元義理の父の葬儀に出席した後の実際にあった心霊体験

心霊体験

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54歳 自動車整備士 男性 エムアンドエムさん 京都府宇治市の自宅で本当にあった怖い話

私がこれからお話しする怖い話は本当にあった実話です。

数年前に京都で一人暮らしをしていた時の出来事です。

離婚して子供とも別れ、家族のために購入したはずの一軒家に一人さみしく暮らしていました。

そんなある日、突然、私の携帯電話に元嫁から連絡が入りました。

離婚後はたいして連絡を取ってなかったので少し驚きましたが、恐る恐る出てみました。

電話の向こうから「久しぶり」と何となく神妙な感じの声が。

そして「父親(私にとっての元義理の父)が息を引き取った」とのことでした。

言葉が出ない私に「連絡してなくてゴメン。ずっと入院してたの。」

「ああ」しか言えない私の気を察したのか

「式場と日時をメールしとくね」とだけ言われて電話が切れました。

数分後、私はメールを確認してから「出席してもいいのですか」と返信。

すぐに「出席してください」との返事をもらい 元義理の父の葬儀に出席することとなったんです。

元義理の父との久しぶりの再会

葬儀当日、大阪の葬儀会場、それは元義理の父との久しぶりの再会でもありました。

離婚の際に何も相談せず顔を合わせることもなかった私にとって、正直 葬儀への出席はかなり後ろめたい気持ちでいっぱいでした。

大勢の参列者の中でパイプ椅子にすわり 私はずっと肩を震わせて泣いていました。

葬儀が終わり参列者の方々が帰った後もしばらく椅子に座っていました。

「パパ」っという声に視線を上げると そこには娘が立っていました。

そして元嫁と娘と3人で元義理の父との最後の別れをしました。

私は心の中で何度も何度も「ごめんなさ」と言っていました。

その夜の体験

何とか気を持ち直して、車で大阪から京都の自宅へたどり着きました。

疲れ果ててもう何もする気力は残っていませんでした。

お清めの塩もせず喪服を脱ぎ捨ててそのままベットへ。

深い眠りに入っていきました。

どれくらいたったのか不明ですが、頭のほうで「ざわざわ」という気配を感じたのです。

私は以前よく金縛りにあっていたので「あ、金縛りか。疲れてんだな。」くらいで構えていました。

でもなんだか違うんです。今回は何か違うんです。明らかに誰かかいるんです。頭のあたりに。影を感じるんです。

幽霊か。でも見てはだめだ。とてつもない恐怖を感じていました。

するとその影が私に襲いかかってきたのです。 思わず声をだして布団に潜り込みました。

そして次の瞬間 違う「誰か」いや「何か」がそのとてつもなく恐ろしい影を壁のほうへ引きずりこんで行ったのです。

急に静けさが戻り 私の心臓だけがバクバクと音を立てていました。

何に襲われて何に助けられたんでしょうか。

今思い返すと あの出来事は自分の元義理の父に対する「後ろめたさ」が引き起こしたことだったんじゃないかとも思います。

しかし、また何故だか分かりませんが 助けてくれたのは「元義理の父」だったような感じもしています。

じゃあ、とてつもなく恐ろしい影はなんだったんでしょうか。

あの夜、お清めをしないまま寝てしまった私が幽霊を連れてきてしまったのでしょうか。

これは私が体験した紛れもない実話です。

お葬式で霊を連れてきてしまうという話は割とよく聞く話です。お葬式は、その本人だけでなく周辺の浮遊霊も引き寄せてしまうこともあると言われているので、十分に注意したいものですね。
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