45歳 自営業 性別不詳 ユズノシタさん 神奈川県足柄下郡箱根町で本当にあった心霊の怖い話
これは箱根峠で体験した実話の恐怖体験です。
楽しいドライブのはずが、驚くほどの心霊体験になるなんて・・・。
私は自由気ままに車でドライブするのが好きです。時間なんて気にせず、夜でもドライブに行きたいときは車のエンジンをかけて、1人で郊外へと走りに行くんですね。
山道を颯爽と走りたいと思い、ガソリンスタンドに寄ってから満タンにして行くわけです。
その日も、いつものように愛車をピカピカに磨き上げ、エンジンの調子を確認しました。
箱根峠は坂も急なんですが、そこがまた自分のハンドルテクを試すにはもってこいで、ドライブ先に選んでいました。
箱根峠での違和感
箱根峠に入ると、夜はほとんど車も通らなくなります。そこがまた自由気ままに走れて快適でした。
人もいないし、バスも通っていない。まさに貸しきり状態の道路です。
しかし、カーブを曲がるとき、どこかモヤモヤッとした気分になることがあったんです。
さっきまでの楽しい雰囲気が失せて、どんよりとした重いものが肩に圧し掛かったのです。
霊感体質でもある私は、そういった状態になると胸騒ぎがすることもあり、意識しないようにして峠を走るようにしました。
しかし、カーブに差し掛かると妙に胸騒ぎがして怖いなと感じ、あまり速度を上げないようにして走ることを意識しました。
まさか自分があんな心霊体験をするとは思いもせず、音楽を聴きながら楽しくドライブをしていたのです。
箱根峠の急なカーブで
箱根峠をどんどん走りぬけ、カーブがますます増えてきたところで、私はいつもと違う感覚を覚えました。
いくら夜であっても、車の窓を開けないと車内はモアッと蒸し暑い季節。それなのに、急に背中から腰にかけてヒヤッとした冷気が走ったように感じたのです。
なんだか気配を感じるなと思った私は、どうも落ち着かなくなり、スピードを少し上げて走行します。
すると、フワッと目の前を何かが走りぬけました。
私は生き物を轢いてしまったかのかなと思い、車を道路のわきに停めて、バックミラーで後ろを確認しました。でも、誰もいませんでした。
気のせいかと思い、また車を走らせると、また目の前を何かが走り抜けます。おかしい。動物なんかじゃないと感じた私は、スピードを出して峠を走る抜けることにしたのです。
車のエンジンに不具合が・・・
あの心霊のような黒いモヤは何だったのか?知り合いが話していた怖い話でも黒いモヤが見えたとか言ってたっけ。
運転をしながら箱根峠を車で走る私は、早く家に帰った方がよさそうだと感じ、より慎重に車を走らせました。
民家も見えてきて、どこかホッとした矢先、坂道でブレーキが効かなくなってしまったのです。何度も何度もブレーキを踏んだのに、ギュッと踏めず、ペダルを踏んでも反応がありません。
これでは下り坂でスピードを出したまま駆け抜けることになってしまいます。
もう頭の中はパニック!「お願いだからブレーキかかってよ!」と祈りながら坂道を下りました。
それでもなかなかブレーキがかからないため、カーブではハンドル捌きでなんとか乗り越えました。
しかし、またカーブにさしかかりました。またハンドルを小刻みに切りながら、「ブレーキ、ブレーキ!かかってよ!」と大きな声で叫びました。
すると、あれだけ効かなかったブレーキが効くようになり、カーブを曲がりきることができたのです。
途中、駐車場があったので、そこに車を駐車して外回りを見るため車外に出て、エンジンルームをチェックしてみました。
しかし、ベルトが外れてもいないし、煙が出ているなどの不具合は見られません。
その後、いくらカーブを曲がっても、道路を走ってもブレーキはしっかり効き、2度と効かなくなることはありませんでした。
カーブの下は崖だった
エンジンをチェックしていると、カーブのガードレールの外側がふと気になったので、何かあるのかと思って覗いてみました。すると、その下は崖じゃないですか!それもかなり急な崖です。
あのままカーブを曲がりきれずにいたら、ガードレールを突き破り、崖を転がり落ちていたかもしれません。
車を修理に出してみたが故障ではない
2日後、車を修理に出してみたところ、まったく故障している箇所はありませんでした。
しかし、あのカーブの手前で見た黒いモヤのことを思い出してみたのですが、心霊のようなモヤは人の形をしていたことと、両目があったことを思い出しました。しっかりと人間の目が。
私は二度と夜に箱根峠に行き、ドライブをすることを控えるようになった恐怖の実話でした。
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