私は、20年前の夏に光が丘公園で体験した恐ろしい出来事を今でも忘れることができません。その時、私は練馬区の光が丘に住んでいて、子供の頃からこの公園で遊ぶのが大好きでした。でも、その日を境に、私は夜の光が丘公園に近づくことができなくなってしまったのです。
不気味な子供の姿を目撃
その日は、友達と夕方まで光が丘公園で遊んでいました。夏休みの真っ只中で、私たちは無邪気に遊具を使って遊んだり、鬼ごっこをしていました。日が暮れ始めた頃、ふと公園の奥の方に目をやると、ひとりの子供が遊具のそばでじっと立っているのが見えました。
最初は気にせず、友達と遊び続けていたのですが、時間が経つにつれて、その子供の存在が気になり始めました。
その子供は真っ白な服を着ていて、髪も長く、顔がはっきり見えなかったのですが、何か異様な雰囲気を醸し出していました。私は友達に「あの子、誰だろう？」と聞いたのですが、友達は「さあ、わからない。でもなんか変だよね」と言いました。私たちは少し気味が悪くなり、その子供から距離を置くようにして遊び続けました。
子供の姿が消える瞬間
しばらくすると、その子供が遊具の方から離れて、私たちの方へ少しずつ近づいてくるのが見えました。私たちは怖くなり、すぐにその場を離れようとしましたが、なぜか足が動かないような感覚に襲われました。まるで、その子供に何か引き寄せられているかのようでした。
その時、私は思い切ってその子供に声をかけようとしました。
しかし、声を出そうとした瞬間、その子供がふっと消えてしまったのです。本当に、一瞬のうちにその場から姿を消してしまいました。私たちは目を疑いましたが、確かにそこにいたはずの子供が、跡形もなく消えてしまったのです。
その出来事に驚き、私たちは一目散に公園から走り去りました。帰り道、私は友達と「一体何だったんだろう？」と話し合いましたが、結局答えは出ず、その日はそれで終わりました。
家に帰ってからの異変
家に帰ってからも、私はその子供のことが頭から離れませんでした。何か不気味なものを見たという感覚が強く、気持ちが悪かったのです。夕飯を食べた後、私は早めに寝ることにしました。しかし、夜中に突然目が覚めたのです。
時計を見ると、午前2時を過ぎていました。妙に胸騒ぎがして、部屋の周りを見渡しましたが、特に変わったことはありません。
しかし、私はどうしても眠れず、しばらくベッドの中でじっとしていました。その時、ふと部屋の窓に目をやると、窓の外にあの子供の影が見えたのです。
驚いて目を凝らすと、その影はすっと消えてしまいました。その瞬間、私は恐怖に包まれ、全身が凍りついたような感覚を覚えました。何かとてつもない存在が私の周りにいると感じたのです。すぐに布団をかぶり、震えながら朝が来るのを待ちました。
公園での再びの遭遇
その出来事から数日後、私は再び光が丘公園に行くことになりました。友達と待ち合わせて、昼間に公園で遊ぶことにしたのですが、私はあの子供が現れるのではないかという不安が拭えませんでした。
昼間は多くの人が公園で遊んでいたので、少し安心していました。しかし、遊んでいる途中で、突然冷たい風が吹いてきたのです。夏の暑い日にもかかわらず、その風はまるで冬のように冷たく、私の体を貫きました。その瞬間、私はまたあの子供の姿を思い出し、心臓が早鐘のように打ち始めました。
友達に「何か変な感じがする」と言いましたが、友達は「大丈夫だよ、昼間だし」と気にしていない様子でした。私も「ただの気のせいだ」と自分に言い聞かせ、その場を離れようとしましたが、どうしても気味が悪く、結局その日は早めに家に帰ることにしました。
20年後の今でも語り継がれる恐怖
この出来事から20年が経ちましたが、今でも光が丘公園に行くと、あの時の恐怖が蘇ります。地元では、この公園での心霊現象が語り継がれており、私と同じような体験をした人も少なくないと言います。特に夜になると、公園に近づくのを避ける人が多いそうです。
ある友人は、夜中に公園を通りかかった際、誰もいないはずのブランコが揺れているのを見たと話してくれました。また、別の知り合いは、深夜に公園を歩いていた時、突然子供の笑い声が聞こえたと言います。その声がどこからともなく響き渡り、足元が凍りついたそうです。
今では、あの子供が何者だったのか、そしてなぜ私たちの前に現れたのかはわかりません。ただ一つ言えるのは、光が丘公園には何かしらの不思議な力が働いているということです。あの子供は、今でも公園のどこかで遊んでいるのかもしれません…。
練馬区光が丘公園での恐ろしい体験は、今でも私の心に深く刻まれています。子供の頃の恐怖体験は、大人になった今でも忘れられないものです。もし光が丘公園に訪れることがあれば、昼間の明るい時間に限ることをお勧めします。そして、もしもあなたが夜の公園で何かを感じたとしたら、その場所から離れるのが賢明かもしれません。
この体験談が、光が丘公園の不思議な魅力を伝える一助になればと思います。しかし、どうかくれぐれも夜の公園にはお気をつけください。
