53歳 男性 会社員 ブラックチョコレートさん 山梨県山中湖村で本当にあった怖い話
はじめに
53歳の会社員です。この話は、今から30年以上も前の私が大学生だった頃の実話の怖い話です。
幽霊や心霊の存在については肯定も否定もしませんが、これまで、この出来事を人に話すのが、何となく嫌な感じがしていたので、私の胸の内にしまっていました。
毎年恒例の夏合宿
当時はバブル真っ只中で、社会全体が浮かれている時代で、三高やワンレンボディコン、マハラジャ等など、もちろん大学生も浮かれて、DCブランドを着てダンパしたりしてバブルを満喫していた、そんな時代でした。
当時私が大学で所属していたサークルはオールシーズンスポーツサークルで冬はスキー、そして春から秋はテニスをするといったサークルでした。
例年、夏休みに入るとテニスの夏合宿として山中湖へ行くのが恒例になっており、宿泊する施設も代々サークルがお世話になっているペンションに宿泊することになっていました。
その年も例年どおりにそのペンションを予約しておりましたが、急にオーナーの方が体調を崩したとのことで宿泊する事が出来なくなり、急きょ他のペンションを探ことになって、なんとか別のペンションを予約すること出来て夏合宿を迎えることが出来ました。
夏合宿、ペンションへ到着
サークル仲間の車に分乗して夏合宿の山中湖へ到着し、初めて利用するペンションへと向かいました。
ペンションは思っていたよりもキレイで、経営されている60代くらいのご夫婦も気さくな方で暖かく迎えて頂き、夏合宿がスタートしました。
夏合宿は2泊3日の日程で、1日目は昼間はテニスに汗を流し、夜はオーナーの方の美味しい料理に満足して無事に一日が終わりました。
恒例の怖い話
2日目もテニスのトーナメント戦をしたりして日中を過ごし、そして夜は合宿の打ち上げを兼ねての宴会を行いました。
美味しい料理とお酒によって、みんな気分も盛り上がり、カラオケやゲームをしたりして時間もあっという間に過ぎていきました。
一次会も終わり、そして部屋に戻り4年生だけでの2次会を始めました。
そして、いつものパターンで怖い話大会が始まりました。
一人ひとり持ちネタの怖い話を披露していくのですが、その時は異常な位に盛り上がり、途中からは、なぜか笑いが止まらないという状態になりました。
何が面白いということでは無いのですが、みんな笑いが止まらず、何かに取り憑かれたように異常な位に笑いが泊まりませんでした。
途中から気になっていたことがあって、何となく窓の外に誰かがいるような、ぼやーんと白いモノが動いているような感じがしていましたが、その部屋は2階なので有りえません。
霊とか心霊といったことが頭に浮かびましたが何か言葉に出すのが怖くて、その時は黙っていました。
そして最終日、帰路へ向かう
朝起きて軽い二日酔いの中、夏合宿も無事終わり、帰路へと向かう途中で、ふと友達が「昨日は何であんなに笑いが止まらなかったんだろう?良く百物語をすると霊現象が起きるなんていうけど、俺達が霊を馬鹿にするような感じで話していてことで霊が寄ってきたのかも。あの時は怖くて言えなかったけど、何か窓の外に見えたんだよね。たぶん気のせいだと思うけど、気持ち悪かった。」と話すのを聞いて、背筋が寒くなり、私も「実は俺も何となく窓の外に白いモノが見えんだよ。自分だけだと思ってたんで黙っていたけど、何だったんだろう」と話すと車中の中、全体に何とも言えない雰囲気となり、そして「二度と来るな」という男の声が聞こえたと思った瞬間、何の障害物も無い一本道で車がハンドルを取られて、道路を逸脱して車が宙に舞い、車はひっくり返って車の中はパニック状態となりました。
たまたま脇が畑だったのが幸いして、みんなケガも無く、車外へと脱出しましたが、車はどうすることも出来なく、レッカー車を呼び、レンタカーを手配してもらって何とか帰路へと向かいました。
もう帰りの車内はシーンと黙り込んだ状態で、私が車が事故る直前に「二度と来るな」という声が聞こえたことを話すと、同乗していた5人中3人が声が聞こえたと言うので、余計になんか怖いというか、何とも言えない気持ちに襲われました。
おわりに
帰る途中の道中で、「わナンバー」の車だったせいか、ヤンキーに走行について因縁をつけられ、一人が殴られるということも起きました。これは霊現象とは関係ないかと思いますが、やはり何か気持ちが良くなかったです。その後
は霊現象は起こることなく、みんな無事に過ごすことが出来ました。
ここまで書いたことは全て実話です。
やはり霊や心霊について、遊び半分、馬鹿にしたような怖い話をすることは、余りオススメでいません。皆様ご注意を…