54歳 主夫 男性 エムアンドエムさん 香川県高松市で本当にあった怖い話
この話は、私が彼女のふるさと香川県で実際に体験した実話です。
学校を卒業して東京に就職していた私は、初めてのゴールデンウィークを迎えていました。
学生時代からの彼女を香川県に残して上京していましたので、もちろんゴールデンウィークは彼女に会いに行くことにしていたんです。
私と彼女は、お互いの休みのスケジュールを相談していました。
彼女の仕事が「教師」でしたので サラリーマンの私とのスケジュールを合わすのに苦労していたんです。
連休の直前までスケジュールの調整をしていたんですが、結局 予定が決まらずに連休を迎えてしまいました。
私は、飛行機やホテルの予約が出来なかったので、とりあえず新幹線で香川に向かうことにしたんです。
久しぶりの彼女との再会
新幹線と在来線を乗り継ぎ やっと高松駅に到着。
私は彼女に連絡を取りました。
彼女の返事は「まだ仕事中で夕方までかかちゃうかも」との事でした。
しょうがないので時間を潰すために、その間に予約が取れていない宿泊先を決めおくことにしました。
何軒かのホテルに連絡してみたのですが、結局すべて「満室」だったんですけど。
そうこうしているうちに彼女からの連絡が。
やっと彼女と再開して食事に出かけたんです。
やっと見つけたホテルで
彼女と夕食を食べ終わると、彼女が「今日どこに泊まるの?」って言うので「まだ決まってない」って軽く答えました。
すると「今の時間から空いてるホテルなんて見つからないよ」とのこと。
普通に考えたら当然ですよね。
連休中なんだし。
彼女の実家に泊まるわけもいかず、とりあえず彼女と二人でホテルをかたっぱしからチェックしてみることに。
やっと一つ空室を見つけたビジネスホテルがあったんですけど「ビジネスホテル」とは名ばかりのおんぼろ民宿。
私は「もうちょっとホテルっぽいとこないかな」ってわがままを言うと「一応まだ行ってないホテルはあるけど」って言うんです。
彼女にそのホテルへ連れて行ってもらい聞いてみると「和室ですけど1部屋ありますよ」って返事が。
ロビーもちゃんとしてて見た目も悪くない5階建てのホテルでした。
最初っからここ教えてくれればよかったのにって思いながら
私は彼女に「荷物を置いてくるから待ってて」と告げて、荷物を部屋へ運ぶことに。
部屋に入ると、10畳くらいですかね 広い畳の部屋の真ん中にぽつんと布団が敷かれていて。
その向こうに大きなカーテンがかかった窓があるんですよ。
そのカーテンを見た瞬間に、私はゾッとしたんです。
部屋に入ってその窓を確かめようとも思ったんですが、そこに大きな目があるような気がして近づけないんですよ。
そこから一歩も部屋に入れなかったんです。
私はロビーに戻り部屋をキャンセルしてもらいました。
彼女の「やっぱり」の返事に驚愕
駐車場で待っていてくれた彼女のところに戻り、部屋で感じたすべてのことを話しました。
すると彼女が「やっぱり」って言うんですよ。
私がどういう事って聞き返すと 彼女が言うには、
「このホテルで昔 飛び降り自殺があってね友達みんなでホテルのパーティー会場を貸し切って騒いでた時だったんだけど一人の男子がいなくなって 死体で発見されたの警察は自殺って処理したんだけど本当のことはわからない。その男子って私の友達だったのよ。」
彼女は「だから最後までこのホテルを勧めなかった」と言ってました。
私があの部屋で感じた「何か」は飛び降りた男子の目だったんでしょうか。
結局その夜は、一つ部屋が空いていた「おんぼろ民宿」に戻って泊まりました。