部活の夏合宿は体育館!熊本の高校で見てしまった霊の恐怖

39歳 専業主婦 女性 よしえんさん 熊本県球磨郡で本当にあった怖い話

これは、私が高校生の夏に友人と体験した実話の恐怖体験です。

怖いけど不思議な、いわゆる「学校にまつわる怖い話」です。

3人がいないはずの人を見ました。もし見たのが私一人だったらとても恐怖に耐えられなかったと思います。

夏の合宿は学校だった

高校生の時、私はバドミントン部に所属していました。

うちの部は、試合ではごく一部の経験者しか活躍できないような、いわゆる弱小部でした。

だけど部員同士は仲が良く、きつい練習も励ましあって楽しく活動していました。

そんなバドミントン部の夏合宿は、なんと学校の体育館。昼間はひたすら練習し、夜は体育館にマットを敷いて持参したタオルケットで眠るのです。

夜の学校は怖くて「うわ~怖いねー」なんて言いながら、いつもと違うことをしていることに、みんなどこかワクワクしていました。

生徒だけで夜の体育館へ

消灯が何時だったか覚えていませんが、「まだ早いよー」なんて誰かが言っていたので9時くらいだったと思います。

コーチである男の先生は「早く寝ろよ!」と言い残して体育館を出ていってしまいました。

部員は女子だけでしたから、先生は別の部屋で寝ることになっていたのです。

数人ずつグループに分かれて、思い思いの場所にマットを敷きました。

私もゴロゴロしながら、隣の子とお喋りをしていましたが、長時間の練習の疲れが出てきていつの間にか寝てしまいました。

友人の理解不能な行動と違和感

だれかが寝ている私のTシャツの胸の真ん中あたりをグイッグイッと引っ張っているようです。

あれ、と思ったのですが目が覚めてしまいました。

目を閉じたまま、先に意識を戻した私はただならぬ気配を感じてしまい、動けなくなりました。

それはなんというか、空気がピキピキっと音を立ててヒビを入れるような妙な音を全身で感じたのです。何これ!怖い!と思った瞬間、同時に理性も働きました。私は心霊現象を体験したことがありません。

だから幽霊なんかいるわけ無い、この変な音もTシャツを引っ張られる感覚も、きっと気のせいよ、と無理やり思い込もうとしました。

ええい!と思い切ってぱっと目を開けました。

するとすぐそこに隣で寝ていたA子ちゃんの顔があり、彼女はぼんやり私を見下ろしながらTシャツを指先でひっかけるようにグイッグイッと引っ張っているではありませんか。

目を開けた瞬間、A子ちゃんは私に気がついたのかドサっと背中をこちらに向けて横になりました。

「えっ何?何?」

心臓が速く打ちつけるのを感じながらも、「きっと彼女も昼間の練習で疲れて寝ぼけてたんだ」と思い、少しホッとしました。

もう寝よう、と目を閉じましたがもってきたタオルケットでは寒くて眠れず、そのうち少しずつ違和感を感じ始めました。

隣に寝ているはずのA子ちゃんの気配がまるで無いのです。

寝返りを打つ音や、寝息も聞こえません。

学校のトイレは怖い

気のせいよ、でも、なんて思っているうちに今度はトイレに行きたくなりました。

もうやだ!ただでさえ夜のトイレは怖いのに。

だけど誰かを起こすのも悪いし、と諦めてトイレに行こうと体を起こしたら。なんと隣には誰もいないのです。

マット一つ分無人なのです。奥にもう一人、同級生B美ちゃんが背中を向けて寝ているだけでした。

「あれ?いつの間に」出口を見ると、引き戸が10センチほど開いていました。

「なんだ、トイレに行ったんだ」私もさっさと行ってこよう、と立ち上がり、なるべく音を立てないように出口に向かいました。

だけど、全員が寝静まった体育館を歩くと、どうしてもヒタヒタと足音が出てしまうし、木の引き戸は、そっと動かしてもガラガラと音が鳴るのです。

どうして彼女の足音に気がつかなかったんだろう、と不思議に思いながら渡り廊下を過ぎ、女子トイレに着きました。電気は点けっぱなしにしてあり、とりあえずトイレを済ませて手を洗いながら見回しました。

だれもトイレを使っていないようです。あの子どこにいったんだろう?トイレの先は真っ暗で、学校の奥にいくとは思えません。

入れ違いになったのかな、と体育館に戻る途中、ばったりとA子ちゃんに会いました。

もう一つ奥に寝ていたB美ちゃんと一緒です。彼女達は校門からこちらに向かってくるところでした。

「あれ?」と私が言うと、二人は顔を見合わせて「?」という顔をしました。

「今ね、B美に付き合ってあそこのバス亭まで行ってきたの。彼氏が会いにくるっていうからさ」そういうと奥に寝ていたはずのB美ちゃんに目を向けました。

私はB美ちゃんが夜中に彼氏と会うかも、なんて話で盛り上がっていたのを昼間一緒に聞いていました。

でもついさっきまでB美ちゃんは体育館で寝ていたのを見たのです。

その時、私はよっぽど変な顔をしていたのでしょう。「どうしたの?」と二人に心配されたので、混乱したまま正直に見たものを説明しました。

「やだ怖い!何それ!」

二人は二の腕をさすりました。そこからは私も急に怖くなってきて、3人一緒に体育館に駆け戻りました。

複数人の目撃者情報

翌日、他の部員にも昨夜の話をするとB美ちゃんを見た人が二人いました。

夜中に目を覚ますと隣で寝ていたB美ちゃんはムクッと起きて、なぜか四つんばいで別のマットへ移動していたそうです。

ものすごいスピードでハイハイしていて、ちょっと異様だったけどチャーミングな彼女らしいとも思えてそれほど気にしなかったそうです。

もう一人は、ふたつ結びでハーフパンツのB美が寝ている姿を同じ時刻に見たといいました。

私が一人でトイレにいったのも気がついていたらしく、その後の騒動を不思議に思ったそうです。

深夜に見たB美ちゃんの服装は私も、その二人も意見が一致しましたが、そもそもその時間にB美ちゃんは体育館にいなかったのです。

実際の服装は長袖の上下ジャージでしたし、髪型も結ばず下ろしていたのです。

ふたつ結びでハーフパンツ姿は、昼間の部活中のスタイルでした。

私のTシャツを引っ張ったA子ちゃんもその時間は体育館にいなかったのですが、暑いな~と思いながら自分のポロシャツのボタンをいじっていたそうです。なんだったんだろう?

ドッペルゲンガーかな、学校の体育館にいるオバケがいたずらしたのかな、なんて話になりましたが、やっぱり怖いのと理解できないのとで、すぐにその場を解散しました。

あれ以来、友達とその話はしていません。

今でも思い出すとゾクっとします。

だけどおぞましいというよりは、学校に住み着く何かがいたずらしたのだ、と数十年たった今は思えるようになりました。

でも。あの、空気がピキピキと鳴る音だけは、もう聞きたくありません。

実際に、学校で誰かが亡くなったわけでなくても、性質上、子供の思い出や念が残りやすいのか、霊が浮遊していることはおおいそうですね。はやり、学校の怖い話は経験したくありませんね。
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