40歳 専業主婦 女性 ゆうさん 三重県桑名市で本当にあった怖い話
私は20代前半の頃、ある老人ホームに勤務していました。その時の実話です。
勤務していたのは約2年ほどですが、そこで心霊体験をしています。この老人ホームは元々病院であった建物を改修してできたものであり、建物自体すでに20年近く経過している状態でした。
この老人ホームは介護職にしては給料も悪くないし人間関係も悪くなく、待遇も夜勤手当やボーナスなどきちんともらえて働きやすい環境だと思っていました。しかしながら私が就職して以降毎月のように誰かが退職していてなぜなのかと思いました。
しかし勤務をしていくうちになぜこんなにも多くの職員が退職していくのかがわかりました。
同僚の退職の原因は夜勤
その理由は主に夜勤にありました。
その老人ホームは建物の構造上3フロアに分かれていておおよそ介護度に合わせて入所者が3グループに分かれている状態でした。そのため夜勤に関しては各フロアで1人ずつするという状態になり、夜間は職員が基本自分1人と時々巡回に来る看護師1人しかいない状態でした。
問題になっていたのは4階のフロアでの出来事でした。4階は主に認知症の入所者がいるフロアでしたが、そこでは心霊が出るという怖い話を就職当時から聞いていたのです。
怖い話の内容は、簡単に言うと夜勤中決まって夜の1時ごろに詰め所にいると誰かのうめき声が聞こえるということでした。
認知症の高齢者は人によってはなかなか寝付けないという人もいたのですが、1時ごろはいちばん入所者が寝静まっている時間であったことから声の主は心霊としか考えられないという話が広まっていました。
私はそれまでは心霊現象や心霊など一回も遭遇したことがなかったため、夜勤で疲労している状態なのでちょっとした物音でもそのように聞こえるのだろうと思っていました。
また私は当時2階の介護度が高い入所者のいるフロアにいて、経験がないと4階のフロアに勤務することはないと言われたために心霊現象を体験することもないと安心していました。
ある日同僚が助けを求め
しかしながらある夜勤時、4階に異動になったばかりの先輩職員が私のいた2階のフロアの詰め所に駆け込んできました。かのうめき声を聞いたので一度確認しに来てほしいということでした。
私は心霊現象など信じていなかったので、先輩と一緒に4階の詰め所まで行ったところ間違いなく誰かのうめき声が聞こえました。その噂のこわい話は実話だったのです。
しかもその声はかすかに聞こえるというレベルではなく、もうすぐそばで誰かが言っているようなものでした。その後助けを求めに来た先輩職員は、数か月後に退職してしまいました。理由はその心霊現象に夜勤の度に悩まされていたからとのことでした。
一方私の方は2階なので大丈夫だと思っていたのですが、その心霊現象に遭遇した後、夜勤中に奇妙な現象を目にするようになりました。
2階でも怪奇現象が発生
同じく夜中の1時ごろに巡視をすると、決まって後ろ姿の老婆を目撃するようになったのです。いる場所は廊下もあれば誰かの居室ということもありました。
誰かが勝手に起きてきたのだと思ったのですが、よくよく考えると自分の勤務するフロアには自立歩行できる入所者は1人もいなかったことから、明らかに心霊であると思いました。
その心霊の姿に関しては私以外の職員は誰も見ておらず、本当にいるのかと疑われてしまいました。そしてその老婆は時には休憩している詰め所の中にまで現れてしまい、こちらも夜勤中気の休まらない状態になってしまいました。
そのため約2年間その老人ホームで勤務した後に退職することにしました。上司からは何があったのかと問い詰められましたが、誰も信じない怖い話について説明しても意味がないと思ったので、結婚が決まったという嘘の理由をついて何とか退職することができました。
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