23歳 OL(ファシリテーター) 女性 えだまめさん 京都府京都市で本当にあった怖い話
これは、私が大学3年生の時に実際に体験した実話です。
四国から京都の大学に進学し
私は四国の地元から京都の大学に進学しました。昔から「怖い話」や「心霊写真」といった類の番組を見るのが好きでした。そういった番組を見ては、一人で眠るのが怖く、部屋の電気をつけて、まだ起きている友達をLINEで探しては、「オールしよう」と誘っていました。
高校を卒業し、憧れの一人暮らし。大学生にとって、一人暮らしの友達は重宝されます。学校から近かった私の下宿先は、すぐに友達たちの便利な宿になりました。
友達の中の一人に、ホラー映画やサスペンススリラーの映画が好きな子がいました。その子は、私の家に泊まりに来るたびに、そういった類の映画を借りてきては一緒に見ようと言って、怖がる私を楽しんでいました。
ある夜に
それからしばらくして、一人暮らしにもだいぶ慣れてきたある夜、私は録画した番組を見ようとリモコンを手に取りました。
「あ、」
持ち方が悪く、手から滑り落ちたリモコンを何とかキャッチした際、誤って再生ボタンを押してしまいました。デッキの中には、あの子が忘れて帰ったホラー映画のDVDが入ったままで、映画が流れ始めました。
「しまった」と思ったものの、その映画は私が別の用事をしている時に友達が見ていたもので、内容は知りませんでした。
「散々、A子ちゃんにホラー映画見せられているし、それなりに耐性はついたよね」という考えが頭に浮かび、私は「一人でも大丈夫だろう」と、そのままその映画を見ることにしました。
奇妙な機械音が
実際に見始めると、思っていたよりも平気で、少し自分が強くなった気持ちになりました。今までの私であれば、ホラー映画を見た日は部屋の電気をつけっぱなしで、テレビも録画したバラエティーをつけっぱなしにしたまま出ないと眠れなかったのですが、その日は部屋の電気もテレビも消して眠りにつくことができました。
−カチ、カチ
深夜2時頃、機械音のような音が聞こえて目が覚めました。部屋を見渡してみたものの、特に異常はありません。「窓に虫でもぶつかったのだろうか」と思い、もう一度眠ろうと目を閉じました。
−カチ、カチカチ
もう一度その音が聞こえた時、私は恐ろしくなり、身体中に鳥肌がたちました。なぜなら、玄関の人感センサー式の照明が反応していたからです。もちろん、風や虫に反応してしまったのだろうと考える人もいるでしょう。
−カチカチカチ、カチカチ
しかし、こんなにも小刻みに、しかも不規則に点いたり消えたりしたことは今までありませんでした。怖くなった私は、自分の部屋の電気をつけ、テレビをバラエティーのチャンネルにし、連絡の取れそうな友達に急いでLINEしました。
2〜3分もすると音はしなくなり、照明も消灯のままになりました。「自動モード」から「ずっと消灯モード」に切り替えに行きたかったのですが、玄関に行くのが怖く、外が明るくなるまで部屋から出ることができませんでした。
玄関に出てみると
外が明るくなり、人の声がちらほらと聞こえ始めると気持ちも少し落ち着いてきたので、恐る恐る玄関に向かいました。私が玄関に到着すると、
−カチ
機械音が一度鳴り、照明が点きました。その場から離れると、
−カチ
と鳴って消灯し、また近づくと、
−カチ
と鳴って点灯しました。
それからは、あの日のような出来事も起こらず、卒業するまで正常に人感センサー式の照明として使用できました。
あの日の出来事が心霊の仕業だったのか、心霊体験なのか、霊感のない私にはわかりません。今でもあの日のことを思い出すと、鳥肌がたちます。「怖い話」や「心霊番組」には心霊が寄ってきやすいと聞きます。
私も信じてはいませんでしたが、この体験をしてからは信じざるを得ないと思っています。
Submit your review | |
コメント