21歳 舞踊家 女性 あららさん 東京都東村山市で本当にあった心霊の怖い話
正直なところ、霊感というものとは縁がない私でした。
心霊とかの目撃も、最も霊感が強いはずの青春時代にも経験したことはありません。
逆に、少し年をとって、普通の人が霊感が弱ってくるあたりで、強くなりだしたのは本当に不思議なことです。
そんな私ですので、いわゆる怖い話と言うものとも、無縁に過ぎしていましたし、縁起というようなものにも無関心だったのです。
それが大学時代にあったある出来事から、一変することになりました。今でもこの実話のせいで、方角には神経質な私なのです。
引越し先で自室が持てて
当時住んでいた家は、いわゆる建売住宅でそれなりの部屋数もあり、私の自室も確保されました。
それまでが両親と一緒に寝る生活、高校までそうだったもので、自室が持てたのが嬉しくて仕方ありませんでした。
その建売住宅のあたりの地域が、何かあったというようなことも聞いていませんでしたし、両親もそう言ったこととは無縁だったので、気にもしていなかったと思います。
まあ特に問題もなく、その家に落ち着いたのは私が高校生の頃でした。ある意味最も霊感の強い時期ですね。
でもそのあたりでは何も起きなかったのは事実です。
大学時代の暑い夏の夜
高校時代というのは、朝も早く夏でも暑くなる前に学校に行ってしまいますね。でも大学になると夜も遅く、自然不規則な生活になります。
休みの日には昼間で寝ているなどという生活になるわけです。
自室の最も問題は、窓が南側と西側についているということでした。夏は昼から午後いっぱい暑いわけです。
なので寝坊するのも本当に、暑さとの戦いでした。でも根性入れて暑さと戦っていたものです。
早く起きればいいじゃないのと親に言われたものですが、暑さなんかで負けてたまるかという妙な意識もあったのです。
である晩、気がついたのですね。南の方に頭を向けているから、朝早くから明るいし、しかも日が差し込んで暑いんだと。
だったら頭と足の方向を、入れ替えればいいじゃないかと。
この時は、北枕などということに関して全く問題にしていなかったのです。
いざ北枕で寝てみた私は
これで朝から頭が暑くて辛いということともおさらばだと、勇躍逆向きに枕を置いて寝についたのです。
足先が冷えることもないし、何で今までこうしなかったんだろうと自分を叱咤しつつ、寝に付きました。
がしかし、あれは多分3時位だったと思います。不意に目が覚めたんです。
何が起きたわけでもないのに、目が覚めて、そして気がついたら動けなかったんですね。いわゆる金縛り状態です。
そんなの生まれて初めてだったので、パニック起こしましたが、ピクリとも動きません。
声を出そうとしたのですが、声も出ません。何かが上に乗っているように、とにかく動けない声が出せない、息も不自由。
正直怖いのと、動けないということに対して頭にきたので、気分的にはもがいてとにかく声を振り絞りました。
かすれた声が出た途端、金縛りも溶けたのです。
一応解決したと思ったんですが
もう北枕は懲り懲り、とすぐに方角を変えて横になりました。でももちろん、その後はほとんど眠れませんでしたね。
そしてこれの何が影響したのか、この後私の霊感が強くなっていったのです。
視えませんし、話もできません。でもそこにいるというのがわかるし、わかるせいなのか付いてこられてしまうことが増えました。
中途半端に増加してしまった霊感、もしそれがあの何気にやった北枕のせいだとしたら、本当に悔やんでも悔やみきれない思いです。