40歳 販売業 男性 kazuyamanbさん 兵庫県姫路市の病院で本当にあった怖い話
私は、兵庫県在住の40代の男性で販売業を営んでいます。
昔から、霊感が強く幽霊や心霊体験は経験したほどです。
この体験は、今から10年前ぐらいに私が病院に入院した時起きた実話です。
盲腸で入院し、トイレで遭遇した心霊体験は今思い出してもゾッとした話になります。
腹痛で市内の病院に入院する
私は、30歳ぐらいの時、早朝に腹痛で病院へ行きました。
初めて経験する痛みは、かなりで脂汗が出るほどです。
医師に診断され、言われた病名は「盲腸」でした。
10日間の入院生活を送るため、4人部屋を利用する事になります。
私が、入院した部屋には、3人がすでにいました。
3人は、高齢で60歳以上の男性でした。
その中の1人は、80歳ぐらいの老人で「高井」さんという名前です。
寝たきりで、いつ死んでもおかしくない状態になります。
私が入院して5日目に、高井さんは状態が悪化して深夜に亡くなりました。
隣のベッドで、うなりだし医師や看護婦が数人来ましたが、
無念に死んでしまいます。
翌日、高井さん部屋からいなくなりベッドが1台空きました。
死んだ高井さんがベッドにいる
入院から6日目、私は寝ている隣のベッドに人の気配を感じます。
目を開けて見ると、なんとそこには死んだ高井さんが寝ていました。
「ええー」
私は、驚き高井さんに声を掛けてみます。
「高井さん?」
「うん。そうだよ。」
「死んだんじゃない?」
「死んでないよ。何言ってるんだ。」
高井さんは、少し怒ったように言ってきます。
私は、不思議と感じますが、そのまま寝てしまいました。
朝起きると、隣のベッドには高井さんはいません。
「やっぱり、夢かな?」
と、私は思い気にしないようにしたものです。
しかし、7日目になり深夜隣のベッドを見ると、やはり高井さんが寝ています。
「高井さん。高井さん。」
私が呼ぶと、高井さんはニコリと笑って寝ます。
怖くなった私は、他の2人に声を掛けたものです。
「ねえ、高井さんがベッドで寝てるよ。」
「ええー。何言ってるの?高井さんいないよ。死んだじゃん。」
私しか見えない高井さんは、間違いなく幽霊みたいです。
トイレに現れた高井さん
入院から8日目、私は深夜にトイレに行きます。
大の方で、個室に入って座って用を足していました。
すると、トイレに誰か来たらしく隣の個室へ入ったようです。
私は、用が済み個室から外へ出た時です。
手を洗っていると、隣の個室の戸が開き中から高井さんが出て来ました。
「ええー。」
驚いた私を見て、高井さんはニコリと笑って部屋へ向かいます。
私は、高井さんから数メートル後を歩いて部屋へ入ると、高井さんはいません。
「また、高井さんの幽霊だ。」
そう思った私は、他の2人に伝えたものです。
「高井さんの幽霊だよ、それ。霊感強いんだね。」
と、言われた私。
私は、だんだん高井さんが気になり不安になって来ました。
私の入院明細書に、まさかの出来事が
それから、私は10日間の入院生活が終わり退院する事になります。
身内を呼んで、退院の支度を済ませるとナースステーションで料金の支払いを行います。
すると、一人の看護婦が私に、
「高井さん。料金はOOOO円になります。」
と、言って来ました。
「いや、私高井ではないです。OOですよ。」
と、看護婦に言いました。
すると、看護婦は、
「名前、高井さんですよね。ここに書いていますよ。」
と、入院の明細書の名前欄に、高井OOと違う名前が書かれていました。
高井という名前は、隣のベッドで死んだ老人の名前です。
看護婦も不思議がり、誰が違う名前を書いたのだろうと頭を傾げています。
ベッドで現れた高井さん、トイレで遭遇した高井さんなど、
私の前に現れる不思議な心霊現象。
退院してから私は、
「高井さんは、死んだことを無念と思い私の前に現れたんじゃないか。」
と、思いました。
その後、高井さんの幽霊は私の前に現れなくなり忘れて行きました。
本当にあった実話であり、怖い話として心に残っています。