33歳 無職 女性の心霊体験
私と母は個別でいくつか霊を感じたり声が聞こえたりする経験があり、霊感が少しある方だとお互い思っていましたが、その日はその霊感を二人で確信した日でした。
長野県の山中での出来事
私がこの恐怖体験をしたのは、長野県のとある山中の道でした。
その日から家族で父の田舎の実家へ泊りがけで遊びに行く予定でしたが、部活の都合で私はどうしても昼間から行くことができませんでした。
そのため、父と兄弟は先に行って、私の部活が終わり次第、私は母と二人で祖父母の家に向かうという予定でした。
その時、辺りはすでに暗く、対向車線にたまに他の車が来るくらいで、他に走っている車もほとんどありませんでした。
私と母が乗っていたのは、走る音や機械音のする、外の音はあまり聞こえない軽自動車でした。
少し古い型で、そんなに性能の良い車ではありませんでした。
楽しい車内で突然
そんな車内で私と母は、くだらない話をして話がかなり盛り上がり、大きな声で話したり笑ったりふざけあっていました。
その時、あの恐怖体験が起こりました。私の耳元で急に、「おかあさん」という声がはっきりと聞こえたのです。
ささやくような女の人の小声で、一瞬で鳥肌が立ち、背筋が凍りました。
話がかなり盛り上がっていたのに、私はその瞬間から無言…心の中で私の幻聴か聞き間違いか何かだと思いたかったのですが、なんと、母もその瞬間から急に無言になったのです。
その前とは打って変わってシーンとする車内。
これは母もなにか聞こえたのだなと思い、おそるおそる母に
「なんか聞こえた?」
と聞いてみると
「うん、おかあさんって聞こえた…あなたも聞こえ…た?」
と言われ、二人で車内で大絶叫。急いでみんなのいる祖父母の家に車を走らせました。
そのことを父に話すと、心霊を信じていない父は「動物の鳴き声だ」や「車の音だ」「気のせいだ」と言って全く信じてくれませんでしたが、私たちははっきりと「おかあさん」と聞こえました。
もし外の音だとしたら、通常スピードを出していて聞こえた場合、語尾に行くにつれ小さな音になると思うのですが、最後の「ん」まではっきりと、まるで同じスピードで横を走っているか、同じ車内で発せられた音のように「おかあさん」と、しかも小声で聞こえたのです。
そもそも走行音のうるさい車でしたし、外には人なんていませんでした。確かに山道でしたが、動物の鳴き声が聞こえるほどの山中でも、ど田舎でもありません。
真相はなんだったのか・・・
それ以降私と母は、今後あの道を二人で通るのは怖いからやめよう話し合い、他の家族も乗る車で父の実家へ帰省することを決めました。
あの時は、おかあさんを求める霊が、母と楽しい時間を過ごしている私達を見て現れたのかなんなのか、未だに真相は当然わかりませんが、怖くなるので、あれ以降母ともこの話はしていません。
しかし、あの場所を通る度に今でも私と母は無言で目を合わせてしまいます。あの時の声は今でも忘れられないですし、今思い出しても鳥肌の立つ恐怖体験の一つです。
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実際に 同じような事が起こりそうな感じがして怖い…。
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