25歳システムエンジニア SEIYAさんの心霊体験
この話は私がまだ青森県八戸市にあるインターネットリサーチ会社でシステムエンジニアをしていたときの話です。
今でも忘れません。2014年8月7日、私はアンケート画面作成のため顧客となる企業へ訪問しに行きました。
顧客先での出来事
雪国と言えども8月はやっぱり暑いです。せっかくなので、早めに自社を出て私はキンキンに冷えたアイスコーヒーを飲みにドトールへ寄りました。アイスコーヒーをがぶ飲みしてしばらく涼んだ後、私は顧客の元へと足を運びました。
顧客は八戸市では言わずと知れたお酒のメーカーで、5階建てのビルを持っている企業です。入口に入るとすぐに事務室と表札の出た部屋があり、そこのインターホンを押すと私より少し若い20歳くらいの男性が出てくれました。
私が
「初めまして私○○株式会社の岡田と申します。WEBアンケートの調査票の件で参りました。下村様はいらっしゃいますか?」
と聞くと、
若い男性は
「申し訳ございません。○○株式会社の岡田様ですね?弊社の下村はただいま会議に出席しておりまして、申し上げにくいのですが
2階の応接室で少々お待ちいただけないでしょうか?」
と言って私を応接室に通してくれました。その若い男性は入社したての方でいわゆる受付係をしながら社内研修を受けている社員でした。
応接室でそわそわしながら20分くらい待ったでしょうか?私は尿意を覚えました。しかし、勝手に応接室を出ている間に下村様が来ると申し訳ないので、尿意を我慢しながら待っていました。
すると受付係の男性が来て
「岡田様申し訳ありません。会議が長引いているようで、下村からあと20分ほどかかりそうなので、ご都合を伺うように言われたんですが…」
と打診されたのですが、繁忙期も過ぎていたので、そのまま待ち続けることにしトイレに行くことにしました。
なぜか1階のトイレへ行くように言われる
「すみません。時間はまだまだあるので大丈夫なのですが、トイレに案内していただいてもよろしいでしょうか?」
と言うと、1階のトイレを案内されました。
用を済ませて2階の応接室に入ろうとすると「男子トイレ」と「女子トイレ」と表示のある扉がありました。
「あれ?2階にトイレあるけ…なんで1階だったのかな?」
そう思い、2階のトイレの扉を開くと40代後半の男性がちょうど用を足していました。
手を洗うふりをして洗面所に行き
「どうもーお疲れ様です」
とその男性に声をかけても反応がありませんでした。
「うわー不愛想なおじさんだなぁ」
と思いながら洗面所で手を洗い、ふと顔を上げるとその鏡に先ほど用を足していた男性の顔だけがうつっていました。
「うわっ!!」
と声が漏れてしまい、再び小便器の並ぶほうへ顔を向けるとそこに人影はありませんでした。
トイレには鏡は無いはず・・・
前日夜更かししてゲームをやっていたこともあり、寝不足で変な勘違いをしたんだと思うようにし、2階のトイレを出て応接室に戻るとしばらくして担当者の下村様が来ました。
打ち合わせはとてもスムーズに進み、予定していた時間よりも早く終わりました。
世間話をしながら2階のトイレで起きたことを話すと、下村様はギョッとした表情を浮かべ
「岡田さん、2階のトイレの鏡は全部外してるはずですよ?」
と言われました。
つまり、私が鏡に写ったと思った男性の顔は鏡ではなく、壁にあったということです。
深夜に残業していて心霊体験をしてしまった体験談もよく聞きます。
やはり、会社には仕事の辛さや人間関係など様々な思いが渦巻いていることがありますから、その念が霊として残っていたのではないでしょうか?
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