家にいる女性の霊

私を守ってくれた!家に住み着いた女性の霊

44歳 主婦 女性の心霊体験

これは、私が小学生のころから20代のころまでのお話です。

私は小学校5年生のころから、よく金縛りに遭っていました。

はじめての金縛り

初めての金縛りはあまりに恐ろしくて、誰にも話すことが出来ないほどでした。

ある日、夜中2時くらいに目が覚めてしまい、急に体が動かなくなってしまったのです。

すると、窓の方から女性の笑い声が聞こえてきました。

そして、怖くて怯えている私の両足を誰かに掴まれたと感じると、そのまま北の方向に引きずられていったのです。私は必死に声を出そうともがきました。

「う・・・、う・・・・、うぉ・・・」

と、声が出始めたかと思うと、金縛りが解けたのでした。

すると、私の寝ていた位置が、布団のから1mくらいズレていたのです。

夢でも何でもなく、私は本当に誰かに引っ張られたのでした。

本当に恐ろしくて、外が明るくなるまで布団の中にうずくまり、ブルブルと震えて朝を迎えました。

翌日、ほとんど眠れない状態で学校に向かい、友達から話しかけられても何も答える事ができない状態になっていました。

数年後にまたしても

それから1か月の間は恐怖の記憶が私を支配している状態だったのです。

それでも、しばらくすると

「あれは夢だったのかな」

と思うようになり、気にならなくなっていきました。

そして2回目の金縛りが起きたのが中学生のころ。

全く同じように金縛りに遭い、足を引っ張られたのでした。

心霊は私の事を、一体どこに連れて行こうとしたのでしょうか。

彼女は、まるで途中で力が尽きたかのように、引っ張るのをやめました。

この2回目の恐怖体験によって、私は「あれは夢じゃなかったんだ」と確信しました。

2回目の金縛り後、心霊現象が続く

それからというもの、私には不思議なことが続いたのです。

風も吹いていないのに飲み物が入ったグラスが倒れたり、額が急に落ちてきたり。

でも、怪奇現象は悪い事ばかりではありませんでした。

私がコタツで横になってぐっすりと眠っていた時、姉がちょうど熱湯の入ったやかんを持ったままバランスを崩し、私の顔面に大量のお湯がかかろうとしたその瞬間、私は誰かに起こされたのです。

すごい衝撃でした。

何も言葉はありませんでしたが、ドン!と誰かが強く叩いたのです。

その瞬間、目を開けると既に目の前にお湯が零れ落ちてくるではありませんか。

私は反射的にコタツ布団を顔にかけ、やけどをしないで済みました。

叩かれたところは姉がいた位置から届くはずのない場所で、姉以外には誰もいなかったのです。

私はきっと、いつもの心霊に守られたのでしょう。

その心霊が誰なのかは分かりませんが、私たちがその家に引っ越す前に、2年だけそこに住んでいた家族がいたそうです。

引っ越した時には「2年で引っ越すなんて、よっぽど事情があったんだろう」と、両親は気にしていなかったのですが、本当に何かあったのかも知れませんね。

高校生の頃には、夜中、階段を上る彼女の足音をよく耳にしたものです。

いつも階段の途中から2階まで上っていき、東側の部屋に入っていくのです。

私が夜中の2時ころにベッドの横に座り、音楽を聴いていた時も、そんな足音が響いたのですが、その音に母が目を覚まし、私の部屋に入ってきました。

「今2階に行ったの、あんたじゃないの?」

と、母は聞いてきました。その日、家にいたのは母と私の2人だけ。母はびっくりして、

「どろぼうかしら?」と2階に上っていきました。

すると、また私の部屋に戻ってきて、

「へんね。誰もいないし、鍵も閉まっているわ」

と首をかしげていました。

新しい住人に変わっても

25歳の頃、そんな自宅を取り壊し、建て替え工事をしたのですが、その後、彼女はお隣の家に引っ越したようです。というのは、お隣のご主人が、

「最近、夜中に階段で足音がするんだよ」

と言っていたから。

そのご家族は引っ越して、現在は違う人たちが住んでいますが、今もきっと、彼女はその家に住んでいることでしょう。

龍由樹

実話の怖い話・みんなの怖い話の管理人です。日本全国に伝わる恐怖体験を日々収集しています。過去に事故物件に住んだ経験や愛犬の幽霊に出会った体験など霊感はないのですが、様々な体験を通して霊界に興味を持った一人です。

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