35歳 会社員 男性 ぺけーにょさん 新潟県長岡市の心霊体験
これはまだ私が大学生のときの恐怖体験です。
十数年前の8月の暑い日に、祖母がガンで亡くなりました。
容体が急変し、家族から「そろそろだ」と連絡を受けていた私は、一人暮らしをしている神奈川県から地元に戻ってきていました。
通夜の晩に
病院での看取りを終え、家族が深い悲しみとささやかな安堵にある中、当時まだ学生で夜ふかしの得意だった私は通夜の番を買って出ました。
単純に看病で披露していた家族を気遣う気持ちと、明日の雑事の手伝いが減ることを当て込み、一人で祖母のもとにいたのです。
久しぶりの実家では、時間を潰せるものも多くはなく、朝までゲームでもしていようと決め、やり飽きたゲームをしていました。
そのとき、祖母のそばにいるのは特に苦痛でもなく、まして恐怖感などなかったのですが、日付も変わりしばらくたったころに奇妙なことが起きました。
異変は丑三つ時に起きた
時刻は深夜3時ごろ。夏とはいえ、当然まだ真っ暗な時間帯です。
私は依然としてゲームをしていたのですが、どこかでカタカタという音が聞こえました。最初は風の音かと思っていたのですが、なかなか鳴りやまない。それどころか、規則的に叩いているような音がします。
当時、心霊体験や恐怖体験など自分に関係ないものと思っていた私は、音の鳴っている原因を探しに行きました。
音はどうやら玄関のほうで鳴っているようでした。とりあえず、玄関に向かってみたのですが、玄関を見て私は呆然としました。
玄関はくもりガラスになっているのですが、扉が規則的にノックされているのです。
コンコンコン、コンコンコンと、まるで「開けてくれ」と伝えるように。
その夜は風もなく、玄関に何かが当たる音が出るはずがありませんでした。まして、規則的に扉をたたく音など出ようはずもありません。
それでも、扉をたたく音はまだ続いています。しばし呆然としたのち、一応、どなたか尋ねてきたのではと思おうとしましたが、時刻は深夜3時ごろです。人が尋ねてこようはずはありません。しかも、声もかけず、ノックだけなど!
曇りガラスの向こうには何も見えませんでした。ただ、扉をたたく音が続き、私は恐怖感に満たされながら玄関に立ち尽くしていました。
ようやく朝を迎え
あまりの恐怖感で、扉を開けようとは思えず、私は居間に戻りゲームを再開しました。扉をたたく音はその後もしばらく続きましたが、空が白んでくるといつの間にか止んでいました。
あれが何だったのか今でもわかりません。外からノックをしていたことを考えると、やはり祖母を迎えに来たのでしょうか?
少し違和感のある内容ですが、実話と聞いています。
ただ、私の経験で親族がいわゆる「ひっぱる」現象はあまり聞かないんですよね。だって、家族が家族を恐怖に陥れるって、ちょっと変な気がします。
Submit your review | |
コメント