51歳 軽作業系の派遣社員 女性 ぴくきーさん 北海道札幌市で本当にあった怖い話
私は子供の頃から割と正夢をよく見るタイプです。心霊現象とはちょっと違うかもしれませんが、実際に夢で見たことが、数時間後に起きたりということは子供の頃からよくあり、私の両親が驚いていたくらいです。
特に、祖父母との縁が強かったみたいで、祖父母に関する正夢をよく見ていました。残念ながらもう20年以上前に、私にはもう祖父母はいませんが……。
祖父母に関する不思議な現象をひとつお話ししましょう。
キーンキーンと耳障りな電子音が聞こえる
ある夜の夕食後、父と妹と私は夕食後、居間でそれぞれなんやかんやとしていました。
その時、私はなんとなく耳の中でキーンキーンと不快な電子音が聞こえることが気になっていました。
はじめのうちはそんなに大きな音ではなかったのですが、だんだんと音が大きくなったり、キーンのほかに、もう少し低いボーッといよような音が不規則に聞こえ続けるので、だんだん気になってきました。最初耳鳴りしているのかと思いました。
それで、父と妹に「何の音?このキーンっていう音、すごくうるさいんだけど?!」と行ってみたのです。
すると、2名ともそんな音は聞こえないと言いました。
その不思議な電子音が聞こえているのは私だけ
私にははっきり聞こえる音なのに、同じ部屋にいる2名には何も聞こえないようなのです。
こんな耳障りな音なのに私にしか聞こえていないなんて嘘のようでした。何の音なのか全くわからないのですが、だんだんと耳の中が痛くなっていく感じでした。
ちなみに、心霊現象では特定の人だけに聞こえたり見えたりする場合と、全員に聞こえたり見えたりする場合があるようです。
その時、なんとなくですが私は嫌な予感がしていました。その理由はと言いますと……。
母から祖母が危篤だという電話が来た
この時、祖母の状態がかなり悪く、母は付き添いに入っていました。ですからこの食事の時間に母がだけがこの場にいなかったのです。
この電話を取ったのは私でした。当時はまだ、皆が携帯を持っているという時代ではなく、居間にある固定電話が大活躍していた時代です。
そしてこの祖母の危篤の知らせの時に私はピンと来ました。
祖母は補聴器をしていたが危篤になった時に母が外した
実は私たちの近い親類の中で祖母だけが補聴器をしていました。
補聴器はどんどん進化をしてだんだん小さくなり高性能にもなっているようですが、当時のものはまだ大きかったです。それでも、初めて補聴器を身につけた時、祖母は音がとてもよく聞こえることになったことをは大変喜んでいました。
しかし、この補聴器が時々キーという音を発するのは私も知っていました。祖母の近くにいるとなんとなく聞こえていたのです。
それが、祖母が危篤になった時、体を不規則に動かしてもがき苦しみ始めたので、補聴器が定位置からズレてしまってノイズが出やすくなったんだと思います。
それでも、補聴器を外すしてしまうと祖母にはこちらの声が聞こえなくなってしまうので、母も看護師さんもすぐには補聴器を外そうとしなかったようです。
でも、もがき始めた時に補聴器を外し、医師にも近親者を呼ぶように言われたと母が言っていました。
要するに、祖母がもがき始めて補聴器を外されたタイミングと私がキーンという電子音を聞いてから危篤の電話を受け取ったタイミングはぴったりと一致したのです。
電子音は虫の知らせだった
つまり、キーンキーンとかボーッなどという電子音は祖母の補聴器が発する音だったようです。この音のことはハウリングというようですが、なぜかそれが私にだけとてもはっきりと聞こえていました。
5m以内に父親も妹もいたのに、彼らには何も聞こえなかったので信憑性がないと言われればそれまでです。
しかし、私は昔から正夢をよく見たりする子だったので、周囲もなんとなく少し変わった力がある人だと言うことは認めているようです。
ここでひとつだけ後悔していることなのですが、祖母の本当に最期の瞬間には補聴器を入れてあげればよかったと思っています。
これは息を引き取る前に到着できた親類全員がそのあとで言い合っていたことです。
これが私の体験した心霊現象です。心霊現象というか、不思議な現象と言っておきましょう。
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本当に、虫の知らせというものがあるんですね。
おばあさまはぴくきーさんに会いたくて呼んだのかもしれませんね。
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