29歳 加工食品卸売 男性 やまなかさん 山梨県上野原市で本当にあった怖い話
私は幼い頃から人とは違う見えてはいけない心霊や妖怪といった類のものを見ることが多い体質にありました。
しかし何度見ても、やはり見たくはないもので時には心にずっと残ってしまうような恐怖体験もしたことがありました。
今回は、私が自宅で経験した実話の恐怖体験を紹介したいと思います。
家の2階から
私は小学校4年生になるまで、平屋の賃貸に住んでいました。
その家自体は本当に好きな造りで、癒される空間であったため子供ながらにとても満足していたのですが、どうも夜になると嫌な気配に包まれていたのです。
時には寝ている1階の部屋の調度真上の2階の部屋から何かに覗かれているような気持ちでいた時もあったのです。そのため、その家で1人で寝なければならない時などは特にものすごい恐怖感に包まれていました。
1人で寝なければならない怖さ
私はある日、父親は夜中まで仕事が長引きなかなか帰ってこれない、母親は祖母の家へ看病に行っていたためどうしても1人で寝なければならない日がありました。
家族が帰ってくるまで起きて待っているという選択肢もありましたが、私は次の日朝から小学校に行かなければならなかったためどうしても1人で寝なければいけなかったのです。
まさかそんな日にあんな強い恐怖に震え上がることが起きるなんて予想もしてなかったのです。
2階からの物音は現実へ
仕方なく1人で寝る準備を済ませ、歯を磨いて布団に入りました。
大体布団に入った時間は23時をまわった頃だったでしょうか。
そしてなんとか1人でも無事寝ることに成功したのですが、どうしても何度も起きてしまうのでした。熟睡できない苦しさにモヤモヤしていると、またなんとなく2階から見られているような視線を感じたのです。
1人でいる時くらい何も考えずに寝たかったのですが、どうも気になって眠れなくなってしまいました。そして次の瞬間、私は身体が動かなくなってしまったことに気付いたのです。
子供ながらに聞いた話で金縛りというものがあることは知っていたので、「初めて金縛りにかかってしまった」という気持ちが強く、明日学校のみんなに言ってやろうくらいに思っていたのです。
しかし、その金縛りは2階から感じる何かの視線の正体が起こしていたことでした。私は身体が動かなかったためどうすることもできなかったのですが、2階からの視線は大きな足音へと変わり、ダンダン…ダンダン…と階段を降りてきているのに気付きました。
そして音が聞こえなくなった次の瞬間、私の顔の真横で真っ白い顔の目を見開いた女性がこちらをにらみながら何かを訴えているように見えました。
恐怖心で潰されそうになりながらも、負けてはいけないという思いからなんとか目を瞑って金縛りをとこうと身体全体に力を入れると、あっけなく全身が動くようになりました。
嫌な記憶はいつまでも
その後はなにもなくしっかり寝ることができ、いつしか私たちは両親の建てたマイホームへと引越しをすることになりました。
それからあの女性の霊には全く遭遇しなくなりましたが、一人暮らしをしている今でも寝る前にふとあの日の出来事を思い出して身体に鳥肌が立つことがあります。
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