26歳 保険事務 男性 tatata1414さん 北海道函館市で本当にあった怖い話
これは、私がまだ幼い頃に自宅で母親と兄で体験したお話です。
今では私も20代後半となりましたが、その怖さから今でも当時の状況を鮮明に記憶が残っていて、一緒に体験した母親・兄と顔を合わせるたびにこの話題が出ます。
とある夜中に一人でお手洗いへ
まだ、年齢が幼かったこともあり、毎晩父親と母親と一緒に寝ていました。
歳の離れた兄は、隣の部屋で一人で寝ていました。
この日は父親が出張で家を空けていて家の中には母親、私、兄の3人でした。
そんな中、私は夜中に尿意を催し目が覚めました。
寝室は2階にあり、お手洗いは1階でした。まだ幼かったこともあり、いつも母親が一緒にお手洗いについて来てくれます。
その日も同様に母親を起こして、ついて来るようにお願いをしました。
しかし、母親も眠かったのか、ここで起きて待っているいるから一人で行ってきなさいとのこと。
一人では怖かったので、兄の部屋まで行き起こしましたが、一人で行けとのこと。
二人に断られて仕方なく、階段を降りてトイレへと行きました。
オルゴールが家中に響く
無事お手洗いを済ませた私でしたが、その直後、急遽家の中に音楽が鳴り響きました。
その音色は今でも覚えていますが、イッツスモールワールドのオルゴールだったのです。
夜中に大音量でなったこともあり、驚きと恐怖心から私はすぐに母親が待つベッドへ走って行きました。
母親も起きていたので、この音楽を聞き不思議そうな顔をしていたのを覚えています。
ベッドに行ってからも鳴り止むことはありませんでしたが、気づいたら私は眠りについていました。
後から聞いた話ですが、母親もかなり恐怖心を覚えたそうですが、何故か私と同様にすぐに寝てしまい気がつくと朝になっていたと言っていました。
兄も同様で、音楽は聞いたけれども眠すぎて寝てしまったとのこと。
母親が家中を調査
母親と私、兄は翌日目を覚ました際に、昨日の出来事を確認し合いました。
お互い夢だと思っていましたが、3人とも同じオルゴールの音を聞いているので、現実だったことが判明。
母親は趣味でオルゴールを多く集めていたこともあり、どれか誤作動したのかと思い一日中かけて家の中にあるオルゴールを調べたそうです。
ただ、イッツスモールワールドのオルゴールはどこにもなかったとのこと。
一つの小人の位置が変わっていた
母親はオルゴールを探している最中、あることに気づいたそう。
それは一つの小人の置物。
母親はインテリアにもこだわっていて、一室には気に入った木製の小人を置いていました。
ガラス棚の中に、数十体の小人の置物を綺麗に並べていたのですが、一体だけ真反対の向きを見ているのです。
普段触ることはないガラス棚の中に置いているため、誰かが意図的に変えることはありません。
私達に触ったか聞いてきましたが、私と兄は否定をしました。
ただ、一緒に音楽を聞いた兄は、「その部屋から音楽は流れていたよ」とのこと。
母親は奇妙に思ったものの、気のせいだと思い元通りの向きに直しました。
その日の翌日再び
そして、その晩母親と私が寝ようと思った時、再びオルゴールが鳴り響き、音楽は同じくイッツスモールでした。
二人とも顔を見合わせて驚きましたが、また気づいたら寝てしまっていました。
兄も同様に、音は聞いたもののすぐに寝てしまったとのこと、
そして、翌日恐る恐る私と母親、そして兄で例の小人の置物を見てみると…
やはり真反対の位置を見ていました。
その小人が影響しているのは、誰もが分かります。その日のうちにお寺へ小人を持っていき引き取ってもらいました。
その日から家の中にオルゴールが聞こえることはありませんでした。
人形に魂が籠るというのは、本当であるのかもしれません。