24歳 フリーター 女性 おさしみさん 東淀川区にあるお寺で本当にあった怖い話
これは私がまだ高校生だった頃の実話です。
私は高校生の頃、ある部活動に入部し、専念していました。その部活では毎年ある夏休みの日に一週間近く近所のお寺で部員のみんなで夏合宿を行なっており、その時1年生だった私は初めての合宿への参加に同じ部員と小さな子供のように楽しみにしていました。
そのお寺は不穏な噂のある寺
しかし、そのお寺には良くない噂や心霊話が代々先輩方から語り継がれていて、お寺の天井に赤い手形が付いている、柱には矢尻が刺さった跡がある、白装束の人が現れる…などの様々な話がありました。その話を私は、先輩が私たちを怖がらせるための嘘だろうと思ってあまり気にも止めずにお寺へと向かう準備を着々と行なっていました。
お寺へ着いて、お世話になるお寺の方々に挨拶を済ませ、いざお寺の中へお邪魔して中をざっと見て回ってみると特に変わったことはなく最初の印象は「よくあるお寺だ。」ただそれだけでした。
休憩のために大きな広間に部員のみんなで集まり、ホッと寝転がって天井が目に入りました。最初それが何なのかは分かりませんでした。が、じっと目を凝らして見てみるとそれは、人の手形だと気付きました。
それも赤い。ハッとびっくりして他の天井をみるとそこにも、足跡のようなもの、飛沫が所々ついていました。さらに柱をよくみると凸凹していて、お寺の方にそのことを聞くと「槍や矢尻の跡。昔、このお寺や他の場所では人斬りや戦があり、当時の傷のついた材木をお寺にそのまま使用している。」と。
霊感がある部員の様子を見に行くと顔色は悪く「気持ち悪い。」といい、先輩方の話は本当だったことに、何かここにはあるのだと、その時初めて気付き、戦慄しました。
部活終わりに
部活練習は遅くまで続き、人間とは凄いもので怖がっていたはずの天井に付いている手形にも少しずつ慣れてきた頃でした。部活練習を終りにして片付けをしているころ何人かの部員が騒ぎだしたのです。
「今、窓の向こうを白い人が通らなかった?」と。たしかに通ったと言うのですが、部員は全員学校指定の青色のジャージでしたし、お寺の関係者の方も白い服をお召しではありませんでした。
確認のために窓の向こうをみてもらったのですが、窓の向こうは人の通れないほどの通路でその通路を挟んだ向こうは墓地でした。人が通れる幅もなく、何か照明が照って白く見えることもないのです。
ありえないのです。このことに私も他の部員も気持ち悪くなってしまい、夜の暗い部屋を行き来するのが恐ろしくてたまりませんでした。
あれは何だったのか?
何人かの部員が言っていた白い人、天井や柱に付いている赤い手形などは一体なんだったのでしょうか。心霊だったのでしょうか?
この夏合宿、食事や衛生面、部活の練習時間など、部員の心身に無理のないようにと徹底的に調整されていて、予定ではこのお寺で一週間ほど行うはずでしたが、熱を出す人や頭痛などの体調不良者が続出し数日で終わることとなり、このお寺での合宿はこの夏以降することはなくなりました。
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