31歳 会社員、営業 男性 mkmk0625さん 神奈川県鎌倉市で本当にあった怖い話
これは、私が高校生の頃に体験した実話です。
若い頃なので心霊スポットに行ってみようと言い出したことがきっかけで友人たちと心霊スポットに行くことになりました。
そこで、恐怖体験をするなど夢にも思っておりませんでした。
ノリで決まった心霊スポット巡り
僕が高校生の時、夏休みに心霊スポットに行ってみようという話に友人となりました。
ちょうど男3人、女3人だったのでトリプルデートくらいの軽い気持ちでした。
女の子の前で堂々とした姿を見せることができる。それくらいのノリでした。
場所は神奈川県の大船という場所に使われなくなった廃病院があるとのことで、そこに決めました。
先輩が行ったら雰囲気があって良かったと聞いていたからです。当然、心霊を見たという話も聞いていませんでした。
いざ廃病院へ
僕たちは、日程を調整して午後10時に駅前に集まり心霊スポットに行くことにしました。詳しい場所などを聞いていなかったので駅前のタクシーの運転手さんに道を聞き、歩いて向かいました。
そこには、いかにも雰囲気タップリの廃病院がたたずんでいました。
僕たちは、中に入るために入り口を探しました。
ガラスは割られており、中に入ることにそれほど苦労はしませんでした。
中は暗いので懐中電灯を照らして散策しました。
物音一つしない病院内で、時おりワッと驚かせあいながら進みました。
何事もないまま一通り回っていき、終電の時間もあったので帰ることにしました。
突然の悲鳴と脱出
ところが、廃病院からでる途中に急に女の子が悲鳴をあげました。
そして、ヤバイと言いながら慌てて走り出したのです。
何が起きたのかわからずに、僕たちも後に続いて全員で入ってきた場所を目指しました。
全員が建物から出ると、女の子はハァハァ言いながらやっと落ち着いていました。
そこで、何があったのか訊ねると、見たの。と一言帰ってきました。
まずは人通りの多いところに行こうと言うので、全員で駅へ向かいました。
駅に向かいながら、女の子に話を聞くと、懐中電灯が照らした先に青白い顔をした寝間着姿の女の子が居たと言うのです。年齢は僕らと同い年くらいとのことだったのですが、まさか本当に心霊に遭遇するとはと怖くなりました。
事実の発覚
なんとか恐怖心を抑えながら、僕たちは全員で駅に着きました。
そこには、道を教えてくれたタクシーの運転手さんが居ました。
声をかけられ、無事辿り着けたか聞かれました。
僕たちは、人と話すことで安心できたので、起こった出来事を説明しました。
すると、運転手さんは焦った様子で、こう言いました。
「そんな怖いことがあったなら、もう一人の女の子はどうしたんだ?」
僕たちは周りを見回しました。
6人全員居るのです。
キョトンとしながら僕は聞きました。
「誰のことですか?」
すると運転手さんは言います。
「寝間着姿の女の子が居たじゃないか!置いてきちまったのか?」
僕たちは全員顔が白くなりました。
そう、最初から女の子は僕たちと一緒に行動していたのです。
それからの僕たちは怖い話さえもしなくなりました。
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