27歳 教育系会社員 女性 ルーディーさん 兵庫県姫路市で本当にあった怖い話
私がまだ子どもだった頃。
父の仕事の都合で、関西のある市内から少し離れた所に引っ越すことになりました。
この話は私が引っ越し先で科学では説明できないような体験をいくつかした実話の怖い話です。
お化け屋敷で過ごした幼少期
引っ越した先で購入した家は怖い話に出てくるような古いもので、初めて見た時には「いやだな…心霊が出そう」と思ったことを、今でも覚えています。
実際に住み始めてから、どこからか足音や物音が聞こえてくることはよくありました。
でも気にしなければ害はないので、私も両親も特にそのことについて話すことはありませんでした。
幼いながらに隣の家から聞こえてくる音だ、きっと外の風の音だ、など、それなりに理由を付けては自分を無理やり納得させていました。
決定的な心霊体験
その家に住み始めてからしばらくしたころ。
新しい学校にも慣れて、生活も落ち着いてきた頃の週末に、母は用事で出掛けていたため、私は父と一緒に留守番をしていました。
そろそろお腹がすいてきたな、と父と一緒に食べ物は無いかと台所を漁っていた時。袋入りラーメンが見つかったので、さっそくお椀をカウンターに出し、準備をして作り始めました。
父から冷蔵庫からネギを持ってくるように頼まれたため、カウンターから私が遠ざかって冷蔵庫の前に立った瞬間。テーブルの上にあったはずのお椀が大きな音をたてて床に落ちたのです。
父はコンロで麺を茹でていたし、私はもちろんお椀に体が当たってしまう範囲にはいませんでした。
しかもお椀は陶器製の物だったので、落ちた反動で粉々に割れてしまい、私は初めての心霊体験に驚き、大声で泣き出してしまいました。
大泣きしている私を落ち着けようと、父は「きっと風が吹いたんだ」と言っていましたが、台所には窓はないし、お椀はカウンターの端からは遠い所に置いたのに。
もし一風が吹いてもお椀が落ちてしまうとは考えられませんでした。
夢に出てきたおばあさん
お椀事件から数日間は何事も無く過ぎていきました。
なんとなくお椀がカウンターから落ちてしまったのも、本当は私の肘が当たってたのかもしれない、なんて考え始めた頃。
遊び疲れてベッドでウトウトし始めた時になんだか嫌な感じがして目が覚めました。
目を開けてみると、そこにはおばあさんが私の足元に立って私を見つめていました。
おばあさんは顔も服も全体的に黒っぽい感じで、顔ははっきりとは見えなかったのですが、なんだか悲しい雰囲気を醸し出していました。
とは言っても生きてる人間でもお化けでも、知らないおばあさんが足元に立っているなんてとても怖いですよね。
そのおばあさんの心霊を見るたびに私は悲鳴をあげて泣いてしまい、両親の部屋で寝ることもよくありました。
古い家で起きた悲しい事件
こんな幼少期を過ごした私も今では会社員。
ある日ふと気になって昔住んでいたお化け屋敷の住所を検索してみると、ある記事を見つけました。
その記事によると、あの家には私たち家族が引っ越す前に、ある夫婦が住んでいたそうです。
しかし、強盗に入られ、奥さんは体を弄ばれた挙げ句にに殺害されてしまいました。
残された旦那さんは悲しい思い出に耐えられず、その家を売り払って引っ越してしまったそうです。
結局、私たち家族もその家には1年ほどでまた違う家に引っ越しました。両親は今となっては「他に安くて良い家が見つかったから」引っ越した、と言っていますが、他にも理由があったのではないか、と私は思っています。
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怖い話ではありますが、怖さをあまり感じない。
描写の問題なのかも知れませんが・・・
実際に自分が体験したら怖いなと思いました。幽霊の方の事件を知ると辛いし、何かを伝えたかったのかな?
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