34歳 会社員 男性の心霊体験
よく霊感は遺伝すると言われています。そんな事は全く信じていないかった私ですが、20歳前後を境におかしな体験が続き、父がどうやらかなり霊感が高かったようで、物理的に全く説明がつかない体験をたくさん経験してきました。
その中の一つを今回ご紹介します。
水の名前があるところは怪奇現象が起こる
存在を認めるかどうかは別として、霊が集まる場所には規則性があると言われています。
空気が溜まる場所、水のある場所など。
心霊スポットと言われる場所は大抵どちらかに当てはまっているケースが多く、経験上興味本位で足を運ぶことをお勧めしません。
そういった場所へ足を運び何かあった事を全て霊障と呼ぶのは、個人的には好きじゃないのですが、彼らにとってみれば家に土足で上がられるようなものなので、いい気分はしないでしょうし、しっぺ返しが来ても仕方ないと私は考えています。
しかし、心霊スポットじゃない場所にも霊は存在しているのが事実です。
それは不可避なものですし、逆に災難だなぁと感じる事もあります。これは私は体験した“水”に関する恐怖体験です。
水と言われると海や湖などを連想するでしょうが、決してそれだけではありません。
水商売ともよばれるように、そういった飲み屋でも不可思議な事は起こるんです。
あるスナックで体験した恐怖
これは当時付き合っていた恋人ととあるスナックに行った時の話です。
通常そういう店はある程度繁華街的な場所にあるのが一般的ですが、私が紹介されたお店は、
「ホントこんなところにお店があるの?」
と思うくらい寂れた場所にありました。
事前に聞いた場所に行くと、そこはかなり長い一本道で、右手がスナックなどが入っている雑居ビル、左手がなんと神社という立地でした。
その雑居ビルも賑わいは無く、とおりも必要以上に暗かったです。直感的にこの道、嫌だなと感じました。恋人もそう思ったらしく、実際その人は私以上に敏感な方でした。
とりあえず約束もしていましたし、道を歩き始めました。ネガティブになると寄ってきそうだったので努めて明るく歩き始めました。
通りを歩いていた人は・・・
しばらく歩くと、反対側から歩いてくる人がいました。
遠目に男性のような気がしましたが、暗くてよくわかりませんでした。
そもそも向こうから歩いてきた人なんていたっけ?と不可思議な気持ちになりました。
私が雑居ビルをきょろきょろしながら歩いていたので気が付かなっただけかもしれない・・・そう思い、連れに聞いてみたんです。
「向こうからさ、誰か歩い・・・」
「絶対見ちゃダメ!」
小さな声でしたが、強い口調で言葉を遮られました。その時ハッキリわかりました。
あの人は生きていないのだと・・・。
引き返すという選択も出来たのですが、何故その時それが出来なかったのか今でもわかりません。私はやっとお店の看板を見付けたので早く店に入ってしまいたかったのですが、このまま行くとあの人とすれ違ってしまう、それが非常に怖かったんです。
「絶対見ない」
と固く心に誓い、連れを守るように私が男性側に来るような感じで歩きました。しかし、それはすれ違うほんの一瞬でした。
「寂しいんです」
籠もった声でそう言われ、条件反射で私は男性を見てしまいました。
服装などは覚えていませんが、その横顔はハッキリ覚えています。首から下はあるのに顔が顔面しかなかったんです。後頭部などは無くて、まるでお面が歩いているような・・・。
店で撮影した写真に
マズいと思い、私は連れの手を取り、店に駆け込みました。
店の中ではさすがにそんな話は出来なくて、何事もなかったように、お酒を楽しんだり、記念写真を撮ったりしました。しかしさすがに楽しむ事が出来ず一時間弱で帰りました。
後日現像した写真を連れと一緒に見ていた時に、背筋が凍りました。心霊写真だったのです。
ちょうど私達はBOX席というソファのような場所に座っており、そこに居た周りの人達と笑って写真を撮っていたのですが、その中の一枚にちょうど天井の右上から私達を見下ろすように、あのすれ違った男性が映り込んでいたのです。
顔だけですが、その顔は青白く全く生気がありません。
横顔しか見ませんでしたが、その男性があの日すれ違った男性であることは一目瞭然でした。
霊が映ってしまった写真は知り合いの住職さんにお焚き上げをして頂き、念のために私達もお祓いを受けました。
その後・・・
風の便りで聞いたのですが、私達が訪れたあの店はその後しばらくして閉店し、原因は店長の体調不良だと聞きました。
またあの雑居ビル街も以前は賑わいを見せた繁華街だったようですが、次々と閉店する店が相次いだようで、今は家賃がかなり安くなっているので借りる方もいるようですが、何故か長続きしないようです。
あの男性と関係があったのか真意はわかりませんが、私があの通りに行くことは二度とないでしょう。
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