滋賀県大津市で友人とドライブ中にはじめて見たスーツ姿の霊

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28歳 フリーランス 男性 TAMIAさん 滋賀県大津市で本当にあった怖い話

これは僕が19歳の頃に滋賀県の大津市で体験した実話になります。

僕自身幽霊否定派で、怖い話なども全く信用しないタイプの人間でしたが、この体験以降不思議な体験をする事が多くなり、心霊系などの話も信じるようになりました。

友人とドライブ

当時は車の免許をとり、中古の軽自動車を購入したばかりで浮かれていたというのと、まだ若かったと言う事もあり、毎日のように仲のいい友人3人と集まっては適当にドライブをしたり、朝までコンビニで喋っていたりと言う事を繰り返していました。

その日は友人Bが先輩と出かけていて、0時くらいに帰ってくると言う事だったので、先にAと合流してBが返ってくるまでコンビニで時間を潰していました。

「Bからメールで30分くらい遅れるってさ」

時刻は0時少し前、Aが携帯の画面を見ながらそう伝えてきます。

かれこれ2時間程コンビニで話し込んでいたので少し飽きてきたと言う事もあり、僕たちは近くを適当に車でドライブする事にしました。

山道で‥

初めは適当に草津市内を走っていたのですが、この近くの某病院の前に、雰囲気が怖そうなでいかにも幽霊がでそうな山道がある事を思い出し、その道を通ってみる事にしました。

そこはメイン道路から少しそれ、山の中を通って大津から草津へと抜ける裏道のようなところで、車幅も車が何とか離合できるくらいに狭い為、地元民もあまり使わない道です。

昼間に何度か通った事はあるのですが、夜に通るのは初めてでした。

街灯なども無く、車のライトを消してしまえば目の前1メートルも見えないような暗闇を慎重に進んでいきました。

半分くらい走ったでしょうか?

「うわっ!」

緩やかなカーブを曲がった直後、Aが突然叫び声をあげたのです。

僕は急ブレーキをかけて止まると、Aが引きつった顔で前方を見ていました。

僕も視線の先に目をやると、左側の道の端に何かがいるのが見えました。

真っ黒なスーツを着た男性‥

その男性が道の端で森の方を見ながらたたずんでいるのです。

「えっ‥幽霊?」

僕もその光景を見て思わず固まってしまいました。

というよりも僕自身、あまりにもハッキリと見えている為、本物の人なのか?

いわゆる幽霊というものなのかが判断がつかなかったと言う事もあります。

「ヤバイヤバイ、早く行こう!」

僕が唖然としていると、Aは急かすようにそう言ってきます。

Uターンが出来る道幅も無い為、僕はゆっくりとその男性の横を通り過ぎました。

この時、男性の方を見ていたんですが、彼はこちらに顔を向けないよう、ゆっくりと回転していたのが恐怖だったのを覚えています。

そのまま急いで森を抜けるとタイミングよく、Bから帰ってきたとのメールが入っていたため、向かえに行く事に。

「もしかしたら普通の人なんじゃない?」

その道中、僕はAにそう投げかけました。

確かに気持ち悪かったのですが、あまりにもハッキリし過ぎていたため、僕はその時もまだ半信半疑の状態だったのです。

「いやいや、あの暗闇の中あそこまでたどり着ける?」

「それに、俺たちに一切顔を向けなかったよな?」

そこから会話はほとんどなく、Bの家へ着きました。

車についていたのは‥

Bに電話をすると、直ぐに家から出てきました。

そして、僕たちの元へ来るなり

「どこ行ってたん?車凄いで‥」

何のことかわからない僕たちは車を降りると、その光景を見て顔が引きつりました。

車の前方以外にびっしりと付けられた手形‥

光に照らされたそれは、天井にまでびっしりとつけられていたのです。

気分的にはかなり滅入っていたのですが、暗い時間に家に帰りたくはなく、洗車だけをして明るくなった午前中に家へと帰宅しました。

後日談

それから数カ月後、別の友人にこの話をしたところ、明るい時間に見に行ってみようぜと言う事になりました。

時間が経っていると言う事と、午前中の日が昇っている時間と言う事もあり、あまり乗り気じゃなかったんですがもう一度そこに行く事になりました。

「確かここに立ってて」

説明しながら明るくなったその周りを見渡すも、その近辺にやはり民家などありませんでした。

「あれ?あそこの道は?」

友人が指をさした方向、スーツの男性がいた近くに、くの字に折れる感じで道があるのが見えます。

今までは意識してなかった為気付かなかったのですが、もしかするとこの先に家があるのかもといった淡い期待を込め、その道を通ってみる事にしました。

その道を走ってすぐ、行き止まりに差し掛かります。

そして、全員が言葉を失いました。

目の前一面に広がるお墓‥

そして、それはあの男性が見ていた先でもありました‥

これが、僕が初めて幽霊をみた実話になります。

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