事故で亡くなった友人が心霊写真として現れた不思議な体験

27歳 販売業 女性  kazuさん 兵庫県明石市で本当にあった怖い話
心霊写真は、世間では信じる人と信じない人に分かれるはずです。僕が高校時代に合った実話として、当時話題になった心霊写真があります。

学校で起こる不思議な体験などは、偶然か？霊の仕業か？今から１０年前に起きた怖い話を紹介します。

ギター部の仲間が亡くなる

僕は、高校時代ギター部に所属して放課後に練習などをする毎日を送ります。部員は、１０人ほどいて男性４人女性６人の小さなクラブです。初心者で入った僕は、少しずつギターを覚えていき３ヶ月後には弾けるまで成長します。

上手くなると、ギターが楽しくなり将来仕事として考えるほどです。そんな学園生活を送っている時、２年生の夏頃、ある不幸が訪れます。ギター部の同級生の「高田君」という男性が、学校の帰り道トラックに跳ねられて死んでしまいます。

自転車に乗っていた高田君は、頭を強く打って病院に運ばれたようです。入院して５日後に、高田君は帰らぬ人となります。ギター部のメンバーは、ショックが大きく葬式には全員で出席したものです。

教室で起こる不思議な現象

高田君が死んでからギター部は、９人になり３ヶ月が経過した頃です。いつものように、教室でギターの練習をしていると、１番後ろに置いてある花瓶が「パリン」と、音を立てて割れます。

花瓶の上の部分が欠けるように割れていて、ギター部のメンバーは驚いたものです。この花瓶は、死んだ高田君とは関係なく１年前ぐらいから置いてありました。

それから数日後、ギターの練習中に、置いてあるドラムから勝手に「ドン　ドン」と音が鳴ります。急な出来事に、メンバーの一人が「これ、心霊現象と違う？」と、口にしました。

ギター部は、苦笑いをするメンバーと恐怖を感じている人に分かれているようです。その日の練習が終わると、メンバーの間で死んだ高田君の話題が出ます。

ギター部の間で囁かれる高田君の霊

「ギターの練習中に、花瓶が割れたりドラムが勝手に鳴るなんて怖くない？」と、女性の一人が話始めます。続いて男子生徒が「そうだな、偶然にしては不思議だし死んだ高田君の仕業かも？」と、言いました。

すると、女性部員の１人が、「私ギターを弾いていると、隣に誰かがいる気配を感じるの」と、口にするとメンバー全員は怖くなりました。僕は、心霊などは信じないタイプでしたが、不思議な出来事が続くと霊の存在を信じるほどです。

それから、２週間が経った頃、ギター部全員で演奏している写真を撮る事になります。カメラを持って撮るのは、顧問の先生で数枚撮影して数日後、部員に写真を配ります。

写真に写っているのは、高田君だ

渡されたギター部の写真を見たメンバーの１人が、「これ見て」と、驚きの声を挙げます。

写真には、座っている女性部員の肩近くに人の顔らしきモノが写っているのです。

よく見ると、死んだ高田君と似ていて数人は、「高田が写ってる」と、言っています。

確かに、顔は高田君のようで顧問の先生も気づいて驚きます。「これ高田や。死んだ無念さから現れてきた感じがする」と、部員全員は心霊写真と認識したものです。結局、この写真は持って帰る事なく先生が全部保管する事になります。

後日、先生は、新しい花瓶に花を入れて後ろに置き、「高田を成仏してもらうようみんなで祈ろう」と、ギター部全員で手を合わせました。

それから、ギターの練習中に不思議な出来事は全く起きなくなります。僕の高校時代に起こった怖い話として、夏の思い出に残る実話です。