20歳 運輸会社の事務職 女性 楢崎龍さん 福岡県糟屋郡犬鳴峠の旧トンネルで本当にあった怖い話
生涯で一番怖いと思った心霊体験の話を聞いてください。
これは、本当にあった実話の話ですので、これを読んで興味本位でこの心霊スポットには絶対近寄らないでくださいね。
大学入学を機に私は広島から福岡へ引っ越し、バイトをしながら学校に通うようになりました。バイト先の先輩たちとも仲良くなったある日の夏の話です。
私は、当時某レンタルショップで働いていました。
学校の近くにある場所だったのもあり、アルバイトメンバーのほとんどが学生でした。
私たちは、先輩後輩関係なく仲良くなるのにそんなに時間はかかりませんでした。
すぐに、鍋パーティーをしたり遊びに行ったりする仲になり、楽しい日々を過ごしていました。
当時私が20歳の時でした。
ある日、ひょうきん者で有名な先輩が言い出した一言から始まった出来事で、私たちは運命の分かれ道となりました。
福岡県には、「犬鳴峠」と呼ばれている有名な心霊スポットがあります。
「夏だし涼みに皆で行こうよ!」と言い出したのが、バイト仲間の中でも一番お調子者の先輩Aでした。
そしてその場所が、犬鳴峠というから皆一瞬固まった事を今でも覚えています。
犬鳴峠に行った者は、「生きて帰れない」「病気になって死んでしまう」「五体不満足になってしまう」などなど、色んな噂が立っている怖い場所です。
だからこそ、遊び半分で行けない場所だと皆認識していたのです。
いざ犬鳴峠に出発すると決まり、4人で行く事に
バイト仲間は、15人くらいいる中で、私を含めて4人になった理由は…もちろん犬鳴峠が恐ろしい場所だからです。
そもそも犬鳴峠という場所には、犬鳴という村が実在されていました。
しかし、この村はダム建設で沈み、今は地図には載る事のない村となってしまいました。
犬鳴峠にはトンネルがあって、今では新トンネルもあります。
しかし、問題となっている場所は、旧トンネルです。
立ち入り禁止となっているけれど、そこを超えて行きたくなるのが人間の心理なのでしょう。
そして、私たちもその一人だということです。
結局集まったのは4人だけになったのです。
そして、運が悪い偶数人数になってしまった事…
ここに行く時は、奇数人数で行かないといけないという決まりがあります。
しかし、先輩Aはお構いなしです。
寧ろワクワクしているから、残りの3人は緊張していました。
出発となった夜8時からの恐怖が私たちを襲う
ペーパードライバーのB君と、先輩B、霊感があるというC君、そして私で行きました。
先輩Bは、盛り上げようとコンビニでお酒とおつまみを買い、車内の音楽の音を上げて上機嫌です。
私は、お酒が飲めないのでお茶を飲みつつ、気を紛らわしていました。
15分ぐらい走っていると早速1人に異変がありました。
それは、霊感を持つC君でした。
足がめちゃめちゃ重いっていうんです。
もちろん車内は爆笑でした。
「霊感がある人ってすぐそうなるからウケる~」とか言って、先輩Aはおちょくっていました。
しかし、実は私も肩が少し重いような、こっているようなそんな感じがしていました。
もちろん、からかわれるのが嫌だったので何も言いませんでした。
近づけば近づくほど、C君と私は嫌な感じを完全に身体で感じていました。
遂に犬鳴峠の旧トンネルに到着し、意外な光景をみることに
車を40分くらい走らせ、遂にトンネル前に到着しました。
車が行けるのは、トンネルから200mか100m手前まででした。
後は、私たちが自分の足で行くしかありません。
と、霊感の強いC君は突然「俺はここで待っている。歩けそうにない」って言ったのです。
私も含めて冗談だって思いました。
しかし、本当に汗をかいているから無理をさせたらいけないと思って、車で待機することに納得もしました。
それから私たち3人は、車から降りてトンネルに向かって歩き始めました。
私は、どんどん肩が重くなっているように感じましたが、気にすると怖くなると思って考えないようにしました。
近くに行くと、なんと旧トンネルの出入り口が封鎖されていることに気づきました。
封鎖されているとは言え、登ればすき間から入る事が出来ます。
しかし、さすがに怖いと思って3人でどうするか考えていました。
すると、そこへたまたま別のグループで同じく犬鳴峠を見に来ている人たちがいました。
私たちは、その人たちと一緒に「みんなで入れば怖くない!」という事で、トンネルに入ることにしました。
私たちに変な現象が立て続き起きて・・・
私たちは、なんだかんだトンネルに入る人数は、奇数人数だったので私はなんとなくそこに関しては安心していました。
しかし、相手のグループも奇数だったため、合わせて偶数人数になったことに後から気づきました。
この人数のせいなのか、私たちが面白半分できたせいなのか、はっきりした理由は分かりません。
トンネル内に入った10分もない時間でとても恐怖な体験をしてしまったのです。
壁を皆でよじ登って、トンネル内に入ると薄暗く変な空気でした。
先輩Aは、ハイテンションになって「記念撮影しようぜ!」と携帯を取り出し、色んな所を撮影しました。
そして、私を誘って2人で自撮りもしてきました。
その時でした。
トンネルの奥の方から水がポチャ…ポチャ…と急になり始めたんです。
さっきまで全然鳴ってなくて静かな場所だったのに、なぜ?
皆も恐怖と笑いの狭間で耳を傾けていました。
すると、その水の音はどんどん近づいてきたのです。
皆が「なんか来るぜ、とりあえず逃げよう」
と言い、入っていった入口に走って行きました。
しかし、私はむしろ吸い込まれていくような感覚で頭が変になっていました。
音に引き付けられ、自分でも意味が分からないけれど、音に向かって歩いてしまったのです。
そんな私の手をすぐにひっぱってくれたのが先輩Aでした。
「おい、何してんだよ。とりあえず退散するぞ」
って言われて私は我に返りました。
ひとまず、皆外に出た後、一旦落ち着いたのですが、あのお調子者の先輩Aももう一度行こうとは言わず、「帰ろう」って言い、私たちは相手のグループと別れ車に戻る事にしました。
車に戻ると霊感の強いC君は、片足をずっと痛そうにさすっていました。
「どうしたの?」と聞くと、「分からないけれど、さっきから足が痛くて…」と言うのです。
行きの時は、からかっていた先輩Aも、その時はちょっと不安げな顔をしていました。
車に戻り、さっき何枚か撮った写真を見る事にしました。
すると、何枚かのうち2枚くらいが、光に混じった顔らしきものが私の顔近くに映っていました。
「消して」
と思わず私は言っていました。
そして、変な空気の状態が続くなか、私たちは帰ることになったのです。
私にきてしまった…わたしが一気に身の毛がよだつ体験とは。
車内の中では、行きとは全く違って静かなものでした。
「もしかしたら事故するかも…」
とか私は頭の中で考えていました。
私もC君も足の痛みや肩の重さというのは取れていました。
それは、後から気づいたことでした。
ドライバーをしてくれていたB君は、一人ひとり家の前まで送ってくれると言い、私から送ってくれることになりました。
そして、到着し私は「ありがとう」と言うつもりでした。
そう、言うつもりで声を出しました。
しかし、うんともすんとも声が出ないんです。
メンバー全員が「え!?」ってなり、私自身もとても鳥肌が立ちました。
とりあえず心配もかけたくなかったので笑顔で手を振って見送りをしました。
そして、家に着き私は何度も声を出そうとしましたが、やっぱり全然でませんでした。
翌日、目が覚めて昨日の事を思い出し、私は声を出してみました。
すると、いつも通りの声に戻っていました。
かすれ声でもなんでもありません。
昨日の事が全く嘘のようでした。
私は、ホッと安心しました。
他のメンバーに異変があったか聞きましたが、ないということでした。
しかし数日後、急に先輩Bが誰に何をするとも言わずバイトを辞めました。
しばらく連絡が取れなくなり、久しぶりに学校内で発見した私は、「先輩!」っと大きな声で話しかけようとしました。
しかし、様子がおかしい感じの先輩Bは、走って逃げて行きました。
私は、これ以降先輩には会っていません。
何かが起こったのか、それは私には分かりません。
ただ言える事は、身近に異変は起きたという事実は変わりません。
遊び半分で心霊スポットに行くというのは、本当に危ないと感じて以来、私はそういった所には、近づく事はなくなりました。
これは、私たちに起きた本当の実話です。
信じるかはあなた次第ですが、ただ…本当にこういった事は起きるので、十分気をつけてください。
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