29歳 加工食品卸売 男性 やまなかさん 山梨県上野原市で本当にあった怖い話
私は他の人と比べると、幼い頃からよく心霊体験をしていました。
元々あまり心霊などが得意な方ではないため、なぜこんなに見えてしまうのだろうと自分を責めたこともありました。今回話すのは私が中学生だった頃の実話です。
毎日使う通学路
私は中学校からそんなに離れていない場所に家があったので、毎日徒歩で登校していました。
中学校に行くまでの道には、自然あふれる山々や川などがあり、幼い頃から自然が好きだった私にとっては毎日の登校が楽しくてたまりませんでした。
そんなある日、私は部活動で18時近くまで学校にいたため、学校の外に出ると真っ暗になっていました。
次の日も学校があるので、どこへも寄り道はせずにこのまま真っ直ぐに家に帰ろうと決めたのでした。
暗闇の川
どこへも寄り道をせずに家までの道のりを川沿いに歩いていると、毎日毎日歩いている通学路なのにもかかわらず、その日はなかなか家に帰れませんでした。道に迷ってしまったようです。
しかしなぜ毎日使っている道なのに迷ってしまったのでしょうか。
私はおかしいとは思ったものの、「こんな日もある」くらいに気楽に考えて、暗闇だから道が違うように見えるだけかもしれないし歩けばいつか家へたどり着くなんて思っていました。
川で何かを研ぐ音
おそらく15分くらい歩いた頃でしょうか。
私は横に見える川の方から、シャキシャキと何かを研いでいるような音を聞いたのです。こんなところで暗い中で誰かが何かの作業をしているのだろうかと疑問に思いました。
私は寄り道をしないと決めていたのに、その音が気になって川の方へと歩いていってしまったのです。
シャキシャキという音が近い位置まで歩いてきたので、茂みに隠れながらその音のする方をのぞいてみました。
すると、小柄なおじいさんが川の水に何かタライのようなものを浸けて洗っているのが見えたのです。「やっぱり人か」と少し安心したのですが、こんな時間になんで川で何かを洗っているのだろうかと不思議にも思ったのです。
私はもう少し近づいて何を洗っているのかしっかり見てみようと決心し、茂みに隠れながらそおっとそのおじいさんに近寄っていったのです。
すると次の瞬間、シャキシャキと研いでいた音がピタリと止み、無音の状態が1分ほど続きました。その後おじいさんはこちらの方を振り返り「そこにいるのはわかっている」と低い声で話しかけられたのです。
私はおじいさんの顔を見上げましたが、その顔は身体と不対象に大きく、目は切れ長でギラギラしていて、片手にタライのようなものと中に小豆が入っているのがわかりました。怖くなった私は見てはいけないものを見てしまったと思い、一目散に家までの道を走って帰りました。
謎のおじいさんの正体
私は無事に家に帰ることができました。ただ、走って帰ったので身体は汗まみれになっていて気持ちが悪かったので、すぐに風呂へ入りました。
さっきのおじいさんはなんだったんだろう…と考えながら思い出していると、あることに気づいた私は身体中に鳥肌が立ちました。それは、おじいさんの格好が妖怪の「小豆洗い」に似ていたからなのです。
私は実は元々「ゲゲゲの鬼太郎」が大好きで妖怪大図鑑という本まで持っているくらいだったので妖怪に詳しかったのです。
その上で、あのタライに小豆が入っている点や身体より頭の方が大きい点などを思い返すと確実に「小豆洗い」だったと判明しました。
しかしなぜあのような皮にいたのでしょうか。
私はいつもとは違うおかしな世界に迷い込んでしまったに違いありません。
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怖いというより不思議な体験でしたね。
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