幌内炭鉱で体験した恐怖体験!心霊スポット巡りした結果

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39歳 自営業 男性 ポチポチパンダさん 北海道三笠市で本当にあった怖い話

僕が住んでいる北海道は、心霊スポットがかなり多く怖い話や心霊スポットの数は全国的にもトップクラスだそうです。

そんな北海道で僕たちが体験した実話をお話しします。

当時、高校3年生だった僕たちの周りで「ほんとうにあった呪いのビデオ」が流行っていました。

いつもT、R、Sの男4人でDVDを借りてみていました。

いつからか、僕たち4人は、「心霊ビデオを自分たちで撮ってみたいよね」と話すようになっていました。

しかし高校生の僕たちには、夜に移動する手段がなく諦めかけていました。

しかしその年の夏休み(お盆)に、一つ年上の先輩Kが帰省してきました。Kは部活の先輩で、後輩の面倒見がよくて、僕たちの“夜の移動手段”として快く引き受けてくれました。

僕たちは早速近所の心霊スポットを回り始めました。しかし、そんな簡単には幽霊は写る事はなく意気消沈でした。

そんな中、先輩が「とっておきの所に連れてってやるよ」というので、そこに行く事にしました。

そこは廃トンネルで雰囲気は今まで以上にありTが「これは絶対に写るべ」と興奮していました。

僕たちはトンネルを何回も歩いて往復しビデオやカメラで撮りまくっているとKが「撮れた―!」と大騒ぎで一度車に戻り確認しました。

しかしその写真は確実に「顔」が写っているわけではなく、なんとなく顔らしいものが見える程度でした。

なので、K以外は「これじゃー納得いかないべ」と他にも先輩のとっておきの場所を回りましたが、成果は0でした。

その帰り道、コンビニに立ち寄った時にKが「いいもの見つけた」と小さな冊子的な物をコンビニ袋から取り出しました。

その冊子には、「北海道版心霊マップ」と書かれていてKは「これ(心霊マップ)全部回れば1回は写るっしょ」と興奮気味でした。しかしそのマップに書かれている近場の所は全部回ってしまっていたのでKはまたしても落ち込みました。

翌日、今日が最終日で先輩は僕たちに「最後の夜だから遠出してやる」と粋な計らいをしてくれました。

その言葉を聞いてKは昨夜買った心霊マップを見ながら「どこなら出る(映る)」と呪文のように唱えていて僕たちは口出しする隙もありませんでした。

そんなKが選んだのは、三笠市の桂沢湖でした。Kが買ったマップには、自殺の名所、頭痛や耳鳴りなどの体調不良が起きると書かれておりKは「ここは確実」と息巻いていましたが…

結果は空振りでした。意気消沈の帰り道、僕はKのマップを見ていると近くに幌内炭鉱という廃炭鉱があるのを見つけました。あまりにもKが可愛そうな感じだったので、僕は「幌内炭鉱に行かない?」と先輩に言うと、先輩は「ラストチャーンス」と笑顔で承諾してくれました。

幌内炭鉱に着くと、そこは今まで行った心霊スポットとは次元が違うというか、雰囲気が全く違い肌に空気がまとわりつく感じで体が重く感じるほどでした。

そのイヤな感じは全員感じていましたが、当初から目的は「心霊動画を取る」だったので炭坑内をビデオで撮りながら入りました。

トンネルに入って間もなくです。突然Sが、「やめろって」と言い出すのです。僕たちはSに「なした?」と聞くと、Sは「俺にイタズラすんのやめれや」と怒りだしました。

Sの話では「ずっと、服の裾やズボンの裾を引っ張られている」というのです。僕たちは「ぽかーん」とその話を聞いていました。なぜなら、最後尾がSだったからです。

僕がその事実をSに伝えようとしたその時でした。坑道の奥から「おーーい!!」と叫び声の様な、誰かを呼んでいる様な重低音な声が聞こえました。その時は、なぜか怖さよりも「ようやく心霊動画が撮れた」という喜びでした。

その恐怖心がなくなった僕たちは「声の方に行ってみよう」と奥へ進んでしまいました。

嫌な感じはするものの、叫び声の様な物は聞こえなくなり少し残念な気持ちでした。

しかしそこであることに気付きました。Sが居ないのです。いつから居なくなったのかさえ分かりませんでした。

僕たちは撮影を忘れSの名前を叫びながら出口に向かいました。すると出口で倒れているSを見つけました。Sは完全に意識がなく呼びかけにも応じません。焦った僕たちは、「とりあえず帰ろう」と車を出しました。

ずっとSの名前を呼んでいると、突然Sが「ごめんなさい」と叫びながら起き上がりました。

意識を取り戻したSに事情を聴くと、「奥に進もうとした時、また誰かに袖を引っ張られて振り向いたら作業着を着たオッサンが立ってて声は聞こえないんだけど、口が“カ・エ・レ”って動いた気がしたんだ」。

そこまで聞いただけで僕たちは震えるほど怖かった。しかしSは続けます。「気づいたらもうお前たちは近くに居なくて。俺、怖くて行動の出口に向かって走ろうとしたんだ。

そうしたら、俺なにかにつまずいて転んだんだ。で足元を見たら俺のズボンの裾を握っている“手”が見えたんだ」普段の僕たちなら「ウソいうなよ」と盛り上がるところなのですが、今回はそうはなりませんでした。

なぜなら、Sのズボンや服にたくさんの手形が付いていたからです。

また不思議な事にSはそこで意識を失ったのでどうして出口にいたかはわからないそうです。

そこで僕たちは、撮影していたビデオに何か映ってないかとビデオを観てみる事にしました。普通の怖い話だったら「人影が映っていた」「声が入っていた」など起きるのでしょう。しかし本当にあった怖い話なので、撮影していたビデオにはただただノイズが入っているだけでした。

その後、僕たちには何も悪い事は起きていないと思います。

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