北海道にある呪いの青山地区で実際にあった恐怖体験

39歳 文筆家 男性 ポチポチパンダさん 北海道石狩市滝川市~浜益町の峠付近で本当にあった怖い話

北海道の青山地区とは、国道451号線と国道28号線に渡り、新十津川町と石狩市の中間点にあります。

その青山地区には、昔から青山トンネルという心霊スポットとして有名でした。今回は、その青山地区で起きた実話です。

ウワサの心霊スポット

当時、僕たちは大学に入学して初めての夏休みでした。

いつのもメンバーはT,R,Sと僕の4人でした。初めての夏休みに何をするか迷っていました。

しかしTの発案で、ウワサでいつも聞いていた青山トンネルに行く事にしました。青山トンネルの近くにはその他にも心霊スポット化している場所も多くワクワクしていました。

夏休みに入り、僕たちは青山トンネルに向けて出発しました。もちろん暗くなってからです。

車内では、発案者のTが自分で調べて来た心霊スポットを話し始めました。

T「まずは、青山トンネルに着くまでに、たくさんの白樺の木が生えてるんだ」と自慢げに僕たちに話します。

それに対して僕は「白樺の木は北海道を象徴する気だからあちこちに生えてんじゃん」とTにこたえると、Tは「それが違うんだなぁ」と嬉しそうに答えました。

T「北海道を開拓する時に、強制労働者として朝鮮人や日本の囚人を利用したんだ。で、その時に死んだ死体を供養するために他の労働者が白樺の木を植えたら死んだ」と誇らしげに、僕たちに話しました。

そういわれると、道沿いにズラ―っと並んでいる同時期に植えられたと思われる木。それを見ると僕たちは「作り話だろ」と、Tに言えませんでした。その後にも、通り過ぎただけですが、通称「タコ公園」があり、なにかとTはいわく的な語っていましたが、最初の白樺の木の話のせいで全く頭に入って来ませんでした。なぜなら、道中ずっと白樺の木だらけだったからです。

そして、目的地の青山トンネルにつきました。トンネルの入り口に車を止めて中に入る事にしました。

もちろん、カメラとビデオを持ってです。しかし、雰囲気はあるのですが、特に現象が起こるわけでもなく、Tが「少女の霊や作業着を着たおじさんの霊が出るらしいんだ」と説明してくれましたが、トンネル内の照明が明るくてトンネル自体綺麗で、僕たちにとって残念な結果に終わりました。

本当に幽霊が出るのは、旧青山トンネルだった

青山トンネルに行ってから、数日たちダラダラと夏休みを過ごしていました。

そんな時、Tが興奮気味に僕の家に来ました。

Tが興奮している理由は、「おい!あの青山トンネルはニセモンだ」というのです。

詳しく話を聞くと、お化けが出ると有名になったのは旧青山トンネルの方で、僕たちが通ったほうはこれといって心霊現象は起きていなかったそうです。(たまにはあったみたいですが…)

という事で、またまたTの発案で旧青山トンネルを探しに行く事にしました。

しかし、夜に探しに行っても見つけられそうにないので、近くに青山キャンプ場があり、そこにキャンプをして探すことにしました。

心霊スポットのためにキャンプという、なんとも変な感じですが、僕たちは思いきり楽しもうとしていました。

青山キャンプ場には、昼前に着くように出発しました。

そして、テントなどを設営して軽く昼ご飯を食べて、旧青山トンネルを探しに行きました。

唯一の情報はTが調べて来た「新青山トンネルの近く」にあるという事だけでしたが、ハイキングというか登山というか、そんな感覚で探しに行きました。

すると、多少山を上がった所で旧青山トンネルを発見しました。僕たちは大喜びで、明日の夜にここに来ようと帰り道に目印を付けた帰りました。

青山墓地

僕たちは、旧青山トンネルを見つけた事でテンションが上がり事もあろうに、近くにあった隠れた心霊スポット「青山墓地」に前夜祭という名目で肝試しに行く事にしました。墓地までの道中は、もちろんTが墓地にまつわる怖い話をしていました。

Tの怖い話のせいか、墓地の雰囲気のせいか、かなり不気味でした。それは、普段は無口なRでさえ感じたのか「ここなんかヤバくない?」というほどでした。

しかし、僕たちは墓地を何周もして、もちろん写真やビデオも回していました。

が、その時は何も起きませんでした。

どこが一番ヤバかったのか…

僕たちは、墓地から戻り夜ご飯を食べて夏休みっぽい事もして深夜0時頃に寝ました。

すると、テントの周りで「ズリズリ…ズリズリ」と何かを引きずるような音で目が覚めました。

僕はテント内を見渡すと、T,R,S、もテントの周りで鳴る不思議な物音で目覚めたらしく、辺りをキョロキョロしていました。

するとTが、「誰かのイタズラじゃねーの」と僕たちに話しながら外に出ようとしていました。

もちろん僕たちは、「絶対にちがうから!やめろ!」と伝えたのですが、Tは好奇心に負けてしまい、テントから勢いよく出ていきました。

しかし、Tの反応は予想外な物でした。

Tが僕たちを呼びました。「お、おい…外見てみろよ」Tの少し怯えた声が僕たちの恐怖心をさらにあおりました。

僕たちは、恐る恐る外に出てみると、そこには僕たち以外の足跡もありませんでした。

かなり不思議な体験をしたので眠気が吹っ飛んでしまい4人でさっきの出来事を話し合う事にしました。

もちろん、答えなどでる事はなく「旧青山トンネルから幽霊を連れて来た」とか「青山墓地から連れて来たんだろ」など話しているうちに辺りは明るくなってきました。

4人で話し合った結果、「これ以上、不思議な事が起きても困る」となり旧青山トンネルは後日に来ることにして帰宅することにしました。

そして、帰り支度をしている時にあるものを発見しました。

それは、テントの上部に手で擦り付けたような土(泥)の様な物が、何周にもわたってついていました。その光景を見て僕たちは、「夜中の変な音はこれだったんだ」と全員が思いましたが、さっさと後かたづけをして帰りました。

僕たちは心霊現象を体験したかったはずなのに、実際に目の当たりにした恐怖体験は想像以上でした。

そのあとに、僕たちが行ったところの心霊現象などが無いか調べました。すると、場所というより地域自体に心霊現象が多く見られる地域でした。ちなみに、霊障などは僕たちにはありませんでした。

そして、どこから何を連れてきてしまったのか…僕たちにはわかりません。実話なので、もしかしたら、同じような体験をした人・霊感がある人に話を聞いてみたいです。

龍由樹

実話の怖い話・みんなの怖い話の管理人です。日本全国に伝わる恐怖体験を日々収集しています。過去に事故物件に住んだ経験や愛犬の幽霊に出会った体験など霊感はないのですが、様々な体験を通して霊界に興味を持った一人です。

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