29歳 会社員・事務 女性 マーティンさん 大阪府大阪市で本当にあった心霊の怖い話
これは私がホテルで働き始めた時の実話の怖い話です。
私は心霊番組などはよく見ていましたが、実際に心霊を見たり心霊体験をすることはなく怖い話なんて霊感のある人だけ体験するものだと思っていました。
西成区のホテルのフロント係で
当時、私は大阪の西成区にあるホテルのフロントの仕事をしていました。
西成区ということで怖いイメージがありましたが、オープンしたてできれいな内装でした。
インバウンド向けのホテルだったので特技の語学も活かせるなーと思いそこに就職しました。
関東出身なのでどのくらいやばい場所かわからず選んだ職場でしたが、駅からすぐの立地なのに西成独特の匂いがありました。
でしたが特に何事もなく徐々に仕事に慣れてきました。
心霊体験は入社1ヶ月目に
あれは、入社して1か月たったくらいの夏でした。
朝番の仕事にも慣れてきたのでそろそろ夜番の仕事を覚えようと副支配人(以下上司)に言われ初めての夜番で勤務した日のことです。
お客様のチェックインの方法などをメモし、実際にお客様を接客したりしました。
夜10時頃、チェックインのお客様が全員ホテルに入り、そろそろ電気を暗くしようかと副支配人に言われメインホールやトイレなどの照明を落としたあと、上司と雑談していました。
上司が以前働いていたホテルの話、以前の職場の話などたわいのない話を2人でしていました。その時です。
ホテルの電話が鳴りました。
「私出ますよ」「いいよ、俺が出るよ」と上司が電話に出ようと受話器を取ろうとしましたが、電話の音が鳴り続けているのに受話器を手に置いたまま電話を凝視しています。
「電話まだ鳴ってますよ。どうしたんですか?」というと上司は「これ…俺の番号だ…」と固まっていました。
私は上司が私を脅かそうとして演技しているのかと思い「冗談やめてくださいよ」と冗談っぽく言ったのですがその間もずっと電話が鳴っています。
「そんなはずないんだ」と上司はポケットから自分の携帯を出し、上司の携帯をのぞき込むと確かに上司の携帯が電話をかけている画面になっていました。
発信されるはずのない電話
上司はまだ顔面蒼白だったので「ポケットに入れてたからおしりにあたって自動的に履歴でかかったんじゃないですか?」というと上司は自分の携帯の電話をかけている画面を消し、「そんなはずないんだ!」と今までの携帯の履歴を見せてくれました。
「ほら、僕はこのホテルに1度も電話したことがない。何かあったらいつも支配人の携帯に直接電話しているから」
その話を聞いて急に怖くなり全身に鳥肌が立ってきました。
ホテル内の空気も一気に寒くなってきました。
ホテルから出て行った何か・・・
「これって何なんですか?」と二人でパニックになりました。
その時に急にホールの自動ドアが「ウィーン」と開きました。
私は「11時から出勤の守衛のおじさんがもう来てくれたのかな?」と少し安心しました。
すると、上司は「あー。出て行ったな。よかった、よかった」と一言。
そのときから空気の冷たさもなくなってきました。
そのあとすぐ、ホールのところまで行って確認しましたが誰かがそばを通りがかったり、道まで出ても誰も歩いてはいませんでした。
また、ホテルの自動ドアも2重の自動ドアになっているので、誰かがホテルの前を通って外側のドアが反応したとしても、内側の自動ドアも反応するはずはありません。
私は怖くて何が出て行ったかは上司に聞けませんでした。
それから何度も上司と一緒にシフトに入りましたがその上司と一緒に入るときだけラップ音や天井からドーンという音がしたりなどいろいろありました。
支配人もその上司と一緒の時はパンパンというラップ音のようなものを聞いたそうです。
今はホテルの所有者が変わり私とその時のメンバーはやめてしまいましたが、まだそのホテルは営業しています。