35歳 配送業 男性 パズータさん 新潟県佐渡市で本当にあった怖い話
これは、私が高校の同級生の住むアパートで体験した実話の怖い話です。
私は高校を卒業して配送業の仕事をしていました。
そんなある日、高校の時の同級生T君から電話があり『アパートに引っ越したから遊びにこいよ』と言われましたので私は仕事帰りにそのアパートに行くことにしました。
仕事を終え、車でそのアパートに向かっている最中に私はふと思い出したことがありました。
それはTくんが引っ越したアパートは新潟県内でも噂の高い心霊アパートだったのです。
元々霊感は強い私なので終始不安な気持ちを持ちアパートに向かいました。
アパートに着くなり私の不安は的中しました。
そのアパートは築60年以上もある古いアパートで周りは田んぼで囲まれ、道も細く、街灯も少ないので夜はほぼ真っ暗で薄気味悪い雰囲気の場所です。
アパートの駐車場につきTくんに電話をしました。
Tくんから『2階の202号室だからきて良いよ』と言われましたので私は202号室に向かいました。2階に上がる階段も鉄が腐っていてボロボロです、ギーギーと音が鳴る階段でした。
2階に上がり202号室に向かうと横の201号室のドアが急に開き、中から中年の女の人が出てきました。
私はぶつかりそうになったので『すいません』と声をかけたのですがその女の人は返事もなく、その場を去っていきました。
私は変な人だなと思いながら202号室に向かいました。
部屋につきノックをするとTくんが出てきて部屋の中に案内されました。
部屋は1Kの和室でかなり古い部屋でした。
Tくんとお酒を飲みながら昔話に花を咲かせてると急にTくんが
『そういえばここに来る時誰かにあった?』
と聞かれ私は201号室の女の人の話をしました。
そうするとTくんは『女?俺は男の人にあったぞ?』と言われ夫婦かカップルで住んでるんだろうと思いその話は終わりました。
お酒も進み時間も夜中2時を回っていました。
私は眠くなりその場で横になっていつの間にか寝てしまいました。
ふと目が覚め時間を見ると3時半過ぎ、隣でTくんも横になり寝ています。
私はトイレにいきたくトイレに向かっていると玄関をノックする音が聞こえてきました。
私は不思議に思いその場で立ちすくんでしまい返事もしないままそのノックの音を聞いていました。
こんな夜中に?誰?私は意を決して返事をしました。
『はい、どなたですか?』
返事はなくノックの音もなくなりました。
私はまだ酔ってて幻聴を聞いたんだと思いトイレを済ませ、寝ていた居間まで戻りました。そして横になり寝ようとした時ある違和感に気付きました。
私の横で寝ているTくんの横に黒い影が立っているのです。
電気も消していて部屋が真っ暗ですがその影ははっきりと見えます。
私は起き上がりその影を注意深く見ました、するとその影がだんだんはっきりと見えてきて、なんとこの部屋に来る途中に会ったあの201号室の女の人だったのです。
私は驚きすぐ電気を付けました。するとその女の人は消えTくんの寝てる姿しかありませんでした。
私はやはり気のせいだと思い電気を消しまた横になりました。
横になり布団をかけ横向けになった時、目の前に片目がなく口から血を流し、真っ白な顔した女の人が私を見つめていました。
私は叫び、そのまま気を失ってしまいました。
目を覚ますとTくんが私の横に座っていて
『大丈夫か?』
と言ってくれました。私は夜中体験した話をしました。
するとTくんが
『俺は男に首を絞められていた』
と話してきました。
私がトイレに行きドアのノックを聞いている時なんとTくんは男の人の幽霊に首を絞められていたと言うのです。
私たちは怖くなり、すぐそのアパートを出て不動産屋に行きました。
事情を説明して話を聴きたいとお願いしたところ不動産屋の人が話してくれました。
あのアパートは8年前ある夫婦が引っ越してきて旦那さんが奥さんを惨殺した事件があったそうです。
そして奥さんの死体を202号室の天井裏に隠し、旦那さんは201号室に住んでいたそうです。旦那さんはいつの間にか夜逃げをしていて、その後そのアパートでは女の人の幽霊が多々目撃されているそうです。
Tくんはすぐ引っ越しをし今は別のアパートで暮らしています。
これが私が体験した恐怖の実話の怖い話です。