【心霊スポット】福岡県粕屋郡・犬鳴峠の怖い話

この犬鳴峠には現在利用されている道とは別に、「旧道」が存在します。

そしてこの犬鳴峠旧道の先には、日本有数の心霊スポット「犬鳴トンネル」があります。

今回はこの犬鳴トンネルで私が体験した恐怖の実話を紹介します。

犬鳴トンネル集団リンチ事件

この犬鳴トンネルを最恐の心霊スポットとして有名にしたある事件をご存知でしょうか?

それは1980年代に起こった集団リンチ事件です。

あまりにも凄惨な事件のため内容は割愛させてもらいますが、現在も地元の若者には「やばい事件」として語り継がれています。

そしてこの事件とは別にもうひとつ、「犬鳴村」という都市伝説が怖い話の定番として語り継がれています。

2019年に映画化され話題となったあの「犬鳴村」です。

都市伝説 犬鳴村

昔、犬鳴トンネルを抜けた先に犬鳴村という食人族が住む村があるという噂を聞きつけた若者4人組が、度胸試しにとその村を探しに行くことにしました。

車で峠を抜け、トンネルを抜けしばらく走ったところで、彼らは草木の生い茂る脇道を見つけます。

さらにその道を車で走っていると鉄製のフェンスに突き当たり、4人は車を降りました。

そのフェンスには「コノ先、日本国憲法通用セズ」と赤文字で書かれた看板が貼りつけてありました。

気の大きくなっていた4人はフェンスを乗り越え進んでいきます。

膝の高さほどであった雑草も、腰の高さ、胸の高さとどんどん深くなっていきました。

しばらく歩くと数件のぼろぼろになった民家が姿を現しました。

4人はあたりを散策しましたが、誰かが住んでいるような形跡もなかったため、

「噂なんてこんなもん、看板も誰かのいたずらだろう」と言い、車に戻ることにしました。

雑草の中を引き返していると、若者の1人が急に立ち止ります。

「何、どうした?」と仲間が問いかけると、

彼は「やばい」と答えます。

仲間が再度「やばい?何が?」と問いかけると、彼は青ざめた顔でこう答えました。

「足つかまれてる・・・。」

その言葉を聞いた仲間たちは無我夢中で走り、我先にとフェンスをよじ登り車に乗り込みました。

彼はそのまま戻ってこず、現在も行方不明となっています。

罰ゲームで犬鳴トンネルへ

さて、ここからは私の心霊体験です。

その当時、私は大学2回生でした。

上昇志向の無い4人組(N君、M君、T君、私)で決して華やかではないキャンパスライスを謳歌していました。

ある晩、いつもの4人組、いつもの溜まり場(N君のアパート)で翌日の講義をすっぽかすことを前提に徹夜麻雀に精を出していました。

深夜1時を過ぎたころに、「次の半荘、最下位のやつファミレスおごりで」とM君が提案しました。

少ないバイト代をパチスロにつぎ込んでいた我々にとっては、ファミレスでの食事代は決して安いものではなかったため、その半荘はすごく熱くなったのを覚えています。

結局最下位はT君となったのですが、彼は「金がないから罰ゲームにしてくれ」と私たちに懇願してきました。

話を聞くと、前日にスロットでバイト代13万円を全額スったようで、それならば仕方がないと私たちも了承しました。

オカルトの類にはまっていた私たちは、当時から有名だった心霊スポット「犬鳴トンネル」の最深部(出口は完全に塞がれているためトンネルの先に出ることはできません。)で写真を撮ってくるというミッションをT君に課しました。

びびりのT君でしたがしぶしぶその罰ゲームを受け入れ、早速私たちはM君の車(10数万キロ走ったボロボロの白いワゴンR)に乗り込み現地に向かいました。

旧道の入り口付近に車を停め、徒歩でトンネル入り口に向かいます。

トンネルの入り口は大きなコンクリートブロックで塞がれ、それらのブロックは缶スプレーで滅茶苦茶に落書きされており、なんとも禍々しい雰囲気を醸し出していました。

怖気づいたT君は「無理!」と言いますが、私たちがそれを許すはずもありません。

結局は最深部では無く、なるべく奥の方写真をとってくるということでT君を無理矢理納得させ送り出しました。

携帯を片手にT君がブロックをよじ登っていく姿を見て皆笑っていましたが、私は内心びびりまくっていました。

M君とN君もおそらくそうだったと思います。

8月の蒸し暑い夜でしたがトンネル付近だけは何故か肌寒く、不気味な空気が漂っていたためです。

トンネル内部に侵入したT君が「やべー無理無理!」と叫びます。

皆は「早く行けって!」とT君をせかしました。

3人でタールのきつい煙草をふかしながら数分間押し黙っていました。

突然、トンネルの中から「撮った!」とT君の叫び声が聞こえました。

ブロックの上からT君が顔を出し、半ば転げ落ちるように降りてきました。

戻ってきたT君は「やべー!無理!」と連呼しています。

「写真!写真みせて!」と私は笑いながら言いました。

T君も笑いながら携帯を取り出し、カチカチと慌ただしく操作します。(当時スマホは出回っておらず、皆ガラケーでした。)

T君が突然真顔になり固まります。

携帯を覗き込んだ私たちも同様に固まりました。

その写真は入り口から向かって右側のトンネル壁面を撮影していたのですが、その壁面に右手を挙げた人の影がハッキリと写っていました。

周囲の空気が重くなったような気がしました。

「何これ!」「は?!誰かいたの?!」「これ絶対やばいだろ!」と言いながら皆足早に車まで戻ります。

車に乗り込み走り出した途端、T君の座席の(左後部座席)窓が「ビィーッ、ビッ、ビッ、ビビッ」と不規則なリズムで開きました。

T君が「おい!まじやめろって!」と怒鳴り、運転手のM君も「俺じゃねえって!」と怒鳴り返します。

このとき皆完全にパニックになっていました。

パワーウインドウのスイッチを狂ったように連打するT君の横で、私は下を向き顔を手で覆っていました。

何か良くないモノが見えそうで怖かったからです。

猛スピードで車を走らせ国道201号線に出たあたりでT君の座席の窓がようやく閉まりましたが、皆何も言いませんでした。

アパートの駐車場に車を停めたところで、N君がこう提案しました。

「その写真、部屋に戻る前に消そう。」

誰も反対しませんでした。

T君が携帯を操作し「消した・・・。」と言った途端、皆「うわぁ、まじで無理〜」「助かった〜」と安堵のため息をつきました。

皆車を降り部屋に向かおうとしたとき、T君が「はあっ?!」と声を上げ固まりました。

左後部座席のドアに黒い油汚れのようなものが広がっていました。

後日談

恐怖の心霊体験をした私たちでしたが数日後には喉元すぎればなんとやらで、その体験を笑い話に昇華し皆に話してまわりました。

しかし皆のたまり場(N君のアパート)にゴキブリが大量発生したり、N君のCBR600RRが謎の不具合を起こしたりと不吉なことが多発したため、

自称霊感の強い人に相談をし、結果N君はそのアパート引き払いました。

その後特に私たちの身には何も起こっていませんが、二度と「犬鳴トンネル」には近づかないと皆で誓いました。

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