34歳 接客営業の会社員 女性 makotoさん 東京都台東区で本当にあった怖い話
よく霊感は遺伝すると言われています。
そんな事は全く信じていないかった私ですが、20歳前後を境におかしな体験が続き、父がどうやらかなり霊感が高かったようで、物理的に全く説明がつかない体験をたくさん経験してきました。その中の一つを今回ご紹介します。
鶯谷のホテルで遭遇した恐怖体験
初めての鶯谷
これは私が24歳の時に経験した心霊関係の怖い話です。
当時私には付き合っていた恋人がいました。もちろん夜を共に過ごすこともあったのですが、ラブホテルって本当に心霊現象起きやすいので、ビジネスホテルに泊まることにしたんです。
しかし週末だったせいか周辺のホテル(その時は上野にいました)すべて満室で全く予約が取れなかったんです。すると彼が鶯谷にホテルがある事を思い出したらしく、人生で初めて鶯谷に行きました。
駅を出てから嫌な感じはしていました。夏場で18時くらいだったのでまだ明るいはずなのにどことなく薄暗いのです。
寂れている感じとも違い、空気に色がついている言った方が正しいでしょうか
とりあえず彼には何も話さず、夕食を済ませ、ホテルに向かう事になりました。
鶯谷のホテル街
彼曰く、鶯谷はホテル街なのだそうですが、実際そうでした。駅からは建物の加減でわからないのですが、商店街ラブホバージョンのように軒を連ねていました。
数店舗もホテルがあったのに彼は迷うことなく、一件のホテルに入りました。その時は依然利用したことがあるのかな?くらいにしか思いませんでした。実話ですので具体的なホテル名は出せませんが受付が外国籍の方だったとだけ伝えましょう。
中は案外広くてダブルベッドが置いてあり、12畳くらいはあったと思います。
シャワーを浴びて、お酒を飲んで、私は気を紛らわそうとしましたが、背中が痛み、腕の毛がチリチリしました
(やっぱり何かいるな・・・)
と後悔しましたが、こちらから刺激すれば何もないはずだと、ある程度のスキンシップを終えて床に就きました。
夢遊病と金縛り
寝たのが23時くらいだったので、あれは深夜だったと思います。私は聞きなれない音と光で目が覚めました。
隣を見ると彼がいませんでした。彼はテレビの前に座り込み、砂嵐を観ていたんです。彼は下戸なので酔って起こす行動ではないですし、ものすごい悪寒がしました。私はベッドから起き上がり、恐る恐る彼の方を触れ、話しかけようとした時でした。金縛りにあいました。砂嵐しか聞こえず、どうしていいのか混乱していた時でした。
私の後ろから、女性が現れ、彼の横に座りました。部屋の鍵は間違いなくかけていたので、明らかに生きていないのだとわかりました。
血色は青く、白いワンピースのようなものを着ていました。そして首だけ私の方に向けてこう言ったんです。
「私のベッドに寝ないで」
そう言い残しその女性は立ち去り、それに合わせるように彼もベッドに戻り、私の金縛りも解けました。一応彼を起こしたのですが寝ぼけて話になりませんでした。
彼女がまだあの部屋に現れるなら、きっと何か残されているのなら部屋にあるはずだと私は探しました。
それはベッドの下にありました。血痕かどうかはわかりませんが黒く大きな染みがベッドで隠されていました。
彼の記憶が全くない
どうしてもその部屋で眠ることが出来なくて、常識の範囲内の理由で交換を求めましたが、応じてもらえず、とうとう私は口にしてしまいました。
「あのベッドの染みは何ですか?少なくてもあそこで亡くなっている女性はいますよね?」
受付の人(多分店長)は無言になり、新しい部屋のカギとレジからお金を取り出しました。
「宿泊代は無料にします。多い分は口止め料です。今夜の話を他言しないで下さい」
結局部屋は変わったものの、眠れるはずもなく、私は朝まで起きていました。
それから数年たったころです。彼は一緒に居たわけだし、話して大丈夫だろうとあの夜の話題を持ち出したんです。そして彼から出た言葉に驚きました。
「鶯谷?知らないよ、降りたこともないし、他の人と勘違いしてるんじゃない?」
じゃあの日私はいったい誰と一緒にいたのでしょう?
霊感のせいで心霊に呼ばれることはありますが、こんなにクリアに記憶が残っているのが逆に怖いでしょう。
営業上の問題か、恐らく私が実話の図星をついたことは間違いありません。
ラブホテルに関する怖い話は山ほど存在します。多少脚色され、いろんな形に変容していますが、経験上噂がある場所には大抵います。
私は鶯谷には二度と行かないと思います。
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