29歳 加工食品の卸売業 女性 やまなかさん 東京都八王子市高尾駅の近くの横断歩道で本当にあった怖い話
今から約5年ほど前に私自身に起こった実話です。
私は当時勤めていた会社で、毎日楽しく仕事が出来ていました。
何より仕事内容というよりも、そこに勤めている方々との人間関係が素晴らしいもので、毎日仕事が終わったあとにみんなで飲みに行くくらいに仲が良かったのです。
しかしそんなある日、職場の2人のパートさんが同時に体調を崩してしまったので、その日は残念ながら飲み会はなしでそのまま家に帰ることになりました。
駅までの道すがら
私は当時は実家暮らしだったので、ちゃんと明かりの点いている温かい夕飯が待っている家へと帰れていたのです。
「早く夕飯を食べたいな」なんて軽い気持ちで考えながらも最寄りの駅までの道を歩いていました。
飲み会がなかったということもあり、まだ少し外が明るい、というよりは薄暗いと言った方が言葉が合っているかもしれませんがそんな道だったことを覚えています。
もう少しで駅に着くというところまで歩いてきました。
その駅の周りは交通量が多く、人も多く歩いているためよく事故が起こってしまっていたのです。
自分はそんな事故に巻き込まれることはないだろうと思いながら進んでいました。
そしてあと1つ横断歩道を渡ったらもう駅というところまで来たのです。
横断歩道で
電車の中で座れたら良いなと考えながら、私はその横断歩道を渡っていました。
するとその時です。おじさんのような低くとても大きな声で耳元で「走れ!!!」と聴こえてきたのです。
その時私はたしかに自分の横におじさんの気配を感じました。
そして驚きで飛び上がりそうでしたが、何が起こったのかわからないながらも走れと言われたのでその通りに走ってみました。
前を見ると横断歩道の向こう側で何人かの女性たちが「きゃあああ」と悲鳴をあげているのがわかりました。
状況を把握するのに時間がかかりましたが、ただただ走りました。するとなんと、私の背中すれすれのところを赤いスポーツカーが猛スピードで駆け抜けていったのです。
そうです、私はあやうくその車にひき逃げされるところだったのです。
それを理解した瞬間、私は毛穴という毛穴から汗をかいたことを覚えています。
なんとか横断歩道を渡りきって、「走れ!!!」と言ってくれた命の恩人のおじさんに感謝の気持ちを伝えようと振り返りましたが、なんとそこには誰もいませんでした。
あれは守護霊だったのか?
あの声は一体なんだったのでしょうか。断言することはできませんが、もしかすると私の守護霊のどなたかが私を助けてくれたのかもしれません。
あの声がなければ今頃どうなっていたのでしょうか。
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