30歳 会社員 男性 オリゴ糖さん 福井県福井市若杉町で本当にあった怖い話
何もないのどかな場所のイメージが強い福井県。
これはその福井県でも屈指のホラースポットだった場所で私が数年前に体験した怖い話の実話です。
若杉町のホワイトハウスは地元でも有名な心霊スポット
福井市若杉町にはホワイトハウスと呼ばれる、その名の通り白い家の廃墟が住宅街にひっそりと佇んでいます。
私は仕事帰りに近くの運動公園で走るために自宅に帰って着替えてから運動公園からのでホワイトハウスの前を通っていました。
私もいい年をした大人だったので打ち付けられた木の板や鉄柵があり、白い家だからこそ廃墟の異様さが際立っているホワイトハウスの不気味な様相に恐怖を覚えつつも気にせず毎日のようにホワイトハウスの前を通っていました。
そんなある日
ある冬の日、一通り走り終わって運動公園から自宅に帰る途中、例のごとく私はホワイトハウスの前を取っていました。
もうそこに通い始めて2年になり、最初は不気味だったその場所にも何となく慣れてしまった私は帰りに敢えてホワイトハウスをじっくり見ながら帰り、夜の中にたたずむその姿を見て今日は怖いなとか今日は周りがまだ明るくてそこまで怖くないなと点数付けをする謎の遊びをしながら帰るようになっていました。
その日は日が落ちるのも早く、ホワイトハウスの不気味さは今まで見てきた中でも最高といって過言ではない状態でした。
見てるだけで運動した後の興奮が冷めて背筋が寒くなってくるような圧倒的なやばさがそこからかもし出せれていました。
怖い怖いと思いつつもじっくりそれを観察していた私は遂に見てはいけないものを見てしまいその場で固まってしまいました。
正面から見て右側の窓にそれはいました。
ぼろきれのような服を着た女が暗がりの中確かにそこから窓の外を覗いていたのでした。
暗くて顔はよく見えませんが、何となく私は目があってしまったような気がして怖くなって目をそらしてしまいました。
しかし見間違いではないかと再び顔をホワイトハウスに向けた時にはそこには誰もいませんでした。
気のせいだったのかなと考えた私は再び歩き出し近くの角を曲がってホワイトハウスから遠ざかっていきました。
おかしな足跡がついてくる
角を曲がってしばらくしてから誰かの足跡がしてきました。
これはおかしなことでした。
なぜなら私はさっきまで周りに人がいない(好き好んで夜にホワイトハウスの近くを通る酔狂なものは私くらいしかいない)上にホワイトハウスの前の通りは住宅街なので脇道などはなく、ホワイトハウスの前を通らないなら私の後ろに人が来ることはないからです。
先ほどの体験とその異様さに恐怖を覚えた私が後ろを振り返るとなんとさっきの女が私のすぐ近くをゆっくりと歩いていたのでした。
街灯もない暗闇の中でなぜか女の目は赤く光っているように見えてその様相が彼女がこの世のものではないのだということを、ホワイトハウスを出て私を追ってきたのだということを私に告げていたのでした。
私はその瞬間本当の恐怖に襲われた人間は叫び声をあげることすらできなくなるということを初めて体験し、声にならない悲鳴とともに女から離れるために必死に走りました。
後ろは振り向かずとにかく全力で走りました。
次女を見た瞬間足がすくんで逃げられなくなり、殺されてしまうかもしれないと本能でわかったからです。
そして無我夢中で走っているうちに気を失い、朝方道端で寝ているところを近所のおじさんに起こされたのでした。
結局女が何者だったのか、私は何かされたのか自分では全く分かりませんでしたが、とりあえずお払いに行って徐冷してもらい、もう二度とホワイトハウスには近づかないようにしたのでした。
暴かれた真実、残った謎
私が恐怖の体験をしてから数年後、ホワイトハウスは取り壊されました。
理由はわかりませんが、何かしらの近所の方たちの中での取り決めでそうなったようです。
ホワイトハウスは噂ではノイローゼ位になった父親が一家心中した家の廃墟でその隣の家でも自殺者が出たとされる心霊スポットでした。
なので私が遭遇した赤い目の女の心霊はその父親に殺された身内の誰かなのだろうと考えていたのですが、先日その謎についてあるユーチューバーの動画を見て嘘なのだという事実を知りました。
どうやらホワイトハウスはとある潰れた会社が事務所として使っていたものらしく、権利者が不在なために放置されて廃墟と化しただけの一家心中とは無縁のただの家だったのだそうです。
じゃあ私が出会ってしまったあの女の心霊は何者だったのでしょう
真実が暴かれたからこそ私の胸の中では今でもその疑問が渦巻き、言い知れぬ恐怖を感じさせています。
これが私が体験した実話の怖い話です。
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