恐怖!初めての一人暮らしに浮き立つ友人を追い詰めていく女の霊

32歳 都内OL 女性 みーるさん 東京都町田市で本当にあった怖い話

これは、友人が一人暮らしのアパートで体験した怖い話です。

友人から聞いた実話に基づき、お話しさせていただきます。

始めての一人暮らしに胸を弾ませる大学の友人だったが…

当時私は大学生一年生で、一人暮らしに憧れながらも実家暮らしをしておりました。

大学で出会った友人は、上京を機に学校の近くで一人暮らしを始めたことをとても嬉しそうに話してくれました。

地方から出て新生活に胸を弾ませる友人の姿はなんともキラキラとしており、羨ましく思っていました。あんな事件がある前は…。

友人が引越しをして5日後に、友人と講義が重なり話す機会があったのですが、その時の友人の様子がどうもおかしいのです。

引越しをした翌日には、あんなに嬉しそうにしていたのに、見るからに顔色が悪く、元気がありませんでした。

春だというのに首元には分厚いマフラーを巻いています。

心配してたずねても、友人は俯くばかりで理由を話してくれません。

あまりにしつこく聞く私に根負けし、友人が重い口を開いて話してくれた内容は、私にとって簡単に受け入れられるものではありませんでした。

始めての一人暮らしの夜

友人のアパートはかなり年季が入っており、お世辞にも綺麗な建物とは言えませんでした。その2階の角部屋に友人は住んでいました。

その日は、友人にとって初めての一人暮らしの夜でした。早めにベッドに入ったものの、なんだかそわそわして寝付けず、就寝したのは深夜2時頃だったそうです。

それから浅い眠りについていた友人ですが、何か気配を感じ、目を覚ましました。時刻は深夜2時44分。

「何かが…誰かが足元にいる?」そう思った途端、全身がこわばり、動かすことができなくなってしまいました。

「金縛りだ」と感じた次の瞬間、足首に違和感を覚えました。「誰かが私の足首を掴んでいる…!」そう思った時に、金縛りが解けたそうです。

その時は「悪い夢でも見たのだろう」と思いこみ眠ることにしました。

深夜2:44 友人のアパートに表れる女

翌日、友人は昨晩のことをなるべく考えないように少し早くベッドに入ることにしました。

しかし、やはり深夜2時44分に、違和感を感じて目を覚ましてしまいます。

金縛りになるのを感じた瞬間、「今度は、膝…!?」女の細い指が、強く自分の膝に食い込んでいるのを感じました。

女の手は、膝からその女の方へとゆっくりと引っ張っているようでした。

しばらくして金縛りが解けましたが、恐怖に震えながら眠れぬ夜を過ごしました。

女の幽霊に追い詰められていく友人

その翌日はベッドに入っても寝付くことができませんでした。

時計は間も無く深夜2時44分になるところでした。

嫌な予感がしてベッドから起き上がろうとしましたが、体がこわばり、どうしても動かすことができません。

その時、体に嫌な感触を覚えました。「今度は腰だ…」ズズーっ、ズズーっと体に何かが繰り返し当たるのを感じます。

「これはもしかして…髪の毛…」体は女の方に向かって少しずつ、少しずつ引きずられていきます。

女がすぐ側にいるのを感じましたが、どうしても怖くてみることができません。

「ふふふ」と不気味な声が響きます。長い髪がざらざらと体にあたり、腹部には女の指の感触を確かに感じます。

「ふふふ…ふふふ…」女の声をかき消すように、心の中で強く「もうやめて!!!」と叫びました。

次の瞬間、金縛りはとけ、女の気配が消えていくのを感じたと言います。

友人は、私の叫びが届いたんだ、もう来ないんだ、となぜか確信し安堵したそうです。

最後の夜

昨日、自分が女の幽霊を追い払ったと思った友人は、ようやく安心してベッドに入ったと言います。

ところが、そう簡単には女は友人を解放してくれませんでした。

深夜2時44分。

やはり友人は目を覚ましてしまいます。

「え…なんで!?」そう思った瞬間、金縛りになり、体が動かなくなりました。

その時です。

女の手が、自分の首を絞めているのです。

ズズ…ズズ…と女の方に引っ張られ、女の不気味な笑い声は自分の顔のすぐ下から聞こえます。

女の顔は長い黒い髪が多い、表情を伺うことはできません。

友人の首元、顔を女の長い髪が撫で続けます。

「ふふふ…ふふ…」友人は「これはダメだ…連れていかれる!」と絶望したそうです。

次の瞬間、思い切り首に力が入るのを感じました。

その時友人は朦朧とする意識の中で「あ…ここ、この人の家だ…」となぜか感じたそうです。

そこで意識が遠のき、気づくと朝になっていました。

引越しを決意した友人

それが、私が友人に5日後に会って聞いた恐怖体験の全貌です。

話を終えた友人はマフラーを外し、首元にはっきりと残った指の跡を見せてくれました。

友人は、今日から実家に帰り、しばらく休学すると言いました。あの家は引き払うことにしたそうです。こんな怖い話は後にも先にも聞いたことがありません。

それから私も友人も引越しをする際には「その物件の過去」を調べてから決めることにしています。

龍由樹

実話の怖い話・みんなの怖い話の管理人です。日本全国に伝わる恐怖体験を日々収集しています。過去に事故物件に住んだ経験や愛犬の幽霊に出会った体験など霊感はないのですが、様々な体験を通して霊界に興味を持った一人です。

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