44歳 会社員 女性 かとりーいぬさん 岡山県倉敷市の心霊体験
私は、今年の春に6年間付き合った彼と別れました。
二人は結婚まで意識していた仲。
ですが彼の仕事の忙しさから、デートする時間どころか連絡さえ取れない状態が長く続き、私の不安と不満は心にたまって行くばかりだったのです。
耐えきれなくなった私は、自ら別れを切り出したのですが、その時の彼の態度はとても興奮した状態で、表情は恐怖さえ感じるものでした。
性格は嫌いではない彼氏
付き合い始めた頃から自分勝手なところがあった人ですが、不器用なだけで本当は優しい性格。
このことが理解出来ていただけにかなり我慢していましたが、結婚を考えるとなれば話は別です。
仕事ですからこちらも出来るだけ我慢はしますが、今回の彼には結婚生活が始まったら問題が起きる想像しか出来なかったのが別れの主な原因。
ですがこの別れは彼には納得がいかなかったのでしょう。
私の恐怖体験はこの後から始まりました。
おそらくこれが最初に起きた霊体験だと思います。
エレベータで出会った男性
私には持病があり、岡山県の倉敷市にある総合病院に通っていました。
その日は友人が付き添ってくれていて、診察が終わりお昼時だったのでランチをおごることになったのです。
レストランにはエレベーターで向かいます。
もう少しでエレベーターなのですが、既に一人の男性が並んでいます。
その男性を見た私の心臓は止まるかと思うほど激しく動きだしました。
男性は、体型から背中の曲がり具合、髪型、そしてこれに一番驚きましたが、着ていたシャツは私が彼にプレゼントした物と同じだったのです。
別れた彼氏は個々にいないはず
恐くなった私は次に来るエレベーターに乗ろうと、理由も言わず友人に「次に来るのを待とうよ、診察も終わったし慌てる必要もないじゃない」と言いました。
レストランで席に座った後、私はさっき何故エレベーターを見送ったのかを話したのですが、友人も「実は私も視てびっくりしたの、でも貴方の元彼が平日のこの時間にここにいるはずがないわよね」と、冷静になって考えてみれば確かにそうだったのです。
彼の職業は美容師。
お休みは月曜だけで、私が病院に行ったのは木曜日でした。まして彼が務めていたお店は大阪にあったからです。
友人は彼と私のことを一番知っている人で、彼が働くお店にも行ったことがあります。
私たちは、この動揺を鎮めるために彼のお店に電話を掛けお休みか勤務しているかを尋ねることにしました。
彼は確かにそこにいた
お店に電話するため友人は初めてのお客さんを装い、彼の勤務状況を確認するとやはり出勤していたのです。
この日は、「まさか俗に言われる生き霊だったりして」なんて怖さを少しでも軽くするため、二人してわざと笑いながら話して別れました。
しかし数日経った頃、本当の恐怖体験が始まったのです。
その晩は寝付きも良くすぐに深い眠りに落ちた私。
ですがなんだか途中から、体に生温かい感触が伝わってきました。
彼からは合鍵もきちんと返してもらいましたし、一人暮らしの私の部屋に誰かがいるはずもありません。
私はその時夢を見ていたのですが、その中に彼が登場してきたのです。
それも顔を真っ赤にして、目は血走り怒っている状態です。
私に何かを叫びながら体のあちこちに触れ、時に強めに私の右腕を掴んだり、自分の身体を密着させたりして来ます。
あまりの恐さに置き上がってしまった私をさらに驚かせたのは、その彼が私の身体に触れた感覚が目覚めた後も少しの間続いたこと。
強めに掴まれた右腕は、特にその感覚が無くなるまで時間がかかりました。
生霊のその後
それから何回か夢に彼は現れ、私に何かを主張するような態度を取っていましたが、最近では夢に出てくる機会は減り、彼の表情は怒りからとても寂しそうな表情へと変わって来ています。
もしかしたらやっと自分が私にしたことを反省し始めているのかもしれません。
聞いた話によれば生き霊というのは、無意識に相手に飛ばしてしまうことがあるようです。
効力は定かではありませんが、それに自分が支配されないためには強い気持ちで、私は貴方に屈しませんから諦めてご自分の身体に戻って下さいと、心の中で伝えるのが良いそうです。
でもこの恐怖体験は一生忘れられないでしょう。
実は、生霊が影響するということは、比較的よくあることだと聞いています。
しかし、生霊って、恨みを飛ばした方も大変な不幸に見舞われるそうです。やはり、他人を恨んでも良いことなんてないということでしょう。
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