25歳 無職 女性 Momoさん 京都府で本当にあった怖い話
私が学生時代にバイトしていたケーキ屋は商店街の一角にある古い３階建ての建物でした。
裏手には神社があります。
1階が販売する店内、2階が厨房、3階が更衣室兼焼き菓子の保管場所。
3階が薄暗く電気が一つしか無いため、一人で行くのは気が引ける…というのも店長曰く霊が出るという噂が昔からあったからです。
過去に霊感の強いパートさんがいたらしく、店長が肩が痛いとずっと言っていたことに対して『お稲荷さんが憑いてる。怒っている。ずっとお札を貼りっぱなしだからそれをちゃんと返納した方が良い』と言われ、裏手の神社に返納したことでお稲荷さんは消えたそうです。
ただそれ以外にも繁忙期に1階から2階を登り降りするバイトの背中によく霊がくっついていたとも言っていたらしいです。
その他にも店内に入ってきたお客さんが2階に上がる階段を見つめ急に血相を変え、何も買わずに出られた事もあります。
気味が悪いねーとバイト仲間では鉄板の話になっていて皆半信半疑に思っていましたが、自称霊感が強いバイトの子が入って『3階は沢山いますよ』と言ってきました。
バイト中に暇があればその子の体験談を聞いたりして怖い話で盛り上がっていました。
その度に不自然に壁紙に貼ったメモがひらりと落ちたり、階段から足音と、誰もいない保冷剤置き場がガシャガシャと音を立てたりしていました。
そこから私も多分憑かれたのだと思います。
何体か自分の家に連れ帰ってしまったようで、毎夜金縛りにあったり身体を触られたりしました。
耳元で低い声で何かゴニョゴニョ言われたり、歯を叩かれたり耳を触られたり…。
最初は気のせいだと思っていたけど、触られた感触で目を開けた瞬間にはっきりと自分の身体から白い半透明のワイシャツがふわりと天井に舞い上がったのを見ました。
お清めの塩など枕に置いたり、参拝もしたり般若心経を唱えても無駄で何年間も霊のおもちゃにされ続けていました。
私は寝不足も相まってどんどん暗くなり鬱状態にもなりました。
こんな非現実的な話をしても真剣に取り合ってくれないと承知の上で叔母に話しました。
すると叔母は思いのほか真剣に取り合ってくれて、霊感が強い知り合いがいるからその人に見てもらおう！と言ってくれました。
その最中もいつも背中がソワソワ触られてるような感覚があり、何気なくその部分をカメラで撮影しました。
なんとその写真には目を見開いた気持ち悪い豚のような醜い顔がカメラ目線で写り込んでいました。
それが目の錯覚だと思いたかったため、直ぐに叔母に写真を送信しました。
すると、即レスで『何も写ってないよ。だから消しとき』と言われました。
だけどあからさまに顔が写り込んでいるので友人にも見てもらいました。
すると血相を変え『男の顔やな』と言われました。
気持ち悪くなり削除してから後日叔母に会うと『実はあの時送られた写メには写ってたよ。だけど怖がされると思ったから何も写ってないよって言ってん。未だかつて無いくらいハッキリ写り込んでて、霊感強い知り合いにも見せてんけど、これはあかん。嘲笑ってる。からかうのを面白がってるわ。って言っててん。』と言われました。
その返答に対して私は『やっぱり豚みたいな目を見開いた笑顔の男の顔が見えるよね』と言ったら叔母は首を傾げ『いや、写ってたんは横顔の長い髪の女と、豚かはわからんけど男の正面向いた顔ともう一人おったよ。』と言われました。
見る人によって見え方が違うのが不思議でしたが、全て共通して言えるのははっきりと写っていることです。
でもカメラ目線で、かつ背中を写した写真にむりくり3体くらい映り込むってどんだけ映りたかってん。馬鹿にしてんか！と恐怖より怒りが勝りました。
霊感がある叔母の知人曰く私じゃなくて私の部屋に憑いている。だから実家を出た方がいいと言われ、その運びになってからは確かに霊的な現象は治りました。
後日談ですが、兄も何度か金縛りに遭い天井まで浮遊した後思いっきり落下させられたそうです。
でも私が実家を出てからそういった現象もパッタリと無くなったそうです。
何年か越しに実家に帰り自分の部屋を避けて祖母の部屋でうたた寝している、やはり必ず体を触られたりする感触がありました。
その方向をカメラに取るとやっぱり顔が幾つも写るんです。
腹立たしくなり、いい加減にしろ‼︎‼︎とパンチやキックを喰らわしたら消えました。
私に対してだけ執着があるようで気色悪い霊です。
多分何体かは色情霊です。
信じてもらえないかもしれませんが、そんな経験もしました。
私は霊感が強いわけでは無いですが、霊感の強い人と接することで憑かれやすくなるのと、気持ちを強く持つことで撃退できることを知りました。
あと、般若心経やお清めの塩、数珠はあまり効果がないです。
経験した個人の見解ですが。
