでしょうか。

少年期の私と、突き落とした自分の子供が重なったのかもしれません。

怨念とはここまで強いものかと、思い出すだけでゾッとする恐怖体験でした。

断崖や絶壁などは、自殺者の霊がたくさん浮遊している場所があります。
楽しい家族などを見ると、つい、羨ましく感じてしまうのでしょうか。霊を連れて帰らないように注意したいものです。

龍由樹

実話の怖い話・みんなの怖い話の管理人です。日本全国に伝わる恐怖体験を日々収集しています。過去に事故物件に住んだ経験や愛犬の幽霊に出会った体験など霊感はないのですが、様々な体験を通して霊界に興味を持った一人です。

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 by ノルン

自殺が多いとこはやっぱり危険だ。

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