愛媛のレンタルビデオ店で閉店後に頻発する霊現象の真相

36歳 派遣社員(製薬会社事務) 女性 Mizさん 愛媛県松山市で本当にあった怖い話

これは私が大学生の頃に本当に経験した実話の怖い話です。

あれから10年以上経ちますが、あの時感じた背筋の凍るような恐怖は今でも忘れることができません。

地元のレンタルビデオ店でアルバイト

当時私は愛媛県のとあるレンタルビデオ店でアルバイトをしていました。

そこは広い駐車場の併設された郊外の大型店舗で、週末は学生や家族連れのお客さんが多く訪れました。

当時はまだ今のように配信サービスが普及していない時代です。

接客や売場管理など仕事自体は忙しくて大変でしたが、映画や音楽が大好きだった私にとってそこは理想的な職場でした。

閉店後に頻発する怪奇現象

ところが、営業中は音楽や人々の話し声でにぎわう店内も閉店後には雰囲気がガラリと変わります。

人気のない通路は蛍光灯がついていても薄暗く、棚の向こうに何かが潜んでいるような異様な気配がしました。

バイト歴の長い先輩は自分しかいないはずの店内でよく人影を見たと言っていました。

まだ店内にお客さんが残っていたのかと慌てて後を追っても、まるで煙のようにどこかへ消えてしまうのだそうです。

霊感の無い私は幽霊こそ見ませんでしたが、売場から物音がして誰もいないことを確認しに行く、そんな事はしょっちゅうでした。

休憩中の話題はもっぱら店内で起こった怖い話です。

みんな内心この店はおかしいと思っていました。

ただ、誰かが体調を悪くしたり怪我をしたりといった不吉なことはなかったので、気味が悪いねとは言いながらも淡々とそれぞれの持ち場の仕事をしていました。

ある雨の夜

それはしとしとと雨の降る蒸し暑い夏の夜でした。

私は普段原付でその郊外にある店舗まで通勤していたのですが、雨の日は母が車で送り迎えをしてくれていました。

ちなみに母には霊感があるのですが、私はバイト先での怖い話を母にしないようにしていました。

深夜までのこのアルバイトは私にとって時給の面でも魅力的でした。

バイトを辞めさせられたくなかった私は、母に余計なことを話して心配を掛けまいと何食わぬ顔で日々バイトに励んでいたのです。

閉店作業を終えて2階の事務所でアルバイト仲間と談笑していると、窓の外から母の車のエンジン音が聴こえました。

こんな夜中に迎えに来させて申し訳ないと思いながらも、私は窓から運転席の母に手を振って合図をすると、急いで階下に向かいました。

母の待つ駐車場に辿り着くには事務所の横の階段を下り、非常灯以外に明かりのないほとんど真っ暗なバックヤードを突っ切って従業員専用の出口へ向かうしかありません。

私は謎の物音がする無人の売場よりも、帰る時に必ず通らなければならないそのバックヤードが苦手でした。

上手く説明できないのですが、そこを通る時にはまるで無数の見えない手に縋りつかれているように足が重くなるのです。

出口まではほんの数メートルなのに、私にはなぜか毎回その距離がものすごく遠く思えました。

― でも、今日はこの扉の向こうで母が待ってくれている。

私は視線を前方に固定し、一度も後ろを振り返らずに早足で出口へと向かいました。

母の見たもの

小雨の降るなかを傘もささずに走り、息を切らして助手席に乗り込むと、いつもは「お疲れさま」と笑顔で迎えてくれる母が無表情ですぐに車を発進させました。

私は母の様子を変だなと思いながらも慌ててシートベルトを締め、ほとんど会話をしないままその日は無事に自宅へと帰りました。

翌朝になってから、母は私にバイトを辞めるようにと言いました。

駐車場に車を止めて2階の事務所にいる私に手を振り返したとき、母は見てしまったそうです。

白い着物を着た人々がびっしりと私の背後に立ち、うつろな目でじっと私を見つめている光景を。

母にはひとめで彼らが幽霊だと分かったそうです。

そして、その表情はまるで私に気付いてもらえないことを嘆いているようだったと…。

それから間もなく私はアルバイトを辞めました。

ずっと後になって、その店舗の土地はもともと墓地だったのだと地元の人に聞きました。

やはり、いわくつきの部屋って存在しますよね。霊に取り憑かれた土地だと分かっていたら避けていたものなのですが・・・
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