【実録】事故物件の賃貸に住まないために!8部屋住んで共通点が分かった

管理人の木戸です。

実家の父が転勤族だったことや、私自身、大学卒業後に就職した会社を1年半で退職し職を転々としてきたこともあり、社宅やマンション、アパートなどの賃貸物件を次々と引っ越し、まぁ様々な部屋で様々な体験をしましたね。

その部屋で人が殺人があった。その部屋で孤独死があったなどの直接的な事故物件は住んだことがないものの、その地域全体が「ヤバい」という曰く付きの場所に立つマンションにはそこそこ住んできた実感があります。

今でこそ、「大島てる」なんていう事故物件公示サイトがあるので、すぐに事故物件が多い地域を見分けることができるのですが、私が社会人1年目だった20年近く前は大島てるなんてサイトは無かったので、それこそ自分の勘で部屋を探したものです。

しかし、私の勘は、どうも霊の存在に共鳴しているのか、事故物件が多い地域で部屋を探してしまうことが多いんですね。

今となってはこんな地域に住むとヤバい!と分かるようになりました。

第1位 新大阪東中島のマンション

私がその物件に住んでいたのは2005年頃で、大学を卒業しはじめに就職した会社で大阪に転勤となり、会社が社宅として用意した賃貸マンションでの出来事です。

新大阪。特に東中島の地域は同和地区と言って、朝鮮系の人が多く住む、以前は差別的に扱われた地域です。いわゆる総連の支部もあったりして、かの国がテポドン的な爆弾を打ち上げると、必ずといって良いほど総連さんの支部の前で抗議の街宣車がうるさかったのを記憶しています。

その賃貸マンション自体は非常に新しく同和地区特有の何となく暗い雰囲気に似つかわしくない新しい高級マンションの物件だったのですが、問題はその隣のアパートです。

私の住むマンションの隣には、解体途中のアパートがあり、部屋によっては過去に火事があったことが明確なくらい焼けている部屋があったり、コンクリートむき出しの部屋があったり、暗く誰も住んでいない怖い状態でそびえ立っていました。

正確には1階の1部屋だけは誰かが住んでおり、恐らく居住権を主張して居座っている住民なのでしょう。その部屋が残っているからか、アパートの解体が途中で止まってしまっている様子でした。

私は自室に戻る時は廊下越しにそのアパートを見ながら部屋に帰らなければいけないのですが、毎度、怖いアパートの方から目を逸らして部屋に戻っていた記憶があります。

新しい会社に住みだして1ヶ月が過ぎた頃。すっかり新生活にも慣れてきたのですが、隣のアパートの気持ち悪さは慣れることが出来ずに目を逸らしながら部屋に入る生活が続いていました。

その頃、あることに気がついたのです。隣のアパートの火事で焼け焦げた部屋の煤の匂いが風が強い日に私の部屋の換気ダクトを通過して部屋に入り込んでいることです。何となく部屋にいても火事をイメージしてしまい嫌だなーと思っていたのですが、それが影響してか、隣のアパートの火事ってどんな事故だったのだろうかと夜な夜な寝る前に想像する様になっていました。

気になるとトコトン気になるもので、部屋に帰る途中に解体中のアパートをついつい見てしまうものです。そんなある日、深夜の仕事帰り、マンションの自室に戻ってきたところで、ふと、アパートの方を見てしまいました。

久々に観察する解体中のマンション。

いつも通り火災のあった部屋は黒く煤けて、部屋の中が剥き出しで見えるようになっていました。しかし、特に異常はなく・・・。

でも、部屋のドアを開けた瞬間に体全体が重くなったんですね。PC作業のやり過ぎで肩こりがひどく重くなった感じ・・・。

次の日になっても解消しません。

そんな体の重さが1週間くらい続いた頃、会社の飲み会があったのですが、同期の女の子が奇妙なことを言うんです。

「木戸さー。背中に怖いお婆さんを背負ってるよ。あっ、今離れた・・・。」

楽しそうに不気味なことを言う同期の女の子。何でも霊感があるそうで、いつも「見える」ので、見たままを楽しそうに話しているだけだそうなのですが、コチラとしては溜まりません。

「辞めてくれよー!」

などと怒ってみたりしたのですが、その瞬間に確かに先ほどまで重かった方がスッと軽くなったのです。

後で、その霊感のある女の子に聞いたのですが、そのお婆さん。私の祖先か、私の親族に関係する老婆らしいのです。そのお婆さんがすぐに引っ越せと怒っていたらしく、特に私が火事に巻き込まれると言っていたそうなのです。

結局、私はその会社を1年で退職し東京に戻ってきてしまったので、火事に巻き込まれることはありませんでしたが、その後、街を散歩してみると、確かに過去に火事でもあったんだろうな・・・と思われる空き物件が多いように感じられました。

今では新大阪から東中島の地域もだいぶ変わりましたが、私が住んでいた頃は街全体が事故物件の多い、不安定な街だったのです。

事故物件とは、その「部屋」がヤバいというよりも、地域に火事で亡くなった方の怨念が歩き回り、取り憑いて道連れを探しているのかもしれません。

第2位 東京都狛江市のボロいアパート

私がはじめに一人暮らしをしたのは東京は神奈川との県境にある狛江市のアポートでした。

最寄り駅は喜多見駅で、そこから歩いて、バス通りを挟んで世田谷区から狛江市に入ったばかりのところにアパートはありました。

そこから自転車で別の記事でもご紹介した心霊体験を多くした仏教大学に通っていたのですが、まー、このアパートも色々ありました。

アパート自体は軽量鉄骨のどこにでもある綺麗でも超汚い分けでもない2LDKの物件でしたが、畳敷きの一世代前の古い物件でした。

一人暮らしと書きましたが、正確には同じく大学生の妹と住んでいて、妹は遊びほうけていたのでたまにしか帰ってきません。

でも、たまに帰ってくると2LDKのうち、襖を挟んで向こう側に妹がベッドで寝ており、私がもう一つの畳敷きの部屋にベッドを置いて寝るという、襖越しの生活を送っていました。

当時、私は流行りはじめたインターネットで、サブカルチャーなネット記事にハマっており、特に「グリーン姉さん」や「チェチェンの首切り」など、ここでは詳しく書けませんが、海外のグロくてヤバい動画や写真を好んで見ていました。

そんな折り、いつも通り、グロい写真を検索していた時、日航機墜落事故の現場写真がZIPで圧縮されネットに落ちていることを発見しました。これは見ないわけにはいきません。かなり、ヤバい写真が多く収録されていることは火を見るより明らかでしたし、今日は隣に妹も寝ているので安心安心とばかり、深夜2時にこっそりZIPをダウンロードして閲覧して見ることにしました。

やはり・・・。確かに結構なグロい写真がモザイクなしでたくさん収録されていました。

たっぷり1時間くらい見ていたでしょうか?

明日も大学はありますし、朝方になってしまうので、そろそろ寝るかと寝落ちしてしまった記憶があります。

次の日、ずっと静かに寝ていた妹が「昨日、耳元で知らないオジサンに激しく怒られて寝られなかった」と言うのです。

時間を聞くと深夜2時頃から3時頃です。

ちょうど私が日航機墜落事故の写真を見ていた頃です。もしかして霊を連れてきてしまったかな・・・?と恐怖を感じたのですが、もちろん、妹には言えません。こっそりPCから写真を削除し、キャッシュも消したかったので、ハードディスクのフォーマットまで行った記憶があります。

しかし、話はそこからです。

次の日も次の日も妹は「オジサンに怒られる」と言い出したのです。しかも、寝ていると・・・。

結局、妹は千葉の実家から大学に通うようになってしまい、私だけその部屋に住むことになりました。

しかし、なぜか私は怪奇現象を経験することはありませんでした。

そんな折り、私の通う大学で、またしても奇妙なことを言われたのです。

私が通う仏教大学は寺の息子、娘が多く、霊感のある子もたくさん通っています。私は落研に所属していたのですが、まぁモテない学生が入部する部活なので寺の子が多く、必然的に霊感をお持ちの友達が多いのですが、ある日、部室で話している時に・・・。

「木戸。最近、オジサン連れているよ・・・」

絶句しましたね。

話を聞いたところ、そのオジサンは私が日航機墜落事故の写真を見ていた頃から時々私に着いている霊らしく、しかし、大正時代なのか古い身なりをしている人なのだそうです。決して飛行機事故で亡くなった方・・という分けではなく、どちらかというと地域の浮遊霊なのでは?という友達の意見でした。

その友達が私の部屋に来たとき・・・。

「あー、この辺り、霊が多いね。多分、事故物件が多いんじゃない?こういう地域で事故写真とか、霊的な写真とか見ていると、共感した霊を集めちゃうんだよ。街全体に古い家が密集しているから風通しも悪いし、溜まりやすいんじゃない?」

それから20年近く経ち、「大島てる」で私が大学時代に住んでいた地域を見てみると・・・。事故物件を示す「炎」マークに囲まれておりました。近くで数件殺人事件も起きていました。

私の住んだアパートは事故物件ではありませんが、事故物件に囲まれていたのです。

ちなみに大島てるが出来てからも着々と危ない物件が増えているので、記録がない私が住んでいた2000年代前半を含めるともっとあったのかもしれません。

事故物件が多い地域で、死を連想する写真など見るものではない・・・ということでしょうか?

第3位 葛飾区金町のアパート

葛飾区金町のアパートに住んだのは新卒入社の会社を退職して大阪から東京に戻った頃。

この頃、お金のなかった私は家賃が激安の賃貸アパートを探していました。

それで見つかったのが、葛飾区金町と柴又の境にある2階建ての賃貸アパート。家賃は5.5万円の1Kです。

このアパートは木造アパートで、防音性が乏しいので、隣の住民の話が異常に聞こえてきます。

よほどひそひそ話でもしなければ、ほぼ100%、何を言っているのか分かります。テレビの音声など自室でテレビをみているように聞こえるのです。

恐怖体験が苦手な私は不動産屋に事故物件ではないことを再三確認して契約したので、確実に普通の物件なのですが、住み始めて1ヶ月、あることに気がつきます。

私は204号室なのですが、隣の203号室と私の下の階の104号室。そして、空室の202号室を飛ばして201号室はすべて夫婦が生活しているの様子です。

なぜ、夫婦が生活していると分かるかというと、夜な夜な「激しい喧嘩」の声が聞こえるのです。

隣の203号室は怒鳴り合いで、たまに夫が妻を殴るボコッという音。下の104号室は明らかに妻の金切り声が勝っている感じ。201号室は少し年配ですが、妻の怒鳴り声が聞こえます。

1週間に5日は誰かが喧嘩しています。私も他の部屋の喧嘩中はドキドキしながら、何か自分が怒られているようで辛かった記憶があります。

しかし、そんな日々も長くは続きませんでした。2〜3ヶ月もすると突然静かになるのです。

理由は明確で、住民が出て行くからです。203号室も104号室も出て行きました。201号室は出て行った気配はありませんでしたが、少なくとも203号室、104号室と2部屋、喧嘩夫婦が出て行ったのです。

そして、次に203号室に入ったのがカップル。恐らく1人名義で賃貸を契約し、彼女と同棲・・・。そんなところでしょう。

しかし、このカップルも次第に喧嘩の声が聞こえはじめます。

私はこのアパートに9ヶ月しかいませんでしたが、私も他人の喧嘩の声を聞いてか、なんだか部屋にいると落ち着かないというかイライラするのです。

実は、この地域。近くに迷宮入りになった有名な殺人事件の現場があったり、マンションで死体遺棄事件があったりと、結構不吉な事件が多い地域でもあります。

小菅拘置所も近いですし、地域全体として衝動的に誰かを・・・消してしまいたくなるようなストレスが溜まる地域なのでしょうか。

事故物件が多い地域

他にも小学生時代に住んだ長崎県長崎市内のベッドタウンに存在する一軒家の庭に小さなお墓がある物件や、千葉県北部の田舎でたった5キロ範囲、たった15年間に4件もの殺人事件が発生した地域に建つ物件など曰く付きの物件に住んできた私、木戸。

みなさんは事故物件というと、その土地や建物で過去に事件があったことをイメージする方は多いのですが、実は地域的に曰く付きで過去に黒い歴史があり、その影響で建物に問題はなくても霊障や不思議な出来事が起こることがある・・ということです。

引っ越す前に、地域の歴史や周辺の事故物件発生状況を調べておいた方が良いでしょう。

龍由樹

実話の怖い話・みんなの怖い話の管理人です。日本全国に伝わる恐怖体験を日々収集しています。過去に事故物件に住んだ経験や愛犬の幽霊に出会った体験など霊感はないのですが、様々な体験を通して霊界に興味を持った一人です。

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