ブラック企業の深夜残業で泣センパイに取り憑いた女の霊

22歳 不動産会社営業 女性 なつみさん 東京都千代田区で本当にあった怖い話

これは私が大学を出て会社に入社したばかりのころに体験した心霊体験の実話です。

古いビルだったのですが、一緒に残業していた先輩が幽霊に憑依されてしまったのです。
あんなに怖い想いをしたのは初めてのことでした。

九段南にある古いビルは呪われたビル

私が大学を卒業して最初に入った会社は、無茶な残業が横行する今で言うブラック企業でした。

配属された職場も今はもう取り壊されて駐車場になっていますが、当時で築30年の古いエレベーターもないようなビルで、陰気な雰囲気が漂っています。

心霊体験をした日も私は残業しており、終電も終わった午前0時を過ぎていました。

他の社員は流石に帰っていたのですが、新人を1人で残すわけにはいかないということで鍵当番の先輩が1人付き合ってくれていますが、すっかり飽きて外にタバコを吸いに行ってしまい静かなビルには私がパソコンを打つ音だけが響いていました。

4階の窓の外にスーツ姿の女性が

ふと、どこかから私の名前を呼ぶ女性の声がします。

先輩が戻ってきたのかと思いましたが先輩は男性です。

背筋がゾッとするものを感じましたが、気のせいだと言い聞かせて早く仕事を終わらせようと集中します。

ですが声は止みません。それどころか窓を叩く音すらしてくるようになってきました。

(先輩早く戻ってこないかな)

私は入口の方に視線を動かしました。

そしてその時に視界に入ってしまったのです。

スーツを着た女性が外から私のことをじっと見ているのを。
私は悲鳴をあげてしまい、急いで荷物をまとめると帰ろうとしました。

幽霊は先輩に憑依した

普段は怖い話をキャーキャー言いながらも喜んで聞いている私ですが、それは作り話だと思っているからです。

実話のしかも自分に降りかかってきたのでは逃げるしかありません。

折しも良いタイミングで先輩が返ってきました。

「先輩!幽霊が出ました。もう嫌です。帰りましょう!」

私は必死に言いますが先輩はまったく返事をしません。

私が帰りたいがために嘘をついていると思われているのかと考えて、私は窓の外を指さします。

「ほら見てください。あれです」

しかし窓の外にはもう幽霊の姿は見えません。

「さっきまでハッキリ映っていたんですよ」

言い訳しながら先輩の方を向くと、先輩はガッと私の首を絞めてきました。

「やめてください」

力はそんなに強くないので簡単に逃れることはできましたが先輩は怖い顔で私を睨み言い放ちました。

「私を殺したのはお前か?」

その声は先輩のものではなく、先ほど私を読呼んだ声です。

「お前のせいで私は…」

先輩の体に憑依した幽霊はボソボソ言いながら近づいてきます。

私は素早い動きで幽霊から逃げてそのまま会社を飛び出すとタクシーに乗って帰りました。

幽霊の正体は自殺した社員?

息を切らして乗り込んできた私にタクシーの運転手は何かあったのかと尋ねます。
私は今起こったことを話してみましたが、運転手は「怖い話がうまいですねぇ」と言って笑うだけです。

確かに私でも他の人から聞いたら実話だとは信じないでしょう。

携帯を見ると私が逃げた5分くらい後から先輩の名で着信が大量に入っています。
私は恐る恐る折り返しましたが、先輩の声は元に戻っていて無断で帰ったことを激怒していました。

ホッとしたような納得いかないような気持ちのまま謝罪し、翌日改めて何が起こったかを説明しました。
先輩は大爆笑でみんなに私の怖い話を言いふらし、私は「疲れてるね」などと皆に心配されました。

ですが1人だけ、社歴の長い先輩は別の心配をしていました。

「アイツかもな」

その人が言うには10年前に女性社員同士の陰口を苦にしてこのビルで首吊りをした女性社員がいたとのこと。

それ以来、女性社員が1人で社内にいると幽霊が出るという噂があるそうです。
私はそんな呪いのビルも自殺者を出すような会社も怖くなり、1年も経たないうちにその会社を退職しました。

実は、私も千代田区の、ある老舗ホテルに併設のオフィスビルで働いていたのですが、終電がなくなってから残業していると、壁の向こうからコツコツと叩く音が聞こえるなどラップ現象を経験したことがありますね。深夜残業は怪奇現象の宝庫です。要注意ですね。
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恐怖体験の怖きゃん倶楽部
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