38歳 主婦 女性 悠悟さん 鹿児島県で本当にあった怖い話
私が高校3年生の頃の話です。
高校3年生といっても卒業間近で、その時すでに就職先も決まっていました。
そこは入社日が卒業式の1ヶ月前で、寮に入る決まりでしたので、私は最後の1ヶ月は寮から学校に通っていました。
その観光ホテルは、高台にあり とても景色がよく、また国内外問わず多くのお客様が宿泊に来られる人気のあるホテルです。
2週間ほどたったころでしょうか。
その日、わたしは早番で夜8時頃には寮に帰れたので、 同じ早番の同僚と私の部屋でお茶会をしよう!ということになりました。
寮に戻るなり直ぐに私の部屋に集まり6人程でワイワイしていました。
ちなみに、寮は3階建てでベランダはなく御手洗や洗濯機などは各階の真ん中あたりにあります。
話を戻しますが、配置は私がホテルを背に向けるように座っています。
またカーテンは、開けている状態です。
みんなで楽しく会話をしていた時、私の目の前に座っていた彼女が声を小さくして言いました。
「そーいえば、ここって、、、出るらしいよ」
と。
そこで私が
「でもさ、こういうホテルって何処でも似たような話あるから」
となり、そうだよ(笑)とみんなで早々と その話を終わらせようとしました。
しかし、彼女は続けます。
「男子寮とか、ヤバいらしいよ。足だけが歩いていたりとか、、、」
その時、ふと彼女が私の後を見て
「あれ、なに」
と言いました。
私も振り返り、見ましたが何もありません。
でも 彼女はずっと固まっています。
同じところを見ながら。
「違う。あそこ。電気の点いてる部屋」
その日は、全室埋まっていたので特に電気が付いていてもおかしいことはありませんでした。
時間帯も、そんなに遅いこともありませんでしたし。
なので「別におかしいことないじゃん」と笑ってたのですが、彼女の様子は変わらず。
「違う。上から〇番目の非常階段から右に〇番目の部屋」
そう言われたわたしは目を向けて、固まりました。
わたしは視力が弱いので、普段 遠くはボヤけて見えてません。
その時も、見えないはずで。
正確には、そこに宿泊していたお客様の姿は、部屋をウロウロしているのは分かってもボヤけていました。
ただ、その部屋にぶら下がってユラユラと揺れている浴衣姿の女性はハッキリ見えました。
私は目が離せず固まったまま。
そして、その女性がユラユラ ユラユラ と、ゆっくり顔を上げた、その瞬間わたしと目が合いました。
その瞬間、腰が抜けてしまい座り込んだのです。
不思議なもので人間、怖い体験をすると 面白くもないのに笑ってしまうんですよ。
私も泣きながら笑うという意味不明な状態でした。
そのあとも、携帯の電波がみんな圏外になったりしたので、恐くなり解散しました。
カーテンは閉め切り、私は毛布にくるまりその日は寝ました。
ただ、そこからが恐怖体験の始まりで、夜 階段の踊り場でガラスを見たら、映っているのは白髪の髪を振り乱した老婆だったり、ベランダはないはずなのに 窓ガラスに外から無数の手形がついたり。
洗濯をしてたら、横に白いワンピースのガリガリの女性がたってたり。
部屋の買い物袋が いきなり動き出したり。
そういえば、入社する時 契約書に
このホテルで見たものは絶対に口外しないように。
と、書いてあって 変な契約書だなーとは思っていたのですが、そういう事か。と妙に納得しました。
退寮して、最後の荷物を積み終わった時 母が私に言いました。
「なんで、こんなに早く辞めたの?」と。
私は、敷地を出たら言うから。と言い 全てを母に話しました。
母は納得してくれ、今日は真っ直ぐ帰ろうね。と家まで帰ることに。
その日は何故か1度も信号で止まることなく、運がいいな。と思っていた矢先、家の近くだからガソリンだけ入れて帰ろう。
という母の言葉に頷きスタンドに入り、給油してもらっていると 後ろのガラスを拭いてくれているスタッフの方が一言「すみません。いくら拭いても取れない手形があって。。。多分、中からですね」
と。ゾッとしました。
明らかに手の大きさが違うんです。
そのせいだったのか、その直後 大きな事故をしてしまい廃車になりました。
しかも、それも とても不可解な事故だったのですが。
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