ある孤独死の部屋で!事故物件に現れたお婆さんの霊の本当にあった怖い話

49歳 会社員 女性 釣り道楽とうちゃんさん 神奈川県座間市で本当にあった怖い話

僕が住んでいる神奈川県の座間市、このあたりは世間の御多分に洩れず住民の高齢化がとても進んでいます。ここ最近はご近所の高齢の方が一人、また一人と亡くなられていくのがすごく増えているように思います。

あれ?最近、あのご近所のおじさん、散歩している姿を見かけないねと家内に言うと、この間、亡くなられたみたいよ・・・という会話も珍しくなくなって来たほどです。

僕が今の家に引っ越して来たのは20年前の事。家のお向かいには当時からご年配のおばさんが一人で住んでいました。そのおばさん、本当にとても良い人だったんですよ。

その地域では新参者だった僕たち夫婦の事をいろいろと面倒を見てくれていました。だから僕たちにとってそのおばさんはまるで本当のお母さんのような存在だったんです。

けれどもそのおばさん、とても悲しい事ですが、昨年の冬に亡くなられてしまいました。

おばさんが亡くなられて僕たち夫婦も悲しみの中にいたのですが、まさかあのような形でおばさんに再会する事になるとは思ってもいませんでした。これは僕の身近に起こった実話です。僕にとってはとても悲しく、そして怖い話となってしまいました・・・。

おばさんの死に誰も気付かずに・・・

僕が仕事を終えて自宅に帰ってくると、家の周りにはパトカーが来ていて何やら大騒ぎになっていました。何が起こったのか、僕は理解できないまま自宅に入ろうとしたんです。

すると警察官に止められて「ここの家の人ですか?」と聞かれました。僕は「そうです・・・」と答えると警察官の方から、実はお向かいのおばさんが亡くなれているのが見つかって・・・とこの騒動の理由を聞かされました。

なんでもお向かいのおばさん、遺体で見つかった時は死後一週間くらい経っていたようです。おばさんの家を一週間ぶりに訪れた訪問介護の人がおばさんが家の中で一人で亡くなっているのを見つけたそうです・・・。

普段、僕も家内もおばさんとは家の外で会えば挨拶をしたり世間話をしたりはしていました。

けれどもいくらご近所とは言え、家の中まで入っていくような関係ではなかったのです。だから気持ちの中では僕たちがおばさんの異変に気が付かなかったことは仕方のない事と思っています。

一方でこんなに身近にいながらもおばさんの死に気が付いてあげられなかった事になんとも言えないやるせなさを感じていたのでした。

おばさんには身内の人が一人もいませんでした。以前からその事は薄々と感じていましたが、おばさんが亡くなられた事でおばさんの親戚関係が誰もいないと言う事を僕は他の近所の人から聞かされたのです。

おばさん、ご近所でも本当にいろんな人に好かれた人だったんです。僕たち夫婦にもとても良くしてくれていたし、ご近所の方ともとても懇意にされていたようです。そんな事で、おばさんのお葬式はご近所の有志の人が集まってしめやかに執り行われたんです。

おばさんの家に誰かいる・・・

おばさんのお葬式も無事に終わり、僕は以前のように平穏な生活に戻りつつありました。

ご近所の人から聞いた話ですけど、おばさんの家は身寄りのない人の財産としてやがては国のものになるようですね。だからおばさんが亡くなられてからはお向かいの家はしばらく空き家になっていました。

でも、そんな誰もいないはずのおばさんの家からなにやら音が聞こえて来るようになりました。
最初は気のせいかな?と思ってたんです。けれど、僕が自宅の前で自分の車を洗車をしていると、明らかにおばさんの家の中から何か、物を運んだり、誰かが動いているような気配を感じます。

ひょっとして泥棒か?

やっぱり空き家に変な音がしたらそう思っちゃいますよね。僕はとっさに僕はおばさんの家の敷地に入って窓越しに家の中を覗き込んでみたんです。でも家の中にはやっぱり人なんかいる訳がありません。僕が覗き込んでもそこはひっそりとしていて人の気配なんか全くありませんでした。

やっぱり気のせいだよね。

と僕は自分に納得させるようにおばさんの家を離れました。けれどもその後もしばらくはおばさんの家から聞こえてくる物音は治りませんでした。しかもその音は僕だけじゃなくてご近所の方にも確かに聞こえたという人がいたくらいなんです。

ある日、僕が車で出掛けて自宅に帰って来た時の事です。

住宅街の角を曲がって我が家に向かっていると、遠目に一人のおばさんの姿が視界に入って来ました。間違いありません。あの後ろ姿はお向かいのおばさんです。僕はおばさんの姿を見失うまいとアクセルを踏み込んで車のスピードを上げたんです。近くに行くと、おばさんがトコトコと歩きながら自分の家の中に入っていく所が見えました。

間違いない、あれ、お向かいのおばさんだ・・・。ひょっとして幽霊か?

本当はこの時点で僕は本当に怖かったんです。いくら仲の良いおばさんだったとは言え、本人は間違いなく亡くなられているのですから。僕はお葬式でおばさんにお別れを告げたし、火葬場にまで一緒に行ったんです。だから目の前におばさんが現れたとしたら、それは幽霊に間違いありません。

その時は思いっきり怖かったんですけど、僕はなんとか勇気を絞っておばさんの家の玄関ドアを叩きました。

おばさん、おばさん!僕だよ!いるの?いるのなら返事をして!

こう叫んだのですが、家の中から返事はしません。やっぱりあれは錯覚だったのか、それとも本当に幽霊だったのか・・・。

ふとやって来た見知らぬ人。「夢に女性が出て来て・・・」

それからしばらく経った時の事です。

我が家の前に見知らぬ人がウロウロとしています。我が家は静かな住宅街で普段、あまり見知らぬ人がウロウロとしている事はあまりありません。

少し不審にも思いましたが僕は特に彼に声をかける事もなく、自分の家に入ろうとしたんです。

すみません・・・

すると彼の方から僕に話しかけて来ました。

ここ、○○○の家ですよね?

彼はおばさんの名前を出して、ここがおばさんの家かと僕に聞いて来たんです。

そうですよ。

と僕が答えると彼は突然、その場に泣き崩れてしまいました。いきなり大の大人が目の前で泣き崩れたんです。僕はなんと声を掛けて良いのか、本当に分からずただ呆然と彼をなだめていました。

しばらくして彼もやっと気持ちを落ち着かせてくれ、事情を僕に打ち明けてくれるようになりました。その人、実はおばさんの息子さんだったようです。けれどおばさんは若い時に旦那さんと死別して、一人息子だった彼は生活苦から里子に出されて他人に育てられたようです。

里子に出されたのも幼い時の事。だから自分の本当の親が誰なのかという事はつい最近までよく知らなかったと言います。けれど、最近、夢に一人の女性が出てくるようになり、その人はしきりに自分に何かを伝えようとしているんだとか。

夢の中でその口の動きをずっと見つめているうちに、その女性はどうやら「ごめんね」とか「会いたかった」と言っている事が分かったらしいんですね。

そんな夢は何日も続いたと言います。

彼はその女性の事が気になり里親に夢の事を一切合切、話をしてみると多分、その女性はお前の本当のお母さんじゃないかと教えてくれたと言います。

そんな事があって、彼はいろいろ手を尽くして本当の母親の事を調べ、そしてやっとの思いでここに辿り着いたようです。

この話を聞いた時、僕はこう思ったんです。ああ、きっとおばさんの幽霊が彼をここに呼んだんだな・・・と。

息子さんに会えたおばさん。それ以降は幽霊も・・・

それから僕は彼をおばさんの遺骨が眠っているお寺に彼を車に乗せて連れて行ってあげました。そしてお寺まで向かう道すがら、僕はおばさんの写真を彼に差し出したんです。

すると彼はその写真を見るなり、声を出さずに泣き出しました。

この人、夢に出て来た人です・・・。間違いないですね、僕のお母さんだ・・・。

その言葉を聞いた時、僕ももう涙が止まらなくなり、車の運転を続ける事が出来ませんでした。車を路肩に止めて、二人でしばらく泣き続けていたんです。

お寺に着いて、僕と彼は二人でおばさんの遺骨に手を合わせてお線香をあげました。

おばさん、どうしても生き別れになった息子さんにお会いしたかったんでしょうね。多分、そんな気持ちから幽霊になってこの世に居続けていたのかもしれません。

でもこうしてずっと会いたかった息子さんに会えたんです。きっとおばさん、とても喜んだ事でしょう。小さい時に生き別れになった息子さんがこんなにも立派になって会いに来てくれたんですから。きっとその姿を見て心からほっとしたのだと思います。

それからおばさんの家から変な音も聞こえなくなりました。もちろん僕もそれ以降はおばさんの幽霊を見る事もなくなりました。

孤独死などで誰かが亡くなった部屋は、心理的瑕疵物件といいますが、このような部屋では、やはり、霊を見た!などの話は聞きますね。まさに実話の怖い話ですね。
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恐怖体験の怖きゃん倶楽部
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by もいちゃん on 恐怖体験の怖きゃん倶楽部

怖くもあり同時に切ない話でもありますよね。霊現象のあるなしに関わらず、空き家が醸し出す独特の不気味さってたしかにあるなあ・・。