27歳 教育関係 女性の心霊体験
これは私が高校生のころ、実際に合った恐怖体験です。
私には、幼いころからよく遊んでくれていた親戚のおじさんがいました。
親戚が亡くなった葬儀で
しかいしながら、私が高校生になってしばらくしたある日、残念なことにおじさんは癌で亡くなってしまいました。おじさんと私は三親等の関係ではなく、葬儀には学校があり参加できませんでした。
葬儀の日の夜、私は実家にある仏壇の料理を交換しようと仏間に入りました。
料理を手に取り仏間をあとにしようとすると、背中の向こうでぽとっと音がしました。振り返ると何もありません。
しかし、視線を落とすとお線香が一本ころころころと、転がっていました。まるで、高いところから落ちたようでした。
「料理をとる時、服に引っかかったのかな?」
少し不気味な感じがしましたが、心霊系が苦手な私はあまり気にしないようにと自分に言い聞かせ、無視することにしました。
落ちたお線香は、あとで拾えばいいやとそのままにしていました。
大丈夫と言い聞かせたが
交換した料理を手に、再び仏間に入った私は少し深呼吸し、唾をのみました。いつも感じることのない圧迫感のようなものがあったからです。
それに、心拍数は急上昇をしているように思いました。
「大丈夫だよ、大丈夫だよ。」
自分に言いきかせ、一歩一歩仏壇に近づきました。途中落ちているお線香に視線を落としました。
「拾っておけばここまで気になららかったかも。」
大きく後悔しつつ、また一歩一歩進みました。いつもより仏壇への道のりが長いような感覚に陥るほど緊張した状態でしたが、何事もなくたどり着きました。
「やっぱり考えすぎかな?」
安どのため息をつき料理を仏壇に置きました。
すると次の瞬間、背中の向こうでぼとっと音がしました。
さっき聞いた音よりも少し重みのある音でした。
振り返ってみると
冷汗が止まりませんでした。絶対に振り向きたくない気持ちでした。しかしながら、振り向き、Uターンしないことにはリビングに戻れません。
少し時間が流れた後、勇気を出して振り向きました。そしてきょろきょろと周りを見渡してみると、そこには何もありませんでした。
「リビングで誰かが何か落としたのかな?」
そのように思い再び安どしました。ため息をつき、ふと下を見ると、驚きの光景がありました。
ころころころと傾斜もない畳の上を、一本のロウソクが転がっていたのです。
今、まさに真上から落下してきたかのように、ころころころと。そしてロウソクは、お線香のすぐそばで動きを止めました。
再び冷汗が噴き出しました。恐怖のあまり足が思うように動きませんでした。
葬儀は故人がそこにいる
さらに、これは気のせいかもしれませんが仏間の隅から視線のようなものを感じました。
「今すぐここを離れなくちゃ。」
そう思い、もつれる足を無理やり動かし、慌ててリビングへと戻りました。
次の日以降、不思議な落下物はなく日常にぼドりました。
今思うと、おじさんからの、忘れんじゃねえぞのメッセージだったのかもしれません。しかしながら、当時はただただ、恐怖でした。
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