公園の倉庫で見つけたソレ!男の子の心霊に取り憑かれた話

31歳 フリーター 女性 はるママさん 千葉県館山市で本当にあった怖い話

千葉県の公園で見つけた「ソレ」!首だけのマネキンに宿った男の子の心霊に取り憑かれた話

これは私が高校生の時に体験した恐怖の実話です。

定時制の高校に通っていた私は、お恥ずかしい話ですが友人とつるんで悪さばかりしている女の子でした。

田舎町ということもあり、若者が集まるのは駅近くにあるゲームセンターのみ。

その日もいつもの世に仲間たちとゲームセンターに集まっていた時、友人から「面白いものを見つけた」とメールが届きました。

退屈な日々に飽き飽きとしていた私たちはすぐに食いつき、ゲームセンターまで「ソレ」を持ってくるようにお願いしてしまったのです。

まさかあんなに恐ろしい心霊体験をするなんて思いもよりませんでした。

公園の倉庫から持ち出された「ソレ」

電話してきた友人が言うには、市内のスーパーにある裏手の公園に倉庫のようなものがあり、そこを物色している際に見つけたのだそう。

ですが何を見つけたのかは教えてくれず、私たちは友人の到着を心待ちにしていました。

そして友人が到着した時・・・。

友人の手の中には、目で私を見つめる「首だけのマネキン人形」がいたのです。

今から思えばこの時すでに、私の中に異変が起きていたのかもしれません。

なぜかこのマネキンに魅入られてしまった私は、そのマネキンに「ただし君」という名前を付け、家に持ち帰ることにしたのです。

その日の夜、学校が終わった私は親に怒られるという気持ちから、ただし君を自転車のカゴに入れたままアパートの2階にある部屋へと帰りました。

そこから不可解な心霊現象が次々と起こるようになったのです。

連れ帰った「モノ」

私の帰宅から1時間後、血相を変えた母親が帰宅しました。

私は何があったのか口を開こうとしたのですが、それを遮り開口1番こう聞いてきたのです。

「お前、何を持って帰ってきたっ!?」

マネキンの人形がバレたのかと思いましたが、私の自転車は裏手にあり駐車場から玄関に向かう通りからは目に入りません。

見られていないのだとしたら、警察などから電話があり倉庫から盗んできてしまったのがバレたのかと必死に考えていました。

何かごまかさなくてはと思いながらも、頭が働かずに茫然と立ち尽くしていましたが、母はそんな私にお構いなしに、突然塩をぶちまけてきたのです。

余計頭が混乱している私に、母は涙目で「玄関の前に男の子が立っていて、○○(私です)の名前を呼んでいる。」と・・・。

ここでようやく事態を飲み込んだ私は、「モノ」ではなく「心霊」を持ち帰ってしまったことに気が付いたのです。

実は私の母と兄には霊感があり、私は父親の血を色濃く受け継いだのか霊感がありませんでした。

ですがこの日から、霊感のない私にもはっきりわかるほどの霊障に悩まされる日々が始まったのです。

次々と起こる心霊現象

すぐに家の至る所に盛り塩をし、お酒で清めてもらいました。

ですが家に入ってこれなくなった彼は、夜な夜な家の外から私を呼び続けるようになったのです。

前述したとおり私の家はアパートの2階にある部屋なのですが、毎晩爪のようなもので壁をガリガリと削るような音に家族全員が魘されるようになりました。

夜もほとんど眠れず疲れ切った私は、このころからあまり家を出なくなりました。

そんな私を心配した友人Aが数日家に泊まりに来てくれ、心が軽くなったのを覚えています。

ですが家を出ることもできず退屈だった私は、当時携帯に搭載されたばかりのカメラ機能を使い友人Aと自撮をすることにしました。

しかしそこに映ったのはいつもと変わらない友人Aと、顔の下半分がどす黒く変形した私の顔でした。

最初は何かの間違いだろうと何度も撮り直しましたが、何度撮っても結果は変わりませんでした。

これを見た私は友人Aにも危害が及ぶのではと怖くなり、すぐに帰宅してもらいうことにしました。

この出来事と写真を母親に相談したところ、あの人形を元あった場所に返しに行こうという話になり、お菓子やらジュースやらをたくさん買いこみ、スーパーの裏手にあった公園へ向かいました。

そしてお供えと共に、安易に連れ出してしまったことへの謝罪を何度も述べたのを覚えています。

まだ高校生の私は、これですべてが終わったのだと安易に考えていました。

ですがこれまでの心霊現象は、まだまだ序章にしか過ぎなかったのです。

友人の度重なる事故による火傷

人形を返した日の夜、友人Aが熱湯によって両足に重度の火傷を負ったという連絡が入りました。

すべてが終わったと安心していた私は、友人Aの容態を伝えるためにほかの友人たちに久しぶりに会うことにしたのです。

すると、友人Aの他にも何人か足にやけどを負った友人がいることが発覚したのです。

そしてその火傷を負った友人は、この騒動の期間中に私に接触していた人間だということも・・・。

ここで事態の大きさに気づいた私は、藁にも縋る思いでお祓いに行く決意をしました。

中学時代の先生がお寺で働いていることを思い出した私は、すぐにその先生に連絡を入れ状況をすべてお話ししました。

するとすぐにお寺に招き入れてくれ、先生自らがお祓いをしてくださることになりました。

同行してくれた母親と共に大きな仏壇の前に置かれていた座布団に座るり、まずお焼香を上げます。

そして何があっても目を開けない事、合わせた手を外さない事と念を押され、先生がお経のようなものを唱え始めました。

そこからはプツリと糸が切れたように意識を失ってしまった私は、そこで何が起こったのかを把握できていません。

気づいたときには母親の背中を支えられていたことと、涙で顔がぐちゃぐちゃになっているという事だけでした。

その日以来、私の周りで起きていた心霊現象はぴったりと止まり、我が家ではこの話はタブーになっています。

あのお祓いの比に何が起きたのか聞きいても、母親がこの話に触れるのを極端に嫌がります。

そしてあの公園は昔家事によって一家が亡くなった跡地に建設されたものだと聞きました。

その公園にある倉庫には、今でも首だけのマネキンが置かれているかもしれませんが、決して触らないように気を付けてください。

この記事では具体的な公園の名前は消していますが、投稿時は書かれておりました・・・。確かにネットで調べると本当にこんな噂があるようですね。

龍由樹

実話の怖い話・みんなの怖い話の管理人です。日本全国に伝わる恐怖体験を日々収集しています。過去に事故物件に住んだ経験や愛犬の幽霊に出会った体験など霊感はないのですが、様々な体験を通して霊界に興味を持った一人です。

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