39歳 会社員 男性の恐怖体験
これは私が小学生だった頃の話です。
当時は私たちのあいだでとても人面犬やら、人面魚などの話が流行っていました。
その小学校の体育館のトイレは昔墓場だったとか、トイレから手がでるとか、そんな怖い話が信じられている小学生にとって恐怖以外何物でもありませんでした。
小学生の間での怖い噂話というのはすぐに広まり、私自身あまり疑う余地もなかったので、怖がっていたのを覚えています。
通り過ぎていったモノは
その日は、友達の家で遊んでいて、そこから帰って行く行くときにおこりました。友達と遊んでいて帰って行く頃は夕方で、薄暗くなっていて、まわりもあまりぼんやりとしか見えません。
そんな時、私と友達の前を1匹の犬らしきものが通過して行きました。
私は徒歩で、友達は自転車に乗っていました。
ホントかどうかは薄暗くて確認は出来ませんでしたが、友達は犬の顔が、犬じゃないって、叫んでいました。
えっ、て思ったあいだに友達は自転車で猛ダッシュしだして、私も恐怖でその場から逃げ出しました。
犬は、逃げると追いかけてくる習性があり、犬の顔どころではなく、足音が迫ってくるので、必死で逃げ回りました。
友達の自転車に追いついて、なんとか犬からも逃げ切ることができ、ホントに犬の顔じゃなかったのって友達に聞くと、薄暗くてわからんけど、人っぽかったって言っていたが、その当時流行っていたから、そう見えていたのかもしれません。
しかし、当時の私には、恐怖でしかなく、その後走って家に帰っていきました。
家についてから
私は3人兄弟なのですが、家に着くと、一つの部屋だけが電気がついていて、家の中には、誰もいませんでした。
怖い体験をした後だったのに、ひとりボッチです。
怖いなぁって思っていたけど、私が家に入る時は鍵は持っていなかった鍵は空いている状態でした。
ひとり薄暗い明かりの中で部屋にいると、どこかで物音がしました。
ああ、やっぱりだれかいるなって思い、音のする方を見てみました。
その部屋からは、ちょうどお風呂場がみえます。
その当時の家は、中古で買ったもので、一階建ての3Kくらいでした。
和室が三部屋並んでいて、その真ん中の部屋からは風呂場や洗面所がちょうど見える位置になります。
私が帰った時にはちょうどその部屋の電気がついていたので、その部屋で息をきらして座っていました。
音のする方を見ると、お兄ちゃんが風呂場に立っていて、その後ろにももう一本足が見えていたので、弟もいるんだなって、ホッとしました。親は出かけているみたいでしたが、それでもひとりボッチじゃなかったことに少し安心しました。
お兄ちゃん隠れてたの?
ってきくと、バレたかー
って言ってましたが、私が弟も後ろに隠れているんでしょ。
足が見えてるから、バレてるよって言うと、お兄ちゃんは、弟は隠れてないよって、バレバレの嘘を言いました。
嘘つきーって言うと、ホントにいないって言いながら、お兄ちゃんは、風呂場から、台所の方へ移動していきました。
実際に弟を探すと
私は何で嘘をつくんだろって思い風呂場を覗きに行きました。
風呂場のどこを探しても弟はいません。
お兄ちゃんにきくと、だからいないって言ってるやんって言っていました。
それから何分くらいたったかわかりませんが、弟は、お父さんお母さんと一緒に帰ってきました。
そのとき、背筋がゾッとしたのを覚えています。
あのときお兄ちゃんの後ろに隠れていたのは、いったいなんだったのでしょうか。
この家を買う前に住んでいた人がお風呂で倒れたとかいないとか、謎のままです。
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