29歳 加工食品販売業 女性 やまなかさん 東京都八王子市で本当にあった怖い話
これは私が専門学生だった頃の実話です。
私は元々あまり怖い話などを信じる方ではなかったのですが、この恐怖体験を身をもって味わったことで信じるほかありませんでした。
専門学校の帰りによく行くスタジオ
私は当時在籍していた専門学校は、映画を作る科があったり音楽を作る科があったり、アーティストのライブの照明や音響の勉強をする科があったりとかなり幅広く学科がありました。
その中でも映画を作る科に入っていた私ですが、音楽が好きでギターも趣味ということで軽音楽部のサークルに入りました。
その中で意気投合したほかの3人とともに4人組のバンドを結成し、よく八王子にあるスタジオに練習しに行っていました。
スタジオ練習で感じる違和感
私たち4人はスタジオで練習していくうちにとても仲が深まっていき、スタジオ練習をすると決めた日があればほかの予定は一切入れないくらいに楽しみにしていました。
その日もいつもと同じように学校での授業を終えて、最寄駅で待ち合わせをして4人でスタジオに訪れました。
しかしながら、いつも使っている1番安いスタジオの部屋が1つも空いていなくわ高い部屋しか余っていなかったのです。
どうしたものかと4人で悩んでいたところ、店長の好意で最近全く使っていない1部屋が空いているということを知らされました。
訳ありと言われましたが特に何も起きないだろうと軽い気持ちでその部屋を借りることにしたのです。
いつも使っている部屋よりも400円程やすかったため、かなりお得にスタジオを借りれると4人は大満足でした。
体験してしまった心霊現象
いつものように私がギター、そして女の子のギターボーカル、他に男のベースとドラムで心の底から楽しくセッションをしていました。
「ああ、これだ、この感じ本当に楽しい!」と胸踊る練習ができて嬉しかったのですが、今回は日頃の練習の成果を録音して聴いてみようとドラムが言い始めました。
私もそれに賛成で、実際に自分たちの演奏がどの程度のものなのかを1度は聴いてみたいと思っていたのです。
初のレコーディングにかなりの緊張感はありましたが、なんとか無事に演奏が終わりわくわくの視聴タイムです。
しかし再生を押して聴いてみても、音が全く流れません。機械が故障気味なのかとそのまま少し待っていると、ふつうに再生され始めました。
みんな顔を真っ赤にさせながら自分たちの音楽を聴いています。
しかしその時でした。
ボーカルの女の子の声とともに、全く知らない男の声が混じっていたのです。
しかもそれは1度きりではなく、サビが始まり終わるまでずっと入っていました。
男の声の正体
私たちは気味が悪くなり、すぐにその部屋から出て店長に正直に話してみました。
すると店長は青ざめた顔で私たちに「実はあの部屋には心霊が住み着いてしまっているんだ。
お客さんに憑依していたものがそこに居座ってしまってね」ということを聞かされました。
その後すぐに私たちがせっかくレコーディングした音源はゴミ箱行きとなり、そのスタジオにはまったく行かなくなりバンドも解散しました。
あの恐怖体験は、私が心霊の存在を本物だと気付かされるものとなりました。
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レコーディングした音源を再生しても音が全く流れないくだりから鳥肌が立ちました。少し待っていたら普通に再生されたという点だけでも怖いです。全く知らない男の声が混じっているなんて自分が聞いたら一生忘れないでしょう。レコーディングした音源はゴミ箱に捨ててその後大丈夫だったのでしょうか・・・。色々と考えさせられる怖い話でした。
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