50歳 グリーンアドバイザー 女性 ダイさん 東京都あきる野市で本当にあった心霊の怖い話
私が以前体験した心霊の実話を聞いてください。
先生の悩み
「ねえ、ダイちゃん、霊感、あったよね?」
夏休みで久々に帰省し、地元の英語塾の先生の家に遊びに行った時の事でした。
先生は思いつめたように聞いて来ました。
「んー…心霊の大群が部屋の中を横切ってるのを遭遇して怖くておねしょして以来、「自分は、見えない」と暗示かけてるから、本能的に嫌な場所の感知位しか出来ないけど…」
「あ…じゃあ、ダメか…」
「先生、何かあったんですか?」
「まだ憑いてるかわかるかなぁと、思って…」
「どうなさったんですか?」
「あのね…」
先生は先日あった事を話してくださいました。
暗闇の中、ピンクの服来た女の子
入間に住む先生の友人宅でゴールデンレトリバーの子犬が産まれたそうです。
「行く行く!旦那が仕事から帰ったら見に行くよ」
と旦那さんの帰りを待ち、自動車で出発したそうです。
外は夜。都内とはいえ、当時24時間営業コンビニはもちろんなく街灯も殆どない程の田舎な上、おりしもの小雨も手伝ってあたりは真っ暗でした。
川沿いの雑木林を友達の噂話をしながら、自動車を走らせていたら前方雑木林の隙間に、チラチラとピンクのものが動いているのが見えました。
「?」
地元印刷所の前を通り過ぎた時、正体がわかりました。
年端もいかないと思われるピンクの春物の洋服の女の子が傘もささず玄関の前で出たり入ったりしていたのでした。雰囲気は誰かを待っているみたいだったそうです。
「あれれ。こんな夜更けに…このあたりの子供じゃないね。遊びに来てたのかな?」
「あの服、時期にあってないよね。雨がついて風邪引かなきゃ良いけど。」
「いや、それよりも、最近特に物騒だから、何かあったら遅いのに、大人は何してるんだろう」
そんな事を話しながら、その場を通り過ぎたそうです。
迷う筈、ないのに…
16号線を越えて、狭山丘陵を突っ切るルートを取りました。
それが…、
よく知ってる道にも関わらず、丘陵を抜けられなかったそうなのです。
「狭山湖ぐるっと回って…ホテル街だろ?ここ曲がって…あれ?」
「先日子供映画になったトなんとかの呪いなんじゃないの?狭山丘陵だし。」
と、先生は始めケタケタ笑っていましたが、
何度も何度も同じ場所に遭遇するうち、段々気味が悪くなり、
ちょっと仕切り直そうとなり、
かなり遠回りだけど、武蔵村山にもどり、六道山公園脇道から埼玉県に脱出する事にしました。
すんなり埼玉県に入る事が出来ました…が、
なかなか「この先、入間市」の交通標示が出て来ません。
そして、たどり着いたのは
「宮沢湖」
行きたい方向と真逆な方向に来てしまったのでした。
旦那さんは、「あれ?今日はどうしたんだろう…」と呟きながら、もと来た道を戻り、
普通は一時間程度の道を二時間以上かけ、ようやく入間の友人宅に到着しました。
そして仔犬達を堪能したあと、
帰宅するのですが、
旦那さんが、「もう、山道、嫌だ」
と言うので、
グルッと周り、湾岸から東京の夜景で照らされた道を戻ってきたそうです。
そして…
「…でね、ダイちゃん、狭山湖のアレ、変でしょ?まだ気味が悪くて…」
「…ごめんなさい。先生、私には嫌な感じしないですけど…。でも、先生、そういった事は信じないタイプなんですよね?」
「だから、怖いの」
「狭山湖湖畔は、タクシーの話で有名な位な心霊スポットですから、何かあるかも知れませんね。」
と、その時はからかって終わりました。
そんな会話をした数日後…
地元「旧東京都西多摩郡五日市町」を上を下へと震撼させる昭和最後の大事件が…!!
新聞社兼印刷所の息子が、幼女を次々誘拐し、死体損壊、そして遺棄した恐ろしい事件でした。
印刷所で待っていた小さなピンクの服着た女の子は、もしかして…。
そして、後々わかった事ですが、小峰峠近くの自宅からはじまり 印刷所、 狭山湖、飯能市、宮沢湖、入間…そして江東区…全て事件と関係している場所をまわっているではないですか。
女の子達の魂が、先生と一緒にそれぞれのご自宅に帰宅出来たのでありますようにと願って止みません。
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